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甘辛で昆布のうまみが詰まった炒め煮「クーブイリチー」 お祝いに欠かせない一品【沖縄料理レシピありんくりん】

沖縄タイムス+プラス / 2025年1月23日 9時49分

 沖縄でおなじみの家庭料理や行事料理を、もっとおいしく作りたい! 琉球料理を長年教えてきた松本料理学院(那覇市)の講師の皆さんに、自宅でおいしく作るための基本のレシピと押さえておきたいコツあれこれ(ありんくりん)を教えてもらいます。沖縄食材や調理方法の解説もあわせてチェックしてみて! 

 クーブとは、沖縄方言で昆布のこと。昆布は「喜ぶ」と掛けて縁起が良く、祝いの席には欠かせません。しょうゆを焼いてから味付けするので、香りと味が引き立ち、甘辛に仕上がります。豚だしを入れて長時間じっくり煮込むことで、昆布のうま味が味わえます。(松本料理学院学院長・松本嘉代子)

クーブ(昆布)イリチー

 

【材料(5人分) 調理目安時間約90分】 


刻み昆布乾燥…80g(水に戻して300g)
豚三枚肉(ゆで)…80g
コンニャク…150g
赤カマボコ…50g
油(手順4)…大さじ3
しょうゆ…大さじ3~4
砂糖…大さじ3
泡盛…大さじ2
油(手順5)…大さじ1
みりん…大さじ1
だし汁…3~4カップ

作り方

1  刻み昆布はザルに入れたまま洗って塩を落とす。その後、50分以上水につけ(目安は縮れがまっすぐ伸びるまで)、ふやけたらもう一度洗って水気を切っておく=写真(昆布の漬け汁は、だし汁としても使える)。

 

2  ゆでた豚三枚肉は、細めの短冊に切る。

3  コンニャクは、細めの短冊に切って、水から入れ、ひと煮立ちさせる。

4  鍋に大さじ3の油を熱し、しょうゆを鍋肌から入れて焼き、砂糖を加えて煮立てる。泡盛と2の豚三枚肉を入れて=写真=味を浸透させ、取り出しておく。

 

5 4の残った煮汁に油大さじ1を加えて1の昆布を炒め、だし汁を数回に分けて加え、軟らかくなるまで中火で40分ほど煮込む。途中、煮汁が減ったら何度も鍋肌からだし汁を加え、しっとりと軟らかくなるまで煮込む。

6 5に4の豚三枚肉と3のコンニャク、みりんを加えてさらに煮込む=写真。

 

7 6を盛り付け、細切りにした赤カマボコをのせて出来上がり。

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料理を作ってくれたのはこちら

 

  「松本料理学院」は、1969年に那覇市に開校した、沖縄伝統の琉球料理が学べる料理学院です。学院長は松本嘉代子先生。「食は命の薬(ヌチグスイ)」との考えが息づく伝統的な琉球料理のレシピと味覚の伝承に、長年力を注いでいます。料理教室は、松本先生らが講師を務める「琉球料理科」、家庭料理が学べる「食のいろは科」、来客向け料理をつくる「おもてなし科」の三つ。遠方の方も参加できるオンラインワークショップも準備中です。

 隣接するカフェ「琉球styleまつもと」では朝ごはんとランチで、琉球料理や沖縄の旬の食材を使った日替わりメニューが味わえます。

問い合わせ

松本料理学院
沖縄県那覇市泉崎1-9-13 電話=098-861-0763

琉球styleまつもと
電話=098-917-2841

ホームページ
https://matsumoto-ryorigakuin.okinawa/

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