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賀来賢人×柄本時生×落合モトキ、“10年来の友人”だからこそ出来た 『錦糸町パラダイス』というもう一つの青春

ORICON NEWS / 2024年7月12日 7時0分

テレビ東京ドラマ24『錦糸町パラダイス~渋谷から一本~』に出演する賀来賢人、柄本時生、落合モトキ (C)テレビ東京

 俳優の賀来賢人、柄本時生、落合モトキ、岡田将生が共演するテレビ東京ドラマ24『錦糸町パラダイス~渋谷から一本~』(毎週金曜 0:12)が12日からスタートする。柄本が初プロデュースと俳優を兼ね、かねてから親交の深い役者4人が集結。このほど、賀来、柄本、落合が取材会に参加し、岡田を含め10年来の友人という関係性が活かされた今作への思いを語った。

【写真あり】賀来賢人×柄本時生×落合モトキ、仲良しさ伝わる3ショット

 今作は過去の「汚れ」を掃除する掃除屋『整理整頓』の大助(賀来)、裕ちゃん(柄本)、一平(落合)の3人と、過去の「過ち」を暴くルポライターの蒼(岡田)が、東京・墨田区錦糸町を舞台にさまざまな人との出会い、出来事を通じ、自らの過去と向き合っていく…総勢50人以上の人生模様を映し出す人間ドラマ群像劇だ。



 総監督を務めるのは、柄本が20年前に初めて出演した映像作品『4TEEN』、映画『余命1ヶ月の花嫁』『月の満ち欠け』『母性』、直近ではテレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル『生きとし生けるもの』で監督を務めた廣木隆一氏が務める。

■俳優兼プロデューサーの苦労と楽しさ 

――今作は今井隆文さんと柄本さんの初プロデュース作となりました。俳優さんがプロデューサーをやるやりがいや意味を柄本さん自身はどう捉えていらっしゃいますか。

柄本:やりがいはすごくある。普段なら衣小合わせ一つとっても自分の衣装や小道具を着終わったら帰るんですけど、一人ずつの衣装や小道具を見て、セットを見て、こうやってひとつの役になるんだとクリエイティブ面を初めてちゃんと知ることができたので、感動とやりがいを感じました。その上で、根っこの部分はずれないように。僕一人のものではないと念頭に置いて『ここだけは逃したくない』ということを譲らずやらせてもらいました。もっと大きい部分、世界観を壊れないようにと必死で考えました。

――賀来さん自身もすでにプロデュース業を経験されています。

賀来:時生くんも感じていると思いますが、もう“柄本時生プロデュース”となると、もう柄本時生の感性が全面に出る。だからこそめちゃくちゃ恥ずかしいし、もう、言い逃れできない。その感性を、やりたいことをぶちこんだ分、貫かないといけない。それが世間に伝わったときの作品は俳優部だけで参加する時とは違った感覚になる。全体をみるというか、作品が(自分の)子どものようになるだろうし…。

柄本:そう!なる!本当に大切。

賀来:俳優って基本は受け身なんですよ。受け身な分、今までと脳みそは変えないといけないけど、表現っていう意味では変わらないし、俳優とプロデュースは延長線上にある。結局現場で『こうしたい』と話し合うので立ち位置は延長線上にあるのではないかな。

――プロデューサーの柄本さんを現場で見てどのような印象を抱きましたか。

賀来:めちゃくちゃ楽しそうにやっている。1秒でいいから現場にいたいみたい(笑)

――落合さんはいかがですね。

落合:そうですね。僕が初めてプロデュースしたのは…。

賀来・柄本:してない、してない(笑)

落合:初めて時生ちゃんから話を聞いたときはすごく面白いなと思いました。衣装合わせや読み合わせで時生ちゃんと会って、撮影はこの3人で一緒に始まった。メイクしている時、かっくん(賀来)が時生に『本当に良かったよ、ここまで準備して撮影中止になる現場もあるから本当におめでとう』と言っていて…良かったな、時生って思いました(笑)

賀来:撮影するまでが大変っていうからね。

――コロナ禍の2020年には「劇団年一」(読み:げきだんねんいち)を結成。同年5月上旬に第1回作品「肌の記録」を配信し、反響を呼びました。すでに、3人のなかで絶妙な空気感が出来上がっていますが、この3人で作品をやる強みはなんでしょうか。

柄本:強みはまだわかっていない、というのが本音。(岡田を含め)この3人はもう1人の俳優さんとしてリスペクトしていて親友だと思っている。夢のように語っていたことを実現させるところまできたことが僕にとってはうれしいこと。現場に入り、脚本について『これだとどうなの?』みたいな会話をした時に、“あ、俺らって大人になったんだな”と感じました。『これがやりたかった』という感覚になれた。映像で廣木監督が撮っていただいてそこが見えたら強みになってくれるのかな。

――意思疎通のしやすさみたいなものは感じますか。

柄本:あるような気はしつつ、緊張をしてます。

賀来:緊張しているよね(笑)時生ともっくん(落合)はもう14歳の時から廣木監督とご一緒されていて、まーくん(岡田将生)もやってるし、僕だけ初めてなんですよ。

柄本:自然と現場にいて、自然とセリフを言うんですよ。もう感動しちゃって(笑)

賀来:僕もこのメンバーである意味っていうは考えたわけですよ。僕たちの関係性を、出さないともったいない。初日に廣木さんが『じゃあ、自由にやってみて』って言ってくれて本当に自由にやってみたら、本当に楽しかった。普段の関係性のまま、それが画面に出る。19歳くらいから知っているみんなとの会話を、お芝居に昇華して垂れ流される。それが幸せだった。作り込んでできるものでもないから、本当に楽しそうに映っていると思う。それがこの3人は幼なじみという設定で、元々の関係性が画面に反映されたドラマってあまりないから面白いんでじゃないかな。

落合:10代の時から知っていて、20代前半はプライベートでもほぼ毎週会っていたような4人。各々は各々で仕事したことありましたが、初めて4人で映像で切り取ってもらえるっていうところは夢でもあったし、一緒にいつか4人で仕事したい、芝居したいねと、話をしていたので、夢が1つかなっているのかな。

――他の作品を含め、俳優とプロデューサーを兼ねることも増えていますが手を上げやすくなったような、ハードルの高さに変化を感じますか。

柄本:環境の変化はすごく感じます。僕らより1つ上の世代だと山田孝之さんが始めていたり、本当に賀来さんがやっていたことが僕のなかでは大きかった。ここまで身近な人間で、やりきった人が1人いるっていうだけで、自分の中で勇気が持てた。『やってみよう』『やっていいんだ』という勇気を与えてくれた。我々の業界内でも、(プロデューサーとして)認めていただける環境になってきたのはすごくいいこと。僕自身も今楽しみながらやらせていただいていますし、これから出てくるものもすごく楽しみにしています。

――賀来さんに背中を押されたわけですが…。

賀来:押してはいないです(笑)

――でも、勇気をもらったという話ではありましたけど、なんか具体的にプロデューサーとしてアドバイスみたいなものはありましたか。

賀来:全然、全然ないです。ただ、たまに時生から電話が東京からかかってきて『大変だね。よくやったね』って(笑)。でも別に僕は何も言ってないですし、本当にここまで すばらしいキャストで、チームで。今こうして現場で撮影していることはすごいことだと感じています。

――柄本さんはどこに大変さを感じましたか。

柄本:全部です(笑)。キャスティング、本打ち、音楽打ち合わせとかも初めてだし、 知らない単語ばっかりなので。うん、衣小打ち合わせの前に衣小イメージ打ち合わせっていうのがあるとか…。“イメージ打ち合わせ”?現場でも僕は真っ白で一言もしゃべらない時間があったり。全部大変で、でも自分のなかですごく必要だなと。でも知ることですごく興味が湧きました。

■柄本時生は「守りたい存在」“長男”賀来賢人&“次男”落合モトキが語る

――お互いにとってお互いはそれぞれどういった存在ですか。

賀来:モトキくんは、彼がいると僕もスイッチが入るんですよ。昔を思い出させてくれる。いろんなとこに僕は言っているんですけど、 多分芸能界で1番面白いんですよ。

落合:やめてくれよ(笑)

賀来:普段はすごく静かですが、笑わせていただきますし、僕も10代の頃を思い出させてくれる。時生は本当に優しい。なんか利用されたら嫌だなって詐欺とかに遭わないように守ってあげたい存在(笑)

柄本:かっちゃんは守ってくれるよね~(笑)

落合:かっくんはなんか昔から知っているし、でも昔から知っている分、人生の先輩として 色々積み上げているものがある。2人で路上で(撮影を)待っている時に『こんな時間ないよね』と話していて、ただただベンチに座って路上で待っているだけの時間は、多分後にも先にも、今しかないんだろうな。20代の前半よりも頻繁に会わなくなっていたので、その埋め合わせをするように話ができました。時生ちゃんも昔から知っているし時生ちゃんの家にも2週間ぐらい住んでたこともあったり…現場でもプロデューサーという肩書きだけど、変わらない面影がある。時生ちゃんが『うーん』っていう思ってる時を感じたりすると『どうした?大丈夫?』みたいな感じでケアに回ったりすることがたまにあるかな?僕もかっくんと一緒で、ちょっと後ろを立てたい、守ってあげたい人かもしれないです。

柄本:なんなんそれ。みんなそうなんだ…ありがた(笑)

落合:なんかね、気にかけちゃう。

柄本:僕は4兄弟で考えてた。三男が自分。長男(賀来)、次男(落合)。三男(自分)。まーくんは四男。

――この作品を経てなにか関係性に変化は起きそうですか。

柄本:俺、ちょっと起きるかなって思ったけど、なんらないよね。

賀来:なんらないね(笑)

落合:うん(笑)

――この企画が実現したのって、やっぱこれだけ長い付き合いを皆さん第一線にやられたからこそだと思うのですが、そこに感慨はありますか。

柄本:感慨はすごく深いです。で、撮影始まったら意外とフラットになってきて…一番やばかったのは情報解禁の日で、そこまではずっと蕁麻疹出てるみたいな(笑)でもネットの記事にしてもらったときに、感慨深かった。感動してうれしかった。本当だったんだ、『あ、やれるんだ』っていうのがうれしかった。

落合:毎日感慨深いです。毎朝メイクをしてたら、時生ちゃんが入ってきて『おはよう』ってね。かっくんが入ってきたり…きょうも始まるんだな、と思う。台本を読んでカメラの前でちゃんとお芝居する役者の1人としている。ただ自分に近い役で、3人の空気で、ただただ楽しいだけの作品には終わらせたくないなっていうのはある。ちゃんとスタッフさんも巻き込んで、愛される“劇団年一”でありたいなとも思う。その空気を皆さんに届け、より愛されたらいいな。

賀来:もっくんの言ってることに完全に同意プラスまったく真逆のことを言うんですけど、本当に…ただ楽しい(笑)。こんな時間ってないんですよ。もう僕も大人で、子どもも2人いるし、みんな、仕事忙しいし…。そんななかでこんなに毎日、みんなとお芝居もできて、おしゃべりもできて。いかにこの時間を育むか。それが画面を通じて伝わればいいな。

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