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試食販売や県産品の人気投票 「おきなわ花と食のフェスティバル」133団体が活気 那覇市できょうまで

沖縄タイムス+プラス / 2025年1月19日 7時24分

糸満産のアップルバナナを使ったジェラートを試食する来場者(右)=18日、那覇市の奥武山公園(大川藍撮影)

 地産地消をテーマに県産農林水産物などの魅力を発信する「おきなわ花と食のフェスティバル2025」(主催・同フェスティバル推進本部)が18日、那覇市の奥武山公園で始まった。生産や加工など133団体が出展。県産畜産物を試食販売する「まーさん市場」や県産品の人気投票「おきなわ島ふ~どグランプリ」などでにぎわいを見せた。最終日の19日は午前10時から午後6時まで。(政経部・金城紅映、大川藍)

 

 屋内会場では野菜や花の品評会受賞作が並ぶほか、農林水産業に関するパネル展示コーナーなども。フラワーデザインコンテストでは、予選を勝ち抜いた3人が県産花で制限時間内にダイナミックな作品を作り上げ、観客を引きつけた。

 県内の優秀生産者を選定する県農林漁業賞には、名護市で県産オガ粉を使用した菌床でしいたけ栽培をするNA-BA生産企業組合など11件が選ばれた。同組合の上原学代表理事は「受賞を励みに、若者が希望を持って取り組めるよう努めたい」とあいさつした。

 魅力あるふるさとづくりに取り組む団体を認定する「沖縄、ふるさと百選」には名護市の屋我地島で第3日曜に朝市を開催し、地域活性化や農家同士の親睦に取り組む「やがじ島」が選ばれた。

 晴天に恵まれ、食べ歩きを楽しむ来場者も。屋外会場で県産農産物を使用した加工品の人気投票「島ふ~どグランプリ」コーナーでは、試食の順番を待つ長い列ができた。琉球プランテーションズ(豊見城市)は糸満市の自家農園のアップルバナナを使った冷たいジェラートを提供。多くの来場者が買い求めていた。

 ワーカーズコープ・センター事業団沖縄は、おからで作った「ウチナーおからみそどこ」を販売。国産の米こうじを使った甘みが特徴で、ぬか床のように手入れする必要なく、野菜を漬けることができる。城間えり子プロジェクトリーダーは「豆腐の副産物である『おから』を使うのでフードロスを減らすことができ、みその収益が地域の居場所づくりにもつながっている」と購入を呼びかけた。

伊江島産小麦でおきなわそば(いえじま家族)

 伊江島産小麦の普及に取り組むいえじま家族(伊江村)は、伊江島産小麦100%使った生麺で、おきなわそばを提供している。無農薬EM栽培で作られた全粒粉の小麦を使った麺が特徴だ。

 伊江島は小麦に適した土壌と気候を持つため琉球王朝時代から一大産地だったという。しかし戦後、収益性などからサトウキビなどへ作物転換したことなどにより生産量は減少した。

 現在、再び小麦生産に価値を見いだし、普及させようと小麦生産事業組合などが尽力している。

 荻堂美和子工場長は「安心安全で、生麺を炒めて食べてもおいしい。小麦をもっと広めていきたい。ぜひ食べてみてほしい」とアピールした。

鮮やか 希少な観葉植物(GHファーム)

 GHファーム(沖縄市)は自社の畑などで育てた観葉植物を出品。通常は県外向けに卸しているが、花と食のフェスティバルでは特別に一般販売する。垂れ下がる鮮やかなピンク色の花が見事な「メディニラマグニフィカ」に足を止める来場者の姿も見られた。具志堅良太代表は「人気があり欲しがる人は多いが、生産者が少なく、希少な植物になっている」と話した。

 具志堅代表はJAおきなわの営農指導員時代の人脈やノウハウを生かして観葉植物を栽培する。近年は「ベンガレンシス」や「バーガンディ」などのフィカス(ゴムノキ)類が人気という。幹の曲がったタイプなど、ホームセンターに出回っていない植物も多く取り扱っている。

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