安全地帯、久保田利伸、バービーボーイズ等を収録するキティグループのコンピ盤がリリース

okmusic UP's / 2013年7月9日 17時0分

キティ・コネクション 20thセンチュリー Vol.2 (okmusic UP's)

多賀英典という音楽プロデューサーにスポットをあてたコンピレーションCDの第2弾が7月10日にリリースされる。一般にはあまり馴染みの無い名前だが、小椋佳、井上陽水、来生たかお、高中正義、RCサクセションといった錚々たるミュージシャンを育てた名伯楽で、音楽業界では広くその名を知られる。その活動は音楽だけにはとどまらず、80年代後半からは映画やアニメーションも産み出し、映像業界にも知られる存在だ。

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『キティ・コネクション 20thセンチュリー Vol.2』と題された本作では、多賀が1974年に設立したキティグループの後半、安全地帯以降の所属アーティストの楽曲が収録されている。とにかく収められたミュージシャンが豪華。安全地帯にはじまり、バービーボーイズ、レピッシュ、久保田利伸、高橋洋子と第1弾CDに勝るとも劣らないラインナップ。これらのアーティストが、ひとりの音楽プロデューサーが率いる同じプロダクションに所属してたというから驚く。

また、多賀英典をはじめ、当時の関係者に丹念に取材して書かれた30,000字超の解説も読み応え充分。安全地帯のデビュー当時の『黒服』と呼ばれたオール・ブラックのコスチュームは意外なところがきっかけで生まれたというエピソード。世紀のランデヴーと言われた井上陽水・安全地帯の神宮球場での師弟競演の裏話。音楽業界の巨人VS阪神戦!と周囲を驚かせたバービーボーイズの東京ドーム・甲子園球場ライブの経緯。久保田利伸のデビュー前に作られた伝説の『すごいぞ!テープ』の誕生秘話。

その久保田利伸にオーディションで見いだされたのが『残酷な天使のテーゼ』等で知られる高橋洋子だとか、突然の発売中止から一転してリリースに至ったRCサクセションの『COVERS』騒動の顛末にタイマーズの誕生と、今だから明かされる後日談や当時の逸話が満載。

ジャケットに使われているのはキティグループ保有のリゾート・スタジオ、キティ伊豆スタジオ。前作と本作に収録された殆どのアーティストがこのスタジオでレコーディングし、数々の名盤を産んだ伝説のスタジオ。最近では、2010年の完全復活に向けての合宿やリハーサルで、安全地帯がこのスタジオを使用したほど、キティグループ出身のアーティストにとっては思い入れの深い場所。

多賀英典のつくったキティグループは、94年にポリグラム(現・ユニバーサル ミュージック)の傘下に吸収され、事実上の解体となった。しかし多賀は、90年代後半にはMonday満ちる、MONDO GROSSO、bird、wyolicaといったアーティストを送り出して音楽シーンの最前線に復活。2006年には、あのSCANDALを発掘し武道館単独公演を行えるまでに育て上げた。最近ではニコ動200万回に迫る再生回数となった「脳漿炸裂ガール」のボカロPの"れるりり" を輩出と、古希を超えたとは思えない鉄人プロデューサー。

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