「たくさん食べてほしくてどんどん盛るように」 手のひらサイズの大ぶりチキンカツ 石垣島で愛される定食屋さん

大人気メニューのチキポン定食＝19日、石垣市新栄町の「食事処　南の島」

［胃心地いいね］（812）石垣市新栄町25-24

　どの定食メニューも、ほかほかのてんこ盛りご飯にボリュームあるおかず。お昼におなかいっぱい食べたいと思う客を「食事処　南の島」は温かく迎え入れる。店主の仲宗根香さん（50）と妹の川満由美子さん（40）、香さんの息子奏汰さん（22）の家族経営。地元に愛される定食屋だ。

　メニューには八重山そばや定食、丼があって目移りするが、お薦めはチキポン定食（税込み千円）だ。男性の手のひらサイズの大ぶりチキンカツの上に、冷たいおろしポン酢をズドン。サクサク衣をまとった軟らかいもも肉が、おろしポン酢でさっぱりといただける。

　しょうが焼き定食（同850円）も定番の一つ。厚さ3ミリにスライスした豚肩ロース肉は食べ応え十分。一方でタマネギはできる限り薄くスライスしてあり、タレと絡んだしんなりとした食感を楽しめる。ショウガやしょうゆ、みりんで作る自家製タレは煮切りせず、食材と炒める段階で一緒に煮切っている。より照りが出て味を染みこませられるという。

　店は2023年10月にオープン。もともと経営していた民宿の1階部分を食堂にした。てんこ盛りのご飯について香さんは「オープン当初は普通だったけど、お客さんにたくさん食べてほしくてどんどん盛るようになってしまった」と笑う。ホテルのコックをしていた由美子さんとすし屋などで修行を積んだ奏汰さんが鍋を振るい、どのメニューも本格派だ。

　大食いに自信がある人はカレーライス（同千円）はいかが。総重量約2キロのカレーは食べきれない人も多いため、小サイズ（同800円）もある。今後はカレーのチャレンジメニューができる予定だとか。

　ほとんどの定食メニューはお弁当注文も可能。

（八重山支局・矢野悠希）

　【お店データ】営業は午前11時から午後3時まで。ラストオーダーは同2時半。月曜定休。駐車場は7台分あり。電話[phone]