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THE YELLOW MONKEY、3年半ぶり“ビッグエッグ”ライブ 5万人が歌い踊る一夜限り極上ロック・ショー【ライブレポ】

ORICON NEWS / 2024年4月28日 19時17分

『THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 “SHINE ON”』Photo:Masato Yokoyama / Takeshi Yao / Yukitaka Amemiya

  ロックバンド・THE YELLOW MONKEYが、27日に東京ドームで『THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 “SHINE ON”』を開催し、バンド史上過去最多動員となる5万人の観客を集めて、一夜限りの極上のロック・ショーを繰り広げた。

【ライブ写真多数】『THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 “SHINE ON”』

 2019年の結成30周年記念日、THE YELLOW MONKEYキャリア初のドームツアーが愛知・ナゴヤドームで開幕し、翌20年2月11日の京セラドーム大阪に続き、4月4・5日の東京ドーム公演で完結するはずだったが、新型コロナウイルスの影響で東京ドーム2daysは延期を余儀なくされた。



 十分なコロナ対策を取って同年11月、観客数1万9000人の制限がある中で東京ドーム公演『THE YELLOW MONKEY 30th Anniversary LIVE -DOME SPECIAL-』を開催。歓声の代わりに、ファンが個々に録音した歓声を集めて会場で響かせる「Sing Loud!」企画も大きな話題を呼んだ。

 そして、今回が約3年半ぶりとなる東京ドーム。ファンにとって待望なのはもちろん、初期の喉頭がん根治を公表したボーカルの吉井和哉にとっては、2022年1月14日のソロ公演以来、2年3ヶ月ぶりの復帰ステージとなった。

 午後6時半、大型ビジョンのカウントダウンがゼロになった瞬間にライブがスタート。EMMAこと菊地英昭(Gt)、HEESEYこと廣瀬洋一(Ba)、ANNIEこと菊地英二(Dr)、そして吉井の「平均年齢58歳」の4人は、相変わらずの抜群のスタイル&長髪が似合う衣装をまとい、「今日は遠慮なくたくさん大きな声で騒ごうぜ!」と観客を煽ったところで、1曲目の「バラ色の日々」が鳴り響き、5万人が大合唱した。

 ライブタイトルにもなっている新曲「SHINE ONE」に続き、「ヒット曲はそんなにありませんけど、代表曲のオンパレードです!」と吉井が宣言したように、この日は観客の「聴きたい!」という思いを存分に満たすセットリストを用意。「Tactics」では吉井と観客の「Ah,Yeah」のおなじみのやり取りが繰り広げられた。

菊地英昭の幻想的で雄大な演奏から始まった「聖なる海とサンシャイン」で深海のような深い世界にいざなうと、真紅の炎のようなイントロ「BURN」で一気にドームの温度を上げる。さらにライブの定番「ROCK STAR」を続けて披露し、4人のロックスターたちが観客を「調子いいかい?」どころではないテンションに仕上げていった。

 どの曲も楽しそうに、そして激しくパフォーマンスしていくメンバーたち。MCで吉井が「ヒーセはね、今日は興奮しすぎて一睡もしてません(笑)。いないだろ、こんな61歳!遠足じゃないんだから(笑)」と紹介すると、うれしそうにおどけるヒーセ。この笑顔が、また東京ドームで見られる幸せを5万人が感じた瞬間だった。

 その後も「楽園」「SPARK」と往年の名ナンバーに続けて、5月29日発売の10枚目のニューアルバム『Sparkle X』収録の新曲「ソナタの暗闇」や「天道虫」という最近の曲で“最新のイエモン”もたっぷり見せつけると、国民的大ヒット曲「太陽が燃えている」で長年のファンも新しいファンも大興奮させた。

 ここから会場の雰囲気は一変、吉井の喉頭がん発見から治療、根治までを追ったドキュメントが流される。5万人が息を呑んで見守ったVTR直後、東京ドームで演奏されたのは6thアルバム『SICKS』収録の「人生の終わり(FOR GRANDMOTHER)」。この日で唯一歌詞テロップが流れたこの曲で、イエモンは生きることの意味と大切さを5万人の心に訴えかけた。

 演奏が終わって一瞬の静寂が流れると、ドームを包んだのは「SUCK OF LIFE」、そして「LOVE LOVE SHOW」と“人生と愛”を歌うイエモンの最強ロックナンバー。吉井が「お体には気をつけて」と歌う意味を、5万人が明るく受け止めた。そして、「歌詞に『人生の7割は予告編で 残りの命 数えた時に本編が始まる』とありますが、本当にそう思ってこの曲を作りました。皆さんと一緒に『本編』を楽しみたいと思います」と紹介された「ホテルニュートリノ」を奏でたところで、ライブも本編が終了した。

観客の地鳴りのような拍手を受けて再びステージに姿を表すと、1993年リリースの2ndシングル「アバンギャルドで行こうよ」をパフォーマンス。30年以上経っても、色褪せるどころかカラフルになっている“踊れるロック”に続いて鳴り響いたのは、2016年に再集結してからの初楽曲「ALRIGHT」。東京ドームのどこにいても体の奥まで伝わってくる極上ロックを全身に浴びた5万人の「ALRIGHT!」の大合唱は、この日のハイライトといえるだろう。

 そして、イエモンのライブには欠かせない「悲しきASIAN BOY」を歌い終わった吉井は、「まだ完璧な声になってなくて、なんの保証もないまま東京ドームやっちゃって本当に申し訳ないんだけど、皆さんの歓声があるからできると思った」と5万人に感謝すると、この日一番の拍手がステージに送られる。4人と5万人の心が一つになった瞬間、菊地英二がシンバルを静かに叩き、誰もが待っていた「JAM」が東京ドームを包んだ。

 演奏後に簡単なあいさつを終えてメンバーたちがステージから去ると、モニターには『Sparkle X』収録の「復活の日」を吉井が独唱する姿が映し出される。5万人の視線と耳を集めたビデオが終了すると、観客との別れを惜しむようにメンバーがステージにまたまた登場。吉井が「ようやくまたこれが言えるような気がしています。我がイエローモンキーは永久に不滅です!」と叫び、オーディエンスが歓声で応えると、この日のラスト曲「WELCOME TO MY DOGHOUSE」で極上のロック・ショーは終幕。5万人との記念撮影を終えて、ステージから去る直前の吉井が「治ったら2デイズやるぞ!」約束した直後、菊地英二が3本の指を立てて「3デイズ」を予告した。

 この日のライブ直後から、4人のアーティスト写真が新しいものに変わり、『Sparkle X』特設サイトやライブのセットリスト、さらに「ソナタの暗闇」のミュージックビデオが一気に公開された。

●『THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 “SHINE ON”』セットリスト
(4月27日・東京ドーム)
01. バラ色の日々
02. SHINE ON
03. Romantist Taste
04. Tactics
05. 聖なる海とサンシャイン
06. BURN
07. ROCK STAR
08. 楽園
09. SPARK
10. ソナタの暗闇
11. 天道虫
12. 太陽が燃えている
13. 人生の終わり(FOR GRANDMOTHER)
14. SUCK OF LIFE
15. LOVE LOVE SHOW
16. ホテルニュートリノ

17. アバンギャルドで行こうよ
18. ALRIGHT
19. 悲しきASIAN BOY
20. JAM
21. WELCOME TO MY DOGHOUSE

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