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「西普天間」跡地に移転する琉球大学の新病院 患者85人を35台でピストン移送

沖縄タイムス+プラス / 2025年1月5日 7時56分

琉大病院の移転に伴い、入院患者を新病院へ搬送する医療関係者ら=4日午前8時46分、西原町(金城健太撮影)

 沖縄県西原町の琉球大学病院は4日、米軍キャンプ瑞慶覧の西普天間住宅地区跡地(宜野湾市)への移転に伴い、入院患者85人を約8.5キロ離れた新しい病院に移送した。

 県内20の医療機関の協力も得て、移送に携わった医療関係者や病院スタッフは約360人。1人の患者につき5~10人が付き添い、救急車や介護タクシーなど35台でピストン輸送した。重症患者はサイレンを鳴らして救急搬送した。

 4日に移送したのは、年末年始の退院が多く移送する患者が少なくなるのと、道路が比較的空いているため。午前7時に開始し、正午過ぎにはすべての患者を新病院に移送した。

 琉大病院での大規模な患者移送は、那覇市与儀から西原町に移転した1984年以来という。大屋祐輔病院長は「患者さんを安全に運ぶことは重要な業務。他の病院の協力もいただき、県内の医療者の力で成し遂げた」と話した。

 新病院の外来患者の受け付けは6日午前8時から。(社会部・塩入雄一郎)

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