春風亭かけ橋、2月16日に沖縄で初の独演会 インタビューで語った江戸落語の魅力や今後の挑戦
沖縄タイムス+プラス / 2025年2月3日 18時0分
落語家・春風亭かけ橋が今月、沖縄で初の独演会を那覇市三原の花園寄席(アベニア)で開催する。江戸落語の醍醐味(だいごみ)を存分に味わえる今回の公演についての思いや落語に対する姿勢を聞いた。「花園寄席のお客さまは本当に芸を楽しんでくれると聞いています。東京で演じている江戸落語を、そのままの形でしっかり届けたい」と語る。花園寄席のこれまでの出演者は実力者ぞろいなので、緊張もするというが、意気込みは強い。(社会部・真栄里泰球)
江戸落語の魅力とは?
かけ橋が得意とするのは「江戸落語」だ。江戸の人情や義理、見栄っ張りな気質を描く物語が多く、「時代が変わっても人の本質は変わらない」と言う。
たとえば、『大工調べ』では、大工の棟梁と与太郎が大家と掛け合う展開が描かれる。「大家が言っていることは筋が通っているのに、大工側は無理を押し通そうとする。でも、その主張にはどこか人情が感じられる。理屈ではない部分にこそ、江戸落語らしさがあるんです」と語る。
落語家としての挑戦
かけ橋は1988年生まれ。2012年に柳家三三(さんざ)に入門し、前座名「小かじ」を名乗った。18年に春風亭柳橋(りゅうきょう)さんの門下に移り、22年に二つ目に昇進した。現在、真打ちを目指し幅広い演目に挑戦している。「落語家としての『体力』をつけたい」と、連続物の落語に力を入れ、一つの物語を通じて深い世界観を伝えることを目指している。
沖縄独演会後には、柳派(やなぎは)の祖・談洲楼燕枝(だんしゅうろうえんし)作の『嶋鵆沖白浪』(しまちどりおきつしらなみ)全12話の連続公演が控えている。侠客・佐原の喜三郎と吉原の遊女・大坂屋花鳥の波瀾万丈な物語で、江戸の義理人情と壮大なドラマが交錯する。「自分の中に流れる芸の伝統を大切にしたい」と語るかけ橋。三三から稽古をつけてもらっていることにも触れ、「門下を離れた今も気にかけてくれていることに感謝しています」と話した。
「全国各地で落語を披露し、多くの人にその面白さを知ってもらいたい」と、今後の展望を語るかけ橋は、沖縄の観客に向けて「今の自分のベストな落語をお届けします。必ず楽しんでいただける内容なので、ぜひ会場へ足を運んでください」とメッセージを送った。
【公演概要】
第6回 花園寄席「春風亭かけ橋 沖縄初独演会」
2月16日午後5時開演(午後4時半開場)
会場 花園寄席(アベニア) 那覇市三原1-14-5
木戸銭2500円
予約.問い合わせ090(9497)9484
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