『光る君へ』浩歌、演じる朱仁聡は「非常に策略家で人心掌握術に長けている」【君かたり】

大河ドラマ『光る君へ』の場面カット（C）NHK

　大河ドラマ『光る君へ』（毎週日曜　後8：00　NHK総合ほか）キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、朱仁聡を演じる浩歌の声を紹介する。

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――朱仁聡について
朱というのは非常に洞察力がありまして、為時との交流の中でもいろんな駆け引きというのはあると感じているんですね。例えば体調を悪くして為時がすぐ即座に周明に針治療をさせて、彼の調子悪い状態を回復させるんですけれどもそのときもですね、対応も早い。

そしてそれと見返りに朝廷のほうに品物を献上したいという要求をしたり、そういうときに非常に強い意志を持って伝えるんですよね。かといってあと一つ、三国が殺されて朱が濡れ衣を着せられる。牢屋に入って釈放されて為時がうまくやったんですけれども、そこで出てきた時に為時に感謝の礼を言うときにも、ただ感謝の礼を言うだけではなくていい機会というか、なぜ越前に来たかの本当の理由を為時に伝えるわけですね。

宋と日本の貿易のために来たと。これを命を果たせないと私は宋の国に帰れませんという思い、その現実を情を持って伝えるわけなんですよね。ですから非常に為時と朱の間で時には手綱を緩めたり、ときには手綱を引いたり、ときには手綱を振るわせたり、という緩急をつけたといいますか、そういう駆け引きを繰り広げているという部分がありますね。そこはまた面白い部分ではないかなとは思いますけれども。だから本当に朱というのは、非常に策略家というのか、人心掌握術に長けているというのか、そういうものがありますよね。

――藤原為時について
やはり最初の松原客館での初めての出会いですよね。この人は中国語を話せる。そこで朱のスイッチが切り替わりましたね。これは利用価値はあるなという。なんとか目的達成のために利用できる非常に大事なキーマンとなる、そういう存在だなというふうには朱は思ったと思うんですよね。