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「自分より被害が大きいのに支援が足りていない人も」 北部豪雨で被害の比地区、復興へ新年の決意新た

沖縄タイムス+プラス / 2025年1月7日 12時13分

ごちそうを食べながら懇談し新年を祝う区民=1日、国頭村の比地区公民館

 沖縄本島北部の豪雨災害で比地川が氾濫し、甚大な浸水被害が出た国頭村比地区で1日、2025年の新年会が開かれた。区民らは公民館でごちそうを頬張りながら懇談し、前向きな気持ちで1年のスタートを切った。

 同区では毎年元日に区の周囲を走る新春マラソンを開催しているが、今年は豪雨災害の影響で中止とした。新年会前には干支(えと)の「巳(み)年」生まれの男女8人が記念撮影をした。

 観葉植物を育てる兼業農家の大城政保さん(57)は「昨年の苦しみを乗り越えて区民全員で良い方向に進みたい。干支のヘビのように『末永く』復興を目指したい」と泡盛を口にした。

 自宅が「準半壊」と認定された宮城シズ子さん(71)は年女。「新年は前向きに迎えたい」と笑顔を見せつつ「自分より被害が大きいのに支援が足りていない人もいて(新年を迎えて)心からは喜べない」と語った。

 大城健治区長は「区民が一堂に会して新年会を開催できたことは感無量」と喜び「今年は6年ぶりに区の豊年祭もある。早く日常を取り戻したい」と語った。

(北部報道部・比嘉海人)

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