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沖縄でこれまで最も気温が低くなった地域はどこ? 何℃まで下がった? 2種類の冬の寒さを解説します

沖縄タイムス+プラス / 2025年1月17日 16時30分

 

 今年は年始から沖縄でも県内各地の最高気温が20℃を下回り、最低気温は11度前後となって寒さが続いています。これまでに最も気温が低くなった地域と気温をご存知でしょうか?

1963年1月20日 久米島で2.9℃

 1963年1月20日、久米島で最低気温2.9℃を観測しました。沖縄気象台の災害年表によりますと、この年は大陸の高気圧の張り出しが非常に強く、低温の状況は1月から3月上旬まで県内全域で続いたそうです。「異常低温により農作物の被害甚大」と記載されています。

 この年は全国的に寒さが厳しく昭和38年1月豪雪、通称38豪雪(サンパチゴウセツ)と呼ばれた年です。沖縄でも冷え込みが強まった年でした。久米島は、過去に“みぞれ”を観測している地域でもあります。

沖縄の寒さは“寒波型”と“底冷え型”

 沖縄では、2種類の冬の寒さがあります。一つは、大陸の高気圧の張り出しが強い“寒波型”、もう一つは穏やかに晴れた朝に冷たい空気が地面付近に滞留し、放射冷却の影響で気温が低くなる“底冷え型”です。

〈天気の特徴〉
寒波型→北寄りの強風を伴い曇天傾向
底冷え型→風が穏やかで晴れる傾向

週明け20日は大寒

 過去に久米島で最低気温2.9℃を観測した日は”大寒(だいかん)の頃”の1月20日でした。大寒は二十四節気の中で、一年で最も寒さが厳しい頃とされています。

 今年の大寒の頃はどうでしょうか。1月18日(土)の沖縄地方は、大陸からの高気圧に覆われて、沖縄本島地方や大東島地方では晴れるでしょう。一方、宮古島地方や石垣島地方では高気圧のへりに当たるため、雲の多い天気となりそうです。

 

 19日(日)は、大陸の高気圧が東へ移動し、沖縄付近には湿った空気が入りやすくなる見込みです。そのため、沖縄本島地方や宮古島地方、石垣島地方では雲が広がり、雨の降る時間帯があるでしょう。大東島地方は雨の影響はなさそうです。今週末は本部町の八重岳桜まつりが始まります。お出かけは18日(土)がおすすめです。

 週明け20日(月)の大寒の日は、晴れ予想になっているものの、天気の移り変わりが早く、次第に下り坂となるでしょう。気温は、この時期の平年に近い気温となり、厳しい冷え込みはなさそうです。

1月下旬にかけて気温高めの日も

 2月2日(日)にかけての那覇の天気と気温の予想を見てみましょう。1月26日(日)にかけては冬型の気圧配置が長続きせず、高気圧に緩やかに覆われるため、この時期としては気温の高い傾向となっています。28日(火)ごろは、再び寒気の影響を受けるでしょう。那覇の最低気温は12℃前後の予想です。その後、2月上旬にかけて気温は次第に上がっていきそうです。

崎濱綾子
気象予報士/防災士(株式会社ウェザーマップ)
 沖縄県宜野湾市生まれ。ミスはごろもとして地元の観光大使を務める。RBC琉球放送でラジオ・テレビのリポーター、QAB琉球朝日放送で気象キャスターを担当。2005年に沖縄初の女性気象予報士となる。2005~2016年3月までRBC琉球放送の夕方のニュース番組で月~金曜日の気象キャスターを担当。2016年4月から東京の本社で勤務。Yahoo!ニュース動画出演・記事執筆を担当。Yahoo!ニュースエキスパート。好きな天気現象は、夏至南風(カーチーベー)。

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