“演じ屋”磯村勇斗、目指すのは息の長い活躍 期待されるのは「ほどほどでいい」
ORICON NEWS / 2024年5月24日 8時0分
WOWOWで24日から放送・配信開始となる連続ドラマW-30『演じ屋 Re:act』(毎週金曜 後11:00、全7話)。依頼された役になりきる“演じ屋”を職業とする個性豊かな面々の活躍を描いた『演じ屋』(2021年)のシーズン2。奈緒とともに主演を務める磯村勇斗にインタビューした。
【画像】そのほかの撮り下ろし写真
シーズン1は、結婚式前日に痴漢のえん罪をかけられ、すべてを失った柴崎トモキ(磯村)が、演じ屋のアイカ(奈緒)との出会いをキッカケに、復讐を依頼することから始まり、やがてトモキ自身が演じ屋となり、仕事を通じて、さまざまな事件や社会の闇に遭遇していった。
『演じ屋 Re:act』では、アイカとトモキが常連客を相手に殺され役を演じていると、張り込み中の刑事が本当の事件と勘違いして駆け付けることから始まる。アイカたちが刑事ともめている間に、ホームレスが暴行を受ける事件が発生。捜査を妨害したことから、演じ屋一行はホームレス襲撃事件の捜査に協力することになる。
――シーズン2の制作が決定した時の気持ちは?
【磯村】シーズン1が多くの方に観ていただけたんだな、と感じました。すごくありがたいことだと思いましたし。新キャストも加わって、よりパワーアップして再集結できることにわくわくしました。
――すぐにトモキに戻れましたか?
【磯村】奈緒さんも、ほかの演じ屋ファミリーもシーズン1と変わらない雰囲気で現場に戻ってきてくれたので、僕も自然とトモキに戻ることができました。
――撮影はいかがでしたか?
【磯村】昨年の夏に撮影していたので、とにかく猛暑がつらかったですね。暑さをのぞけば、現場はとても和気あいあいとした雰囲気で楽しかったです。
――暑さ対策はどうしていたのですか?
【磯村】屋外で撮影している時は、日陰に避難してしのぎました。脇の下を冷やせるアイテムを見つけて、保冷剤を隠し持って撮影していました。
――奈緒さんとのコンビはいかがでしたか?
【磯村】奈緒さんは芝居を純粋に楽しむ方なので、お互い自由にやりながら、その場で相手の芝居に反応しながら、アイカとトモキの関係が成立するようなセッションができていたんじゃないかと思います。
――本作には「演じることで人々の心は救えるのか!?」という「テーマ」の投げかけがありますが、物語の中で与えられた役を“演じる”俳優にも同じことが言えると思いますか?
【磯村】自分が出演している作品や演じた人物を見て、「生きる勇気が湧きました」「頑張ります」といったお手紙やコメントをいただくと、少しは人の力になれているのかな、と思えてこっちが救われるというか、励みになります。演じること自体に何かパワーがあるような気がします。
――昨年は、映画『東京リベンジャーズ』『月』『最後まで行く』『波紋』『渇水』、ドラマ『きのう何食べた?』『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』での演技が評価され、「2024年エランドール賞」新人賞。『月』の演技で「第47回日本アカデミー賞」最優秀助演男優賞など、“演じた”ことが評価されました。
【磯村】賞をいただけたことは、作品に対する評価でもあると思うので、率直にうれしかったです。個人的には、これからも精進するように、と言われているようなプレッシャーも感じています。昨年撮影していた『演じ屋 Re:act』が放送され、今年公開される映画もあります。一方で、新しい作品にも取り組んでいます。今後も自分が携わった作品をしっかり見ていただけるように頑張りたいです。
――期待しています。
【磯村】あまり期待していなかった…ぐらいが丁度いいかな(笑)。期待されて、それに応えて、また期待されて…と、続けていくうちに、いつかは飽きられる気がするんです。息の長い活躍を目指すなら、期待はほどほどでいいのではないか、と。その方が、意外性が生まれて新鮮に感じてもらえたり、面白がってもらえたりするのかな、と思うんです。
――俳優になったばかりの頃からそういった考えをお持ちだったのですか?
【磯村】そうかもしれないですね。浮かれずに、溺れずに、沈まないように、今自分の出せるものを最大限に出していくという気持ちで、水面ギリギリをしっかり目を開けて泳ぎ続けていきたいです。
撮影:松尾夏樹
ヘアメイク:佐藤友勝
スタイリスト:笠井時夢
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