安室奈美恵、所縁あるアーティストと彩ったライブで25年の歴史に幕

OKMusic / 2018年9月17日 13時0分

(okmusic UP's)

9月16日に引退した平成の歌姫・安室奈美恵のラストを飾るイベント『We ▼(※) NAMIE HANABI SHOW supported by セブン-イレブン』が9月15日と16日の両日、沖縄県・宜野湾海浜公園で開催された。

9月15日には沖縄コンベンションセンター展示棟で前夜祭が行なわれ、計7組のアーティストが出演。3500人のファンの前で2時間30分に渡ってパフォーマンスを繰り広げた。翌16日昼には沖縄コンベンションセンター展示棟・劇場棟にてライブ映像上映会『We ▼ NAMIE 応援上映』、夜は宜野湾トロピカルビーチ特設会場にて安室の楽曲に合わせて1万2000発の花火が打ち上がった『We ▼ NAMIE HANABI SHOW』が開催された。応援上映、HANABI SHOWには3万人の観客が集まり、安室の引退を見送った。

15日の前夜祭、最初にステージに上がった平井堅はアコースティック・ギターのみ伴奏による「ノンフィクション」を披露。MCでは、自身がこのイベントに呼ばれた理由について『やはり顔? 安室さん、僕を沖縄出身だと思われたのかな?』と分析すると、場内は笑いに包まれた。安室の楽曲をカバーした「WANT ME, WANT ME」ではスパニッシュ・ギター風の激しいカッティングをバックに、畳み込むように歌う圧巻のパフォーマンスに場内が熱気に包まれた。続いて「POP STAR」では着ぐるみダンサーも登場し、会場を大いに盛り上げる。

2組目は地元・沖縄のバンドであるMONGOL800。「あなたに」「DON'T WORRY BE HAPPY」で勢いよくスタート。ボーカルの清作は『同じステージに立てる日が来るとは!』と感激。『僕たちで安室しーじゃー(先輩)に、何か出来ないか?と考え、今日のために"TRY"してきた曲をやります!』と演奏したのは「TRY ME ~私を信じて~」のカバー。エイサーを取り込み、スカ調にアレンジされたモンパチ版「TRY ME」は、斬新なアプローチながら、一挙にオーディエンスのハートを掴んでいく。さらにラストの「小さな恋のうた」では全員が大合唱。清作が『安室しーじゃー、ありがとう!』と叫び、MONGOL800のパフォーマンスは幕を閉じた。

続いてはBEGIN。『まさか僕らに声がかかるなんて! 油断してました...』と比嘉栄昇も出演オファーに驚いていたよう。『奈美恵ちゃんの大事な歌を、みんなで一緒に歌いましょう!』と呼びかけて始まった曲は「Tempest」。同曲は琉球王朝を舞台にした同名タイトルのドラマの主題歌でもあり、BEGINにも地元の人にとっても思い入れがある曲だ。モニターには歌詞も映し出され、オーディエンスみんなで歌うという感動のカバーとなった。ここからは、BEGINの独壇場。「オジー自慢のオリオンビール」の間奏では『奈美恵ちゃんは地球では引退しますが、10年後に火星でライブやってるかも!』と珍コメントまで飛び出し、会場を笑いの渦に巻き込んだ。

そして19時50分。ステージ最上段のセンターに、安室奈美恵が現れると、会場から割れんばかりの声援が巻き起こった。6月まで開催されたファイナルツアー『namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~』でも披露された「Hope」で幕を開け、畳み掛けるように「Showtime」を披露し、観客はヒートアップ。

モニターには、これまで安室と他アーティストのコラボレーションしたMVがランダムに映し出され始めた。期待が高まる中、舞台上段に平井堅が登場すると彼のアルバム『THE STILL LIFE』(2016)に収録された「グロテスク feat.安室奈美恵」を二人で披露。ステージでの共演が初めてということもあり、客席は歓喜と興奮にあふれかえった。歌い終えた平井は安室と握手と抱擁を交わし、舞台を降りた。

再びモニターにMVが映し出され、画面から抜け出すように現れたのは台湾をはじめアジアで圧倒的な人気を誇る歌姫、ジョリン・ツァイ。2014年にリリースされたジョリンのアルバム『Play』に収められた「I'm Not Yours Feat. 安室奈美惠」で安室と共演し、2015年に台北で行なわれたコンサートでも共演しているが、日本でのライブ共演は初めて。かねてから親交のある二人だけあって息のあったパフォーマンスを見せ、観客も声援で応えた。

続いてはサプライズの登場となった山下智久。突然現れた山下の歌声と姿に場内は騒然となり、黄色い悲鳴が湧き上がった。曲は安室のアルバム『Checkmate!』(2011) 収録の「UNUSUAL」。ステージでの共演は初めてにも関わらず、安室とのダンスも披露し客席を酔わせる。二人でポーズを決めると、熱狂的な歓声に包まれながら『ありがとうございます!』と笑顔を見せる。

続いて流れ出したMVはDOUBLEとの「BLACK DIAMOND」。曲の途中で出演者リストになかったDOUBLEが現れると観客は大きな歓声で迎えた。パフォーマンスが終わるとDOUBLEは安室に対し『25年間いてくれて、ありがとう!』と労い抱きしめた。

4組のコラボ・コーナーが終わると、再び安室のソロ。「Do It For Love」ではファイナルツアーの演出を彷彿させる文字で『I ▼ MUSIC』の文字が浮かび上がり、観客から地鳴りのような熱い歓声が巻き起こる。そして最後はファイナルツアーのラスト曲でもあった「How do you feel now?」。これまでのライブ・ヒストリーをたどる映像をバックに歌うと、涙を拭う観客たちの姿があちこちで見られた。

最後のパフォーマンスを終えた安室は、右腕を大きく振りながら『ありがとうございます!』と集まったファンに深々とお礼。続いて、この日参加したアーティストを呼び込み『素晴らしいアーティストに大きな拍手をお願いします! 今日この会場に来て頂いた皆様、本当にありがとうございました!』と話し、ステージを降りる。平成という時代を駆け抜けた安室奈美恵の最後のステージはこうして幕を閉じた。終演のアナウンスが響くなかでも『奈美恵コール』は鳴り止まず、観客が座席を離れない時間が永遠に続くようだった。

翌日の9月16日(日)には沖縄コンベンションセンター展示棟・劇場棟にてライブ映像上映会『We ▼ NAMIE 応援上映』が行なわれ、思い思いのコスチュームに身を包んだファンが5回に渡る上映に参加。19時30分からは、宜野湾トロピカルビーチ特設会場にて『We ▼ NAMIE HANABI SHOW supported by セブン-イレブン』も開催。安室の楽曲13曲に合わせ、1万2000発の花火が噴水やレーザーとともに豪華なショーして披露された。観客は安室奈美恵の引退に思いをはせながら、一曲ずつかみしめるように夜空を見上げていた。

※▼=ハートマーク

■【セットリスト】

<9月15日(土)>
■平井堅
01.ノンフィクション
02.even if
03.WANT ME, WANT ME
04.POP STAR
■MONGOL 800
01.あなたに
02.DON'T WORRY BE HAPPY
03.TRY ME ~私を信じて~
04.PARTY
05.小さな恋のうた
■BEGIN
01.Tempest
02.三線の花
03.パーマ屋ゆんた
04.オジー自慢のオリオンビール
05.島人ぬ宝
■安室奈美恵
01.Hope
02.Showtime
03.グロテスクwith 平井堅
04.I'm Not Yours with ジョリン・ツァイ
05.UNUSUAL with 山下智久
06.BLACK DIAMOND with DOUBLE
07.Do It For Love
08.How do you feel now?

<9月16日(日)> ※花火の曲順で安室奈美恵は出演していません
01.Do It For Love
02.Body Feels EXIT
03.Mint
04.Showtime
05.Just You and I
06.Get Myself Back
07.Baby Don't Cry
08.TRY ME 〜私を信じて〜
09.Chase the Chance
10.NEVER END
11.Fighter
12.Hero
13.Finally

■【参加アーティストよりコメント】

■平井堅
こんな記念すべき歴史的なイベントに出させて頂き、光栄に思ってます。私事ですが「グロテスク」を一緒に歌えて、忘れられないイベントになりました。最後までかっこよく潔い安室さんだったので、この先も楽しい人生を謳歌して欲しいと思います。

■BEGIN
プレッシャーもありましたが、お客さんが温かくて楽しいステージでした。沖縄中が安室さんに包まれていて、あらためてその凄さを感じました。最後のステージに一緒に立てたのが嬉しいです。安室さんが開いた扉の向こうにはいろんな形で光がたくさん射していると思います。先のことはわからないと思いますが、本当にお疲れ様でした!

■MONGOL800
20年の活動の中でもしかしたら一番緊張したかもというくらい大切なステージでした。お客さんが温かくて嬉しかったです。今後、10年、20年後、どこかでばったり会えたらいいなと思ってます! 最後の際に同じステージ立てたこと、「TRY ME 〜私を信じて〜」を演奏できたこと、同じウチナーンチュとして嬉しかったです。

■ジョリン・ツァイ
安室さんのファンの方々がここから離れたくない気持ちがいっぱいでいる中、その熱い気持ちをすごく感じました。安室さんの大事な故郷でのステージに自分が参加できることに感謝しています。これからはリラックスして笑顔いっぱいの人生を送ってください。また、私が必要になったら、いつでも声をかけてね。

■山下智久
貴重なステージに呼んでいただけて、一緒に時間を共有することが出来て、感無量です。子供時代から安室さんの音楽を聴きながら育ってきて、非常にさびしい気持ちになりますが、今日は本当に呼んでいただけて一生の思い出になりました。

■DOUBLE
この特別な前夜祭、初めは緊張していましたが、実際にステージに上がってみると楽しむことが出来ました。一見華やかに見えるショービジネスですが、楽しさもあるけれども、その過酷さとか、苦悩とか、そういった大変さというものもよく知っているので、本当に25年間走ってくれて心からお疲れ様でしたという気持ちです。



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