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「氷砂糖を入れるとおいしい」 庭で育てた実で作った「映えるドリンク」とは? 沖縄・石垣島

沖縄タイムス+プラス / 2025年1月5日 7時30分

自家製の「ヤモミ酒」を手にする早野公子さん=12月9日、石垣市川平の自宅

 沖縄・八重山地域で「ヤモミ」と呼ばれるシマヤマヒハツで「ヤモミ酒」を造っている人がいる。石垣市川平の早野公子さん(77)。自宅の庭で育てた実でヤモミ酒を造って10年になる。(南風原英和通信員)

 ヤモミの実は熟すと赤紫色になり、自家製の石垣島産果実酒として愛飲する人も多い。実を洗って泡盛に漬け、1カ月後に実を取り出すと出来上がり。色、味ともワインそっくり。

 「そのまま飲むと酸っぱいので氷砂糖を入れるとワインのようでおいしい」と早野さん。

 ヤモミ酒は正月におとそとして使っている。「友人に配ったり、本島在住の娘の嫁ぎ先に送って喜ばれている」と話す。

 夫の猛さん(79)は晩酌にヤモミ酒を欠かさない。公子さんも食前酒として楽しんでいる。

 大根の漬物にも使っている。絞った果汁は酢と反応するとピンク色になる。早野さんは「きれいな桜色の漬物が出来上がり、味もいい」と勧める。

 「2024年は台風の接近が少なかったため実がたくさん付いた。実をもらいに来る人も多く、ヤモミ酒の造り方を教えてほしいという問い合わせもある」と笑顔で語る。

 シマヤマヒハツはトウダイグサ科の常緑小高木で、県内では八重山諸島に分布する。

 3~6月にかけて緑黄色の小花を咲かせ、9~12月には直径約6ミリの球形の実を房状に付け、赤紫色に熟する。

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