「すごくうれしい」安岡中が大賞に輝く 学校音楽の粋を集めた「全琉音楽祭」 70回の節目、沖縄県内19校が成果披露

大賞を受賞した安岡中学校合唱部＝25日、沖縄市民会館大ホール（喜屋武綾菜撮影）

［全琉音楽祭70th－音色多彩－］

　沖縄県内の学校音楽の粋を集めた第70回全琉音楽祭（主催・県音楽教育研究会、沖縄タイムス社）が25日、沖縄市民会館大ホールで開かれ、那覇市立安岡中学校合唱部が大賞に輝いた。1～3年生のメンバー約50人の混声で「初心のうた」「新しい明日へ」を披露。息の合ったハーモニーに会場から大きな拍手が送られた。

　同合唱部は、学校の昼休み時間を使って練習を重ね、昨年夏には2度の九州遠征で実力を磨いてきた。部長の砂川莉子さん（2年）は「3年生と一緒の舞台で歌うのは今日が最後だったので、メンバー一人一人、心を込めて歌った。大賞が取れてすごくうれしい」と声を弾ませた。

　同音楽祭は、沖縄を代表する音楽家の故宮良長包さんを顕彰するイベントとして1956年に始まった。70回の節目を迎えた今回は19校から500人以上が出場。フィナーレでは、宮良さんの代表曲「えんどうの花」を出場者と会場が一体となって歌った。

　音楽祭賞は石嶺小合唱団（合唱）、南風原中（有志合唱）、読谷高3年の伊禮朱里さん（独唱）が受賞。対馬丸平和杯に仲井真小6年（学年合唱）、与那原中（吹奏楽）が選ばれた。

（中部報道部・吉川毅）