三浦宏規、公演開始1時間前に授賞式出席 生涯俳優宣言「死ぬその日まで舞台に立ちたい」
ORICON NEWS / 2024年6月6日 13時18分
『第49回 菊田一夫演劇賞』の授賞式が6日、都内で行われ、俳優の三浦宏規が演劇賞を受賞し、登壇した。
【全身ショット】ブラックスーツで涼やかな美貌輝く三浦宏規
三浦は、『のだめカンタービレ』の千秋真一役、『赤と黒』のジュリアン・ソレル役、『千と千尋の神隠し』のハク役の演技が評価された。「日本初演であったり、新作公演だった。なので、本当にいちから全員でモノ作りをするという経験ができた。やはり初演モノは大変なことが多い。でも、全員で力を合わせて、どの作品もまっすぐ作っていったものなので、その作品たちでこのように受賞できたのはすごくうれしく思ってますし、各カンパニーの全ての皆様に本当に感謝したいと思っております」としみじみと口にしていた。
舞台への思いも。「クラシックバレエを5歳から習っていた。クラシックバレエのダンサーになるのがずっと目標、夢で。ただ、けがをしてしまってどうしようかなと思ってる14歳の時にこの演劇、舞台というものに出会って、魅せられて『俺はこの世界に進むんだ』と思い直して、俺は舞台が好きだと思ってやってきた」と明かす。「うちの家訓として、母がよく言うのは『演技、歌、ダンス、人が趣味でやるようなことを仕事にするのは、生半可な気持ちじゃできないし、人並みの努力じゃできないぞ』と。クラシックバレエをやってたころからずっと言われてたんです。人が習い事としてやるもので食べていくっていうことは、生半可じゃできないぞ、と言われ続けてきた。それを僕はいつも心に留めて頑張ってきた。その母の教えは自分の中ではとても大事にしているもので、それを信じたからこそ、こうしてこの場に立てているのかなと思って、両親、家族にはすごく感謝しています」と胸の内を語っていた。
最後は「(現在、午前11時半で)僕、午後1時から公演あってですね…。パーティーに出席できないんですよ」とぶっちゃけ。「ごあいさつできてない方もたくさんいらっしゃると思うんです。なので、この場を借りて」と話し、会場には笑いが。そして「僕の夢を言いたいなと。僕は死ぬまで、死ぬその日まで舞台に立ちたいという夢があるんです。なので、その場をいただけるように、そしてその場を作っていけるように、これからも精進していきたいと思っております」と誓っていた。その後、正午ごろにフォトセッションがあったが、先に写真を撮り終えると慌ただしく会場を後にし、受賞者から「頑張れ!」と声援が送られていた。
『菊田一夫演劇賞』は、1975年に日本の演劇界に偉大なる足跡を残した菊田一夫氏の業績を永く伝えるとともに、その念願であった演劇の発展のための一助として創設された演劇賞。大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する。
■『第49回 菊田一夫演劇賞』受賞者
演劇大賞:『ラグタイム』上演関係者一同(『ラグタイム』の高い舞台成果に対して)
演劇賞:柿澤勇人(『スクールオブロック』のデューイ・フォン役、『オデッサ』の青年役の演技に対して)、宮澤エマ(『ラビット・ホール』のベッカ役、『オデッサ』の警部役の演技に対して)、三浦宏規(『のだめカンタービレ』の千秋真一役、『赤と黒』のジュリアン・ソレル役、『千と千尋の神隠し』のハク役の演技に対して)、ウォーリー木下(『チャーリーとチョコレート工場』、『町田くんの世界』の演出の成果に対して)
特別賞:前田美波里(永年のミュージカルの舞台における功績に対して)
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