1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「てびちダメなんです」と言う客が…笑顔で帰る 沖縄・南城市の専門店 店主のこだわりとは

沖縄タイムス+プラス / 2025年1月17日 10時37分

イチ押しの「てびちそば」(950円)と「しょうがご飯」(150円)。一味唐辛子、酢、タバスコ、シークヮーサーこしょう、練り島唐辛子で自由に味変できる

[胃心地いいね](811)てびちのてーすけ 南城市佐敷新開1の238 シャンポール佐敷116号室

 店主は「てーすけ」さんというんだろうなと多くの客が思うが残念、外れだ。答えは上原啓輔さん(38)。地元の南城市佐敷に昨年5月、てびちの専門店を構えた。「私、てびちダメなんです」と言う客がこわごわ訪れ、骨以外きれいに食べて笑顔で帰っていく。

 上原さんは店を出す前、てびちを7カ月間研究したという。始まりは、県外から来る友人をもてなそうと久々に仕込んだ時の妻の未来(みく)さん(31)の渋面。(1)豚臭い(2)毛が残っている(3)硬いところがある-という三つの難点を聞き出し、解決すべく「暇さえあればてびちを作っていました」と振り返る。

 2度ゆでが一般的とされるが、1度で豚臭さを極限まで取り除く独自の方法を編み出した。毛は毛抜きを使って一本一本、指で確かめながら完全除去する。「1、2時間たつのはあっという間」だが、てびち嫌い克服のために労を惜しまない。骨は縦にも横にも刃を入れる「十字カット」。食べやすさにも気を配る。

 「てびちそば」(950円)は定番の塩味。別皿に盛られたてびちを完食後、残った汁で「つけ麺」を楽しむ通の客もいる。

 卓上には一味唐辛子、酢、タバスコ、さらにシークヮーサーこしょう、練り島唐辛子があり、「味変」を心ゆくまで堪能できる。ショウガを炊き込んだご飯(150円)は、むせ返るほど豊かなだしの香り。不定期で骨汁そばも出る。

 「ごちそうさま」と手を合わせたものの、あまりのおいしさに胃袋が1個しかないのが悔やまれる時も。それなら、冷凍てびちの持ち帰りがいい。塩味、ポン酢味、青じそ味に加え、約2カ月ごとに期間限定味が誕生する。1月中は「シークヮーサーこしょう味」だ。さぁ、てびち沼へ。テイクアウトは午後5時まで。(南部報道部・平島夏実)

 【お店データ】水、日曜日定休。営業は午前11時からでラストオーダー午後1時45分(土、祝日は午後2時45分)。駐車場あり。電話070(8996)4815

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください