「除夜の鐘」はガスボンベ 沖縄の歴史を物語る風物詩 住民に愛されるのはなぜ?
沖縄タイムス+プラス / 2025年1月7日 7時52分
沖縄県名護市の汀間区(松野克区長)では、米軍払い下げのガスボンベを「除夜の鐘」として打ち鳴らすのが毎年の恒例となっている。12月31日午後11時45分に第1打の鐘の音が集落に鳴り響き、家族連れや若者が集落の路地から集まってくる。50年続く年末年始の風物詩だ。今年も31日から元日にかけて区民らおよそ50人がガスボンベを打ち鳴らした。(玉城学通信員)
ガスボンベはかつて区内の民家そばのフクギにぶら下げられ、区の集会や非常時に使われていた。その後、公民館向かいの通称「ウガミグヮ」の拝所を囲むフクギに移動した。
除夜の鐘は来た順に思い思いにたたくのが暗黙のルールだ。今回一番乗りしたのは久志小5年の松田怜久(りく)さん。「2024年は漁師の父と一緒に国頭村奥の海でマグロを釣ったし、漢字も頑張った。25年は数え13歳のトゥシビーだから早くから待っていた。ボンベの鐘は甲高く鳴るので気持ちが良かった。大きくなったら漁師になる」と声を弾ませた。
抱っこされた子どもや高齢者の女性などさまざまな区民が鐘を打ち、108回目の除夜の鐘をたたいたのは、集まった人の中で最高齢の玉城芳喜さん(89)。娘の美枝子さん(62)と孫で今年数え37歳のトゥシビーを迎えた拓也さん(35)と妻の理沙さん(35)さん夫婦が104回から打ち鳴らした後に、最後の1打を集落にとどろかせた。
玉城さんは「今年は孫夫婦がトゥシビー。私は50年除夜の鐘を鳴らしている。拝所で初詣し家族の健康と私自身の長命を願った」とうれしそうに話した。
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