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テレ朝・山本アナ「たまたま見てしまった」 黒柳徹子の取材直前に目撃した衝撃シーンに納得

ORICON NEWS / 2024年7月9日 8時0分

テレビ朝日・山本雪乃アナウンサー

 テレビ朝日『グッド!モーニング』でピンク色のジャケットが印象的な山本雪乃アナウンサーが、初のエッセイ本『ホップ!ステーップ!ピンク! -山本雪乃ができるまで-』(ワニブックス)を発売した。失敗だらけの新人時代、「辞めるなら早く辞めたほうがいいよ」と厳しい現実を突きつけられた日々や、『羽鳥慎一モーニングショー』での取材、先輩・共演者からの叱咤激励など、生々しくつづった内容。同書から、黒柳徹子について語ったエピソードを、一部抜粋して紹介する。

【画像】『CanCam』パンダメイクを披露した黒柳徹子

■黒柳徹子さん

 インタビューロケが始まった頃、チーフのるーさんと「目標は徹子さんだね」とふたりの中でそんな夢を掲げていた。ちょうど丸2年が経った2023年10月。ついに黒柳徹子さんへのインタビューが決まったのだ。



 徹子さんが『窓ぎわのトットちゃん』の続編を出版されるということでインタビューの機会を得た。事前に本を読ませていただき、子どもの頃読んだトットちゃんの懐かしさ、そして大人になって感じられるものもあった。トットちゃんだからこその視点と表現。徹子さんの伝え手としての素晴らしさと、語り継がれるべき激動の人生が詰まっていた。

 他局からもたくさんインタビューに来ていたが、日本のテレビとしては私がトップバッターだった。私の前には中国のメディアが取材に来ていたのだ。ここでも徹子さんの偉大さを感じる。

 徹子さんの隣に座り、テレビカメラのセッティングまで少し時間があった。事前に、徹子さんと面識のある坪井アナにアドバイスをもらっていた。坪井さんがくれたトットちゃんにまつわる情報で、ごあいさつのあと勇気を振り絞って話しかけさせてもらった。「そうみたいね~」と徹子さんは笑顔で返してくれて、少しお話しできた。それでも、まだセッティングまで時間がありそうだ。ど緊張の私は、ニコニコ座っていることしかできず、キョロキョロしていた。

 その時、たまたま見てしまったのだ。徹子さんの目線の先にいた女性のスタッフの方が、徹子さんに向かって両手を上下に振りながら、少し面白い顔をした。すると徹子さんが、ニコーっと、首をすくめて、とってもかわいい笑顔を見せた。

 なんてかわいいやり取りなんだ!インタビューが始まってからも、徹子さんの周りにいらっしゃる方の温かいこと。自然に笑ってくれたり、私の質問に対してフォローを入れてくださったり、終わると拍手をくださったりと。上品でナチュラルな優しさにあふれていた。

 かわいらしい人柄はもちろんテレビからも伝わってはいたが、そばにいる方からの愛情や、皆さんが徹子さんのことが大好きだということは、誰の目からも明らかだった。

 70年以上も第一線で活躍され、世代を超えて支持される才能をお持ちなのは周知の事実だが、身近な方からとても愛されている徹子さんを見て、徹子さんのご活躍の理由がすっと心に落ちてきた。

 私は思い切って、インタビュアーの卵として、徹子さんにインタビューの極意を伺った。『徹子の部屋』50周年を前に、こんなことを聞くのは私ぐらいかもしれない。「私も習ったものではないので。ただインタビューした人が多いってだけのこと。この間ギネスというものをいただいたんだけど、1万2000何人って」

 その頃徹子さんはギネス世界記録3度目の認定という偉業を成し遂げていたのだ。2023年9月12日の放送回をもって、同一司会者によるトーク番組の最多放送1万2100回を迎えられていた。

 「その時考えたんですけど、退屈しないものだな、と思いましたね。お話を伺って、私はよく『へぇ』とか『ほぉ』とか言うんですけど(笑)。面白いものだなって、お話を聞くというのは。だからいくら聞いても飽きるということはない」

 「話を聞くのが面白くて飽きない」──徹子さんのインタビュアーとしての飽くなき好奇心が見えるシンプルな言葉が返ってきた。いろんな方のお話を伺えることは特別で貴重な経験だ。

 日々インタビューをしていると、ついつい、「あー緊張する。ちゃんとできるかな。あれを聞いて、これを聞いて」と、頭でっかちになってしまう。でも根本にあるべきは、徹子さんの言う「話を聞くのが面白い」という楽しむ気持ちだと気づかされた。

 たった2年半、まだ400回。徹子さんの1万2100回と比べると、赤ちゃんにもなっていない卵だ。改めて、テレビマンとして、インタビュアーとして、エンタメを自分が楽しむ心を忘れたくないと思った。一番長くテレビに愛されている徹子さんとの20分は、身に余る光栄な時間だった。

■プロフィール
山本雪乃/1991年生まれ。岡山県出身。2014年に早稲田大学を卒業し、テレビ朝日入社。『熱闘甲子園』『日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』『羽鳥慎一モーニングショー』などを経て、現在は『グッド!モーニング』『ナスD大冒険TV』に出演。『グッド!モーニング』ではピンクジャケットのインタビュアーとしても知られる。

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