中学校長を停職6カ月 小売店で6千円のウイスキー1本を窃盗 沖縄県教委

（資料写真）沖縄県庁

　沖縄県教育委員会は16日、小売店でウイスキーを窃盗し県警に摘発された中部地区の公立中学校の男性校長（56）を、停職6カ月とする懲戒処分を発表した。

　同教委によると、校長は昨年9月6日、浦添市の小売店で約6千円のウイスキー1本を自身のかばんに入れ、代金を支払わずに店を出た。店側が県警に相談。校長は同9日、不在中に県警が自宅を訪問したことを知って出頭した。

　同教委の聞き取りに「ストレスのはけ口だったかもしれない。無意識にとってしまった。自宅に帰った後に窃盗だと認識した」と認めているという。

　校長は、地元の教委に報告していなかった。県教委に10月下旬と11月上旬、匿名で情報提供があり、地元教委は11月21日に校長へ自宅待機を命じた。

　半嶺満教育長は「学校の最高責任者として職員を指導監督する立場にある校長が、窃盗を行ったことは言語道断。県民の信頼を失墜させ、深くおわびする」とコメントを発表した。（社会部・屋宜菜々子）