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「どうにかしてほしい」 中国の軍事演習、漁業や海運業に影響 台湾行き遅らせる貨物船

沖縄タイムス+プラス / 2022年8月6日 19時0分

沖縄県与那国町の漁港=5日午後

 中国が台湾周辺で行っている大規模軍事演習を受けて、沖縄県内の漁業や海運業に操業自粛や到着遅れの影響が出ている。演習中止を中国側に働きかけるよう日本政府に要請することを決めた県漁業協同組合連合会(県漁連)の上原亀一会長は「演習場所周辺はマグロのはえ縄漁業の水域で、操業の妨げになる。国にどうにかしてほしいと求めたい」と訴えた。(政経部・國吉匠、知念豊)

 県漁連は3日、水産庁から、操業について注意喚起を受けていた。台湾を取り囲む演習実施エリア6カ所のうち、東側の3カ所が与那国島に近い。県漁連は4日、与那国を含む36漁協へ台湾周辺での操業を自粛するよう通知していた。

 上原会長は、八重山諸島西部に位置する漁場で巡視船や戦闘機のようなものを見たと漁業者から3日に報告を受けた。「漁業者の安全を守るためにも、県も一緒に国へ働きかけたい」と話す。県水産課の平安名盛正課長は、県漁連と共に要請するかどうかは未定としつつ「漁船の安全操業を懸念している。日本政府が中国に対し、きちんとした態度で申し入れてほしい」と述べた。

 軍事演習は、九州と沖縄、台湾を結ぶ県内海運業者にも影響が出ている。 

 琉球海運(那覇市、宮城茂社長)は5日、食料品などを積載したRORO船「みやらび2」(6700トン)の台湾・高雄行きを7日以降へ遅らせることを決めた。6日は石垣島沖で停泊。軍事演習の状況を見極め、高雄向けに再出発するか検討するという。

 「みやらび2」は、博多・鹿児島と那覇、宮古、石垣、台湾を結ぶ航路で、週1回程度運航している。同社は台湾に事務所を設置しており、職員1人が駐在している。現時点で帰国させる予定はないという。

 担当者は、演習が終わるまでは流通が滞りかねないと懸念。「輸送が長引き、食料品が傷むなどの影響が出ないといいが」と話した。

 

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