入社2年目の市來玲奈アナ、アイドル時代と立ち位置が真逆の現在「相手を引き出すことが最優先」

ORICON NEWS / 2019年6月23日 8時0分

入社2年目の日本テレビ・市來玲奈アナ

 2018年に日本テレビに入社し、元乃木坂46という異色の経歴が注目を集めた市來玲奈アナウンサー。昨年10月より『行列のできる法律相談所』の3代目アシスタントと『news zero』では月曜から水曜のカルチャー&お天気を担当。「率先して前に出るタイプではない」と言う市来アナが、入社2年目で「少しずつ“受けて応える”のキャッチボールを増やせるようになった」と語る。自分を出すことが苦手だったアイドル時代も振り返りながら、アナウンサーとしての今について語った。

【写真】凛とした笑顔が美しい市來玲奈アナ

◆つい最近まで『行列』アシスタントで感じるプレッシャーを拭えなかった

──日本テレビに入社して2年目。後輩アナのフレッシュな姿から、入社当初のご自身を振り返ることはありますか?
【市來玲奈】 そうですね。当時は右も左もわからず、先輩やスタッフの方々から指示されたことに応えるだけで精一杯でした。周囲の意見を聞くのは大切なことなので、今もそうした“受け身の姿勢”はベースとしてありますが、昨年10月に2つの番組を担当させていただくようになってから、少しずつ“受けて応える”のキャッチボールを増やせるようになったと感じています。『news zero』のロケ取材などでも、与えられた質問案に加えて「こんなことも掘り下げたいのですが」といった提案もできるようになりました。オンエアで採用されることばかりではないですが、ディレクターも時間が許す限り「市來の思うようにやってごらん」とチャンスをくださいます。私を育てる意味もあるのでしょうが、提案を受け入れてもらえたときにはとてもやりがいを感じています。

──昨年10月からは『行列のできる法律相談所』の3代目アシスタントも務めています。長寿バラエティ番組に新たに加わるプレッシャーもあったかと思いますが、今はいかがですか?
【市來】 就任が決まったときには家族や友だち、お世話になった方々、本当にたくさんの方からの反響をいただいて、改めて幅広い方々に愛されてきた番組なんだなということを感じました。同時に『行列のできる法律相談所』をずっと愛してくださっている方にとって、私が加わることで違和感を覚えることもあるのでは、というプレッシャーはつい最近まで拭えなかったです。私は前任の松本志のぶアナ、徳島えりかアナのような凛としたタイプでもないですし……。ただ最近は少しずつ素を出せるようになったといいますか、むしろスタッフや出演者の方が引き出してくださっている、といったほうが大きいですね。

◆共演者に助けられてばかりで情けないけど、今は力を養っていく時期

──『行列のできる法律相談所』ではしばしば特技であるダンスを披露されますよね。
【市來】 音楽が流れたのを受けて私が踊るという、バラエティならではの遊び要素です。それも私の個性を出す機会を設けてくださっているんだと思います。もともと私は自分から率先して前に出るタイプではないので、そういう振りを投げてくださることにとても感謝しています。最近はその振りを楽しめるようになって、この番組にいられる幸福感がますます大きくなっています。

──レギュラーからゲストまで多くの出演者が揃う番組を進行するのは、どんな難しさがありますか?
【市來】 台本上、私が仕切らなければいけない場面はあります。ただトークが盛り上がっているときに、その流れや空気を私の言葉で止めてしまっていいものか、今でも戸惑うときがあるんですね。そういうときには必ず、MCの東野幸治さんや宮迫博之さん、後藤輝基さんが、一言を挟んで私に受け渡してくれるんですが──。

──バラエティ慣れされている方々のさすがのテクニックですね。
【市來】 本当に。しかもそれがとても自然なんです。アシスタントなのに助けられてばかりで情けないのですが、それでも今はそのことに感謝をしつつ、力を養っていく時期だと捉えて勉強させていただいています。

──トークについてはいかがでしょうか。アナウンサーとは異なるしゃべりのプロである芸人さんの丁々発止のトークを進行するなかで、どんな学びがありましたか?
【市來】 これはスタジオにいるからこそ実感できることなのですが、トークが上手な方というのは聞く姿勢もとても上手なんです。オンエアでは基本的にしゃべっている方が映るので、トークの巧みさのほうが引き立ちますが、話している方の側にちょっと前のめりになったり、うなずくタイミングや表情など、聞く側のテクニックによってこんなにも話が広がったり、面白くなったりするんだということがわかるんですね。それでいて一生懸命聞いていた次の瞬間、キレのいいツッコミや鋭い返しを入れたりされるのを目の当たりにして、皆さんの頭の回転の速さに驚かされてばかりです。私はと言えば、次の進行で頭がいっぱいで返しまで考える余裕はまだまだないので、今はそうした聞く姿勢の巧みさだけでも習得できるよう、収録中は出演者のみなさんを満遍なく見渡すようにしています。

◆自分を出すのが苦手なアイドル時代、テレビ出演をきっかけでアナウンサーの道に

──先ほど「率先して前に出るタイプではない」とおっしゃいましたが、しゃべるより聞くほうが向いていると思いますか?
【市來】 そうかもしれません。またそれがアイドルを卒業して、アナウンサーを目指した理由の1つでもありました。アイドル時代にアナウンサーの方とお仕事をする機会があったんですね。当時の私はアイドルとしてなんとか自分を出さなければと必死だったんですが、やっぱりコメントは苦手で。そんな私を察して、そのアナウンサーの方が「こういう言い方をしたらもっと市來ちゃんらしさが出るんじゃない?」とアドバイスしてくださったんです。そのときに、アナウンサーというのは同じ人前に出る仕事でもアイドルとは立ち位置が真逆で、自分を出すよりも相手を引き出すことを最優先に考えている。なんてかっこいい仕事なんだろうと感動しました。

──入社2年目でアナウンサー人生はまだ始まったばかり。将来はどのようなアナウンサーを目指していますか?
【市來】 最終目標としては、報道とバラエティを両立できるアナウンサーになりたいと思っています。今はあくまでその入り口に立たせていただいた段階であって、本当の意味で両立を実現するためには地道に経験を積み上げていくしかない。それも今この瞬間を精一杯頑張るだけではなく、その“経緯”を意識することが大切だと思っています。そのためにも毎回、仕事の前後には手帳に考えたことや気づいたこと、反省をメモするようにしています。私は歴史を感じるものが好きなんですが、仕事もきっと同じだと思うんですね。歴史というのは1つひとつの出来事が関連し合うことで深いものになっていくと思うので、私も1つひとつの仕事の地続きのものとして意識することで、自分の“仕事史”を濃くしていきたいです。

(文/児玉澄子)

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