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宇宙飛行士・古川聡氏、東大で“地球帰還”報告 子どもたちの質問に驚き「すごいパワーで元気をいただきました」

ORICON NEWS / 2024年6月23日 16時55分

「古川聡 宇宙飛行士 ミッション報告会」の模様 (C)ORICON NewS inc.

 今年3月に国際宇宙ステーション(ISS)から地球に帰還した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士・古川聡氏(60)が23日、東京大学安田講堂で行われた「古川聡 宇宙飛行士 ミッション報告会」に登壇し、地球への帰還を報告した。

【写真】夢を実現するプロセスの重要性を伝えた古川聡

 報告会では、地球への帰還を報告するとともに、宇宙でのミッションについてや、宇宙での体の変化について、トークセッションを実施。会場に問いかけるクイズ型式などで、わかりやすく説明した。その後行われた質疑応答では、子どもから大人までさまざまな質問に、古川氏自ら客席に降りて、質問者の目の前で回答。答え終えると、握手をして質問者に感謝を述べた。



 報告会終了後、取材に応じた古川氏は、「多くの方がお越しくださり、本当に感謝です。特にお子さんがたくさんいらして、すごいパワーで、元気をいただきました」と来場した子どもたちのパワーに圧倒された様子。なかでも、「中学生のお子さんから、『宇宙ステーションの軌道高度が少しずつ下がっているけど、そのときにエンジンをどう使って軌道を上げるのか教えてください』という質問は、どこかのエンジニアの方が質問してるのかと思って、ビックリしました」と驚いていた。

 古川氏自身、宇宙飛行士を目指すきっかけとなった大きな出来事として、5歳の時に見た「アポロ11号」の月面着陸をあげていたが、子どもたちに向けては「勉強だけでなく、運動でも、課外活動でもなんでもいいんですけど、とにかくいろんなことに興味を持ってほしいと思います」と、興味を持ち、経験することの大切さを力説。

 その結果、「思わぬことが好きだったり、得意だったり、きっと見つかると思いますので、それをもとに夢を持ってほしい。それによって将来こんな人になりたい、こんなことをしたいという具体的なことが出てくると思います。そこで一歩を踏み出し、さらに積み重ねていく。そうすることで少しずつ近づいていけるんじゃないかなと思いますし、皆さんの夢がかなうことを私も応援しています」と、夢を実現するプロセスの重要性を伝えた。

 かつての自身と同じように、宇宙に興味のある子どもたちに向けては「これから、月の基地や火星探査に進んでいくのは、今の子どもたちの世代だと思います。ぜひ挑戦して、新たな道を切り拓いていってほしいなと思います」と、まだ見ぬ未来の宇宙飛行士に向けてメッセージを送った。

 また、古川氏は日本帰国後、家族とも久しぶりに会えて話ができ、ホッとしたといい「『お疲れ様』という感じで、どちらかというと出張から帰ってきてお帰りという感じですね。今までも海外への長期出張があったので、その行き先がちょっと違うところに行っていたという感じですので(笑)」と、宇宙は海外出張の延長線上にあると答え、「家族も宇宙の出張が当たり前に?」と質問されると「そうですね。ひとつの選択肢というか、形態としてそうなってますね」と答えた。

 なお報告会には、進行役として国山ハセン、宇宙好き芸人のきくりんも登壇した。

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