METEOROID、広島の悲劇を歌った新曲「リトルボーイ」発売

okmusic UP's / 2013年8月9日 16時0分

METEOROID  (okmusic UP's)

その衝撃的なジャケットと共に、8月6日にMETEOROIDが、プレミアムシングル『リトルボーイ』を発売した。

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モザイク処理が施されてはあるが、その姿は、地上から発生した巨大なきのこ雲。裏ジャケットには、凄まじい衝撃と共に朽ちた広島県産業奨励館。今で言う原爆ドームの姿が、同じようモザイク処理を施した形で映し出されている。これは、今から68年前の8月6日に、広島で起きた悲劇を写し出した写真。タイトルに記された言葉が、リトルボーイ。

歌詞に登場する主人公は、そのときの少年。同時にこの名前は、エノラゲイ(B-29爆撃機)が、広島上空に落とした原子爆弾の名称でもある。歌に登場するあの日の少年は、「この忘れられない運命を背負って生きていく」と決意を胸に秘めてゆく。

この楽曲を作ったMETEOROIDのGENKIは、『リトルボーイ』が生まれる背景について、こんなことを語ってくれた。少し長くなるが、その言葉を読んでいただきたい。

「僕が"原爆"をテーマに歌を書きたいと思ったのが、14歳のときなんです。その頃から僕は学校があまり好きじゃなくて、よく授業をさぼっては、バンド活動に明け暮れているような学生でした。それでも、歴史の授業で戦争のことを習うから、それなりに頭の中へ入ってくるじゃないですか。
 僕は、「これは一体なんだろう?!」と疑問に思うことが生まれたら、それをいろいろ調べてゆく癖があるんですよ。しかもあの頃から僕は、「ラブソングを歌うことよりも、世の中に対してメッセージしてこそ表現者」という意識を強く持っていた。そういう面からも、広島や長崎に投下された原爆による悲劇もまた、いろんなことに興味を示す一つだったんです。しかも僕の場合、被爆者の方に話を聴く機会にも恵まれ、実際に広島へ行き、語り部の方々に話も聴かせていただきました。
 語り部と言っても、みんなすでにおじいちゃんやおばあちゃんなんですね。「と言うことは、あと何十年も経たずに、この経験を語れる人たちはいなくなってしまうんだろうな」と、当時10代の僕なりに感じ。「そういう体験を忘れないよう、歌を通してどんどん語り継いでいきたい。語るべき想いを歌に載せて届けたい」と、思うようになっていた。それが、『リトルボーイ』が生まれる最初のきっかけになりましたし。その日以降、広島や長崎での悲劇について、ことあるごとに調べたりもしてきました。
 「僕らは8月6日の出来事を忘れませんよ」「あなたたちのような体験を僕らはしてないけど、その体験を僕らはけっして忘れませんから」という想いを、僕はこの歌に込めていますけど。正直、表だって原爆の話を出したくはなかったというか。僕自身は、わかる人だけにわかってもらえればいいやと、今でもそう思っています。何故なら僕は、活動家ではなく音楽家だから。
 原爆の投下という悲劇のみならず、人が人を殺すことに、僕は一つとして正解はないと思ってる。もちろん今の時代の中で生きてる僕らは、戦争という経験をしたこともなければ、体験した方から話を見聞きするくらいないんですけど。人は、体験してないことってすぐに忘れちゃうじゃないですか。「それを僕らは忘れないからね」ということを、この作品を通して僕は言いたかったし、その現実を伝えていきたかったんですよ」(GENKI)

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