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100万人に0.4人「嗅神経芽細胞腫」 手術後に転移し巨額の治療費 闘病する滝沢大生さん支援へ「救援友の会」寄付呼びかけ

沖縄タイムス+プラス / 2025年1月22日 17時0分

滝沢大生さんへの支援を求める要請書を「華思会」の稲福隆会長(右から2人目)に手渡す「ヒロキさん救援友の会」の前田光幸代表(同3人目)=21日、那覇市・沖縄産業支援センター

 中学から沖縄で暮らした経験を持ち、現在は左リンパ節悪性腫瘍で闘病中の滝沢大生さん(37)を支える「ヒロキさん救援友の会」が、治療費の寄付を呼びかけている。21日には同会の前田光幸代表らが、那覇市内で台湾留学の経験がある県出身者でつくる「華思会」の関係者と会い、協力を要請した。目標金額は1千万円で、これまでに約700万円が集まっている。

 長野県出身の父と台湾人の母を持つ滝沢さんは台湾生まれ。小学校卒業後に家族で沖縄に移住し、沖縄国際大学などを経て県内企業で約6年働いた。2019年からは台湾のシンクタンクに勤め、「台湾と沖縄の架け橋になる」と意気込んでいたが、22年に100万人に0.4人がかかるとされる希少な「嗅神経芽細胞腫」を発症。直径約6センチの腫瘍は手術でほとんど取り除き復職したが昨年、顎下リンパ節への転移が判明した。

 滝沢さんをサポートしようと、家族の友人らで昨年12月に「救援友の会」が発足。集まった約700万円で陽子線治療を開始し、2月下旬まで台北医学大学付属病院で治療が続く。一方、その後の治療などにも費用がかかるとして、救援友の会は残り約300万円の支援を募っている。

 前田代表は「家族や友人など個人的なネットワークでは限界がある。大生さんの治療が成功し、回復できるようご支援いただきたい」と要望。那覇市に住む滝沢さんの父秀一さんは「一日も早く復職し、台湾と沖縄のために頑張ってほしい」と述べた。

 華思会の稲福隆会長と大田哲事務局長は「会員を中心に広く支援を呼びかける」と応じた。寄付先・詳細は https://togetherwithhiroki.wixsite.com/strong から。問い合わせは前田代表、電話080(9854)2949。(社会部・末吉未空)

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