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【RIZIN】斎藤裕「僕が出ることで超RIZIN.3に違う風を起こせる」初一本負けからファンとともに再起へ!【インタビュー】

ORICON NEWS / 2024年5月31日 18時0分

7・28『超RIZIN.3』で久保優太と対戦する斎藤裕 (C)ORICON NewS inc.

 RIZIN史上最大規模の大会となる7月28日の『Yogibo presents 超RIZIN.3』(さいたまスーパーアリーナ)で、元K-1王者の久保優太(36)との対戦が決定した、元フェザー級王者の斎藤裕(36)。昨年大みそか『RIZIN.45』で因縁のあるクレベル・コイケとの元王者対決では、1&2ラウンドを制するも勝負の最終3ラウンドで自身初の一本負けを喫して以来の復帰戦となる。

【写真】クレベル戦の敗戦から再起を誓う斎藤裕と迎え撃つ久保優太

 クレベル戦後は「今後のことは全く考えられない」と語っていたが、応援してくれるファンのため、そしてかつて対戦した朝倉未来と平本蓮の一騎打ちに燃えるものを感じ、再びリングに上がることを決意した“RIZIN随一の正統派”に、試合決定に至るまでの思いや朝倉vs.平本への期待などをじっくりと聞いた。



■会見での乱闘は「ドキドキしました(笑)」朝倉未来vs.平本蓮の試合が復帰のキッカケに

――ご自身の試合の話の前に、対戦カード発表会見での皇治選手と芦澤竜誠選手の乱闘についてお伺いしたいのですが、斎藤選手はちょうど間の席に座っていて完全に巻き込まれる感じでしたね。

【斎藤】ドキドキしましたね(笑)。僕が出る会見は比較的に穏やかに進むことが多くて、ああいうのを目の前で見たことがなかったのですが「いつも画面で見ているやつだ」と思いました。会見前に控室で待っている間に、なんかいろいろと聞いていたんですけど、本当にあるとは(苦笑)。でも、いいのか悪いのかはちょっとアレですけど、盛り上がるのは素晴らしいですね。毎回あんなことがあったら怪我人が続出ですけど(笑)、こういったことも含めて“超RIZIN”感が出ていると思います。

――会見のライブ配信では、斎藤選手の試合が発表されるとコメントが一気に増えて、名前がXのトレンドに入っていました。このタイミングで斎藤選手の出場決定は、ファンにとってうれしいサプライズになったようですね。

【斎藤】本当ですか。自分も発信活動をやっていますけど、事細かに自分の状況を説明しているわけではなく、見てくださった方が察してくれればという感じなので、試合に喜んでくださる声を聞くと出場を決めて良かったと思いますよね。

――昨年大みそかの『RIZIN.45』でのクレベル戦の直後には「今後のことは全く考えられない」と話していましたが、いつ頃から試合へのモチベーションが上がっていきましたか?

【斎藤】時系列で話していくと、大みそかの試合が終わってから次を考えた時に、2~3月の大会はカードがどんどん決まっていったし、春以降の大会になるとしても「すぐには決められないな」というのが正直な気持ちでした。勝ったクレベル選手はタイトル戦線とか先に進んでいくでしょうし、自分はどうしようかなと思いながら過ごしていたのですが、3月に『超RIZIN.3』で朝倉選手と平本選手の試合が発表されて、なんだかソワソワしてきたというか。少し先の大会のスケジュールが見えてきて、「次に試合をするなら」とか考えていた時に、関係者とのやり取りが増えていってという感じです。

――クレベル戦後も「試合がしたい」という気持ちが消えることはなかったですか?

【斎藤】そうですね。ただ、「この選手と戦いたい」と思えればいいんですけど、自分がそういうタイプでもないので、進め方は難しいなって思っています。年齢やキャリア、立場的に変な選手と試合をやるわけにもいかないし、どうしようかって考える時間は長かったかもしれないですね。

■“最短で終わらせる”宣言の意図は?久保優太の実力は「戦績以上に手強い」と分析

――キャリアという点では、対戦する久保選手は現在RIZINで4連勝中とはいえ、MMAでの戦績を考えると斎藤選手にリスクの大きい試合と感じました。

【斎藤】負けたときを考えると、彼に持っていかれるところはあるかもしれないですけど、MMAのキャリアは少なくても立ち技で60試合くらいやっている選手ですし、RIZINでも“試合慣れ”している感じは見受けられるので、戦績以上に手強いでしょうし向かい合うと厄介な選手だと思っています。

――いつか久保選手と戦うかもと考えたことはありましたか?

【斎藤】ありません(笑)。3月の神戸大会で高橋遼伍選手に勝った時に、自分の次の試合の候補には挙がってくるかな、くらいでした。実際に自分がやるとは思っていなかったけど、自分の試合の話し合いをしていくなかで久保選手に落ち着いた感じです。

――斎藤選手と久保選手は年齢が一緒で、誕生日も近いですよね(斎藤:1987年10月8日、久保1987年10月19日)。斎藤選手は修斗、久保選手は立ち技とまったく違うキャリアを歩んできた同い年の2人が、このタイミングでRIZINで交わるのもドラマがあります。

【斎藤】それも超RIZINらしいんじゃないですか。ナンバーシリーズでもLANDMARKでも見られないような試合なので、お客さんにはいろんな想像をしてもらいたいですし、この試合が大会の1つのトピックスになるのかなと自分では思っています。

――会見で試合展開について聞かれると「エンタメとか関係なく、最短で終わらせる」と宣言されていました。斎藤選手が明確なフィニッシュを狙うと明言されるのは珍しいと感じたのですが、何か意図はあったのでしょうか?

【斎藤】そもそも試合というか戦いって自分がやらなきゃやられるし、仕留めるべき時に仕留めないと逆襲に遭うし、勝機を逃さないことが本質なんです。キャリアを振り返った時に「自分のやってきた格闘技ってそういうものだよな」って思い出しながら、そういう気持ちで練習から取り組んで、試合でも練習でやった順番通りに進めてちゃんと仕留める、それをずっとやってきました。今回は4万人以上のお客さんが来てくださる会場で、その中でも変わらず自分のやってきたことや持っている思いを試合で出すには良い舞台ですし、それを見ていただきたいですね。

■朝倉未来vs.平本蓮に期待するのは「勝ち負けがハッキリと分かるような試合」

――今回の試合を決めたキッカケの一つとして「さいたまスーパーアリーナの15年ぶりのスタジアムバージョンで、ずっと応援してきてくれた人たちにそういう景色を見せられるのかな」と語られていたことに、ファンを大切にする斎藤選手らしさをとても感じました。

【斎藤】ここまで選手を続けてくると、自分のためだけに頑張れなくなってくるんですね。やっぱり応援してくれるみんなに喜んでもらえるのが自分もうれしいですし、期待に応えるために自分も頑張ることができています。若い時は「俺さえ勝てればいいや」っていう時期もあったかもしれないですけど、ここまで続けられたのはたくさんの人のおかげなんですね。改めてそう思いながら試合に行きたいですし、勝ってみんなで喜び合いたいです。大みそかは皆さん忙しいので、会場に行きたくても行けないという人もたくさんいましたが、7月28日は地元の秋田をはじめいろんなところから来てくださると思うので、すごいモチベーションになっています。

――斎藤選手はファンとしてスタジアムバージョンを体験したことは?

【斎藤】ないんです。自分は秋田出身なので、PRIDEのヒョードルvs.ミルコとかはテレビでしか見ていなくて。それでも声援がすごいなというのは伝わってきたし、そんな会場で試合ができることは格闘家冥利に尽きるというか。ファンとしても体験していない会場を選手として体験できるなんて、本当に続けてきて良かったと思います。

――試合が決まったことは楽しみですが、一方でライフワークのラーメンは小休止ですね。

【斎藤】試合が決まってからは食べてないです(笑)。試合が終わったらまた動画をアップしますけど、今はファイターとしてのスイッチが入っていますので、ご心配しないでください。

――今大会の目玉カードは何と言っても「朝倉未来vs.平本蓮」ですが、両者と対戦している斎藤選手としては、特別な思いがあるのでは?

【斎藤】朝倉選手とは2回もやっていますし、平本選手とも去年やっていますので、当然ほかのファイターよりは思いはあるのですが、彼らは本当に決着をつけなきゃいけない2人なので、勝ち負けがハッキリと分かるような試合をしてもらえたらいいですね。この試合の注目度は高いですが、僕がこの大会に出ることで違う風を起こせるのも間違いないですし、僕のファンの方の熱もすごいと思います。

――また、昨年の大みそか大会に続いて長年の盟友である扇久保博正選手とそろって出場となりました。

【斎藤】こういう機会が増えてうれしいです。修斗からずっと同じ時代にチャンピオンとして戦ってきているので、思い入れはお互いにありますし、扇久保さんも今回は負けられない試合ですよね。

――会見では普段の優しい雰囲気とは違う“キラーモード”で神龍誠選手と火花を散らしていました。

【斎藤】ピリッとしましたよね。ああいうのを見ると一気に緊張感が出ますし、神龍選手をどんどん引き出してる感じもありました。いいですよね、ストーリーも見えてくるし、会見を見た方もけっこう感情が入ったんじゃないでしょうか。

――今回こそはそろって勝利を飾りたいですね。

【斎藤】そうですね、2人とも勝ってコラボしたいですし、できるように全力を尽くしますよ。

●7・28『Yogibo presents 超RIZIN.3』対戦決定カード
・フェザー級
朝倉未来 vs. 平本蓮
・フライ級
扇久保博正 vs. 神龍誠
・フェザー級
斎藤裕 vs. 久保優太
・59.0kg契約
所英男 vs. ヒロヤ
・バンタム級
芦澤竜誠 vs. 皇治
・フェザー級
鈴木博昭 vs. YA-MAN

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