Base Ball Bear、“音楽の面白さ”を推し進めるロックなルーツと全方位的コラボ

okmusic UP's / 2014年5月20日 11時0分

(okmusic UP's)

『FaRao Music Discovery』、第二回の登場は6月4日に久々のニューアルバム『二十九歳』をリリースするBase Ball Bear。ルーツを中心にそのアーティストの周りに広がるさまざまなつながりを探っていくこの連載だけれども、彼ら、特にバンドを率いるソングライター小出祐介(Vo&Gu)の縦横無尽なコネクションは驚きの幅広さを持っている。ここでは、そのひとつひとつをつまびらかに解き明かしていこう。

もともと2001年、同じ高校に通っていた4人で結成されたバンドであるBase Ball Bear。2003年にミニアルバム『夕方ジェネレーション』をインディーズでリリースし、2006年にミニアルバム『GIRL FRIEND』でメジャーデビューに至っている。それ以前、そもそも中学生時代の小出祐介がギターと出会うきっかけになったのは、ディープ・パープルだったとか。そこからレッド・ツェッペリンなど70年代のハードロック、XTCなど80年代のニューウェイブ、オアシスなど90年代のブリットポップと、幅広く洋楽を聴いて咀嚼しきた思春期を過ごしてきた彼は、同時にナンバーガールやスーパーカーや中村一義という90年代後半の日本のロックの洗礼を浴び、そこからも強い影響を受けている。特に1stアルバムの『C』から3rdアルバムの『(WHAT IS THE) LOVE & POP?』までの彼らは、そういったギターロックやギターポップの影響のもとに、その甘酸っぱさや衝動感を独自のやり方で追求するような楽曲を鳴らしていた。

その音楽性がグッと進化し、より自由なものとなっていったのは、“3.5thアルバム”と位置付けた2010年の2枚同発のコンセプトアルバム『CYPRESS GIRLS』『DETECTIVE BOYS』を発表してから。山口一郎(サカナクション)、acco(チャットモンチー)、呂布(ex.ズットズレテルズ)という盟友とも言えるミュージシャンとコラボを果たし、バンドの新しい可能性を切り拓く。ここでのコラボは、山口一郎が作曲、小出祐介が作詞を担当した南波志帆の「こどなの階段」にも結実している。

そして、この頃からデビュー時にはそこまでおおっぴらには明かしていなかった小出祐介のアイドルファンっぷりが、ラジオ番組や雑誌の連載を通じて明らかになっていく。Berryz工房の嗣永桃子へのリスペクトを熱く語ったり、乃木坂46の楽曲を“私的アイドルソングベスト”に選んだり、バンドの主催イベントに東京女子流を呼んで共演したりと、アイドルに造詣が深いことが広く知られていった。2010年代に入ってロックシーンとアイドルシーンの距離感がどんどん近くなっていったことは周知の通りだが、バンドマンとしてその一翼を担う存在となったのが彼であったことは特筆すべきことだろう。

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