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山田尚子監督『きみの色』上海国際映画祭でアニメーション部門の最優秀作品賞“金爵賞”受賞

ORICON NEWS / 2024年6月23日 14時28分

「第26回上海国際映画祭」で金爵賞アニメーション最優秀作品賞を受賞した『きみの色』山田尚子監督

 中国・上海で開催された「第26回上海国際映画祭」(6月14日~23日)で現地時間22日にレッドカーペットイベントと授賞発表が行われ、アニメーション部門に出品されていた山田尚子監督の『きみの色』が、最優秀作品賞にあたる「金爵賞アニメーション最優秀作品賞」を受賞した。同賞の受賞は、日本作品では湯浅政明監督の『きみと、波にのれたら』(2019年受賞)以来、5年ぶりとなった。

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 現地時間22日夜に行われたレッドカーペットイベントに登場した山田監督は、国際映画祭ならではの盛り上がりに緊張の面持ちながらも笑顔を見せ、「よくテレビで見るやつだなって思いました。頭が真っ白で、変な感じです」と感想を述べていた。



 その後の授賞式で、金爵賞アニメーション最優秀作品賞に『きみの色』がコールされたが、客席に座っていた山田監督はすぐにはわからなかったようで、スタッフから受賞したことを知らされて、驚きと歓喜の表情を見せた。司会者に促され、ゆっくりと壇上に向かう山田監督に向けて、会場からは大きな拍手が沸き起こった。

 壇上でトロフィーを受け取った山田監督は「まさか賞をいただけると考えてなかったので、なにも考えてなかった」と戸惑いながらも、「アニメーションは素晴らしい力を持っていると思います。これからも世界中に向けて、たくさんのアニメーションを作っていけたらと思っています」と受賞の喜びを誇らしげに語った。

 1993年から始まり、今年で26回を迎えた上海国際映画祭では、中国で唯一、国際映画製作者連盟公認の映画祭として、映画文化の普及と映画産業の発展を目的に、毎年10日間の会期中に国内外の約500作品が上映されている。日本映画が多く選出される映画祭としても知られ、日本特集や特別上映会などが人気を博しているのも特徴だ。

 山田監督にとって初の上海国際映画祭出品となった本作は、現地時間19日にプレミア上映が行われ、チケット発売後、即日完売となる人気ぶり。上映中の場内では、キャラクターの掛け合いに笑いが起こり、劇中曲に体を揺らしながら音楽を楽しむ観客たちも多く見受けられ、異例の大盛況となった。

 上映後の舞台あいさつでは、満席の会場からの大歓声を受けて、山田尚子監督と川村元気プロデューサーが登壇。山田監督が「ダージャハオ、ウォシーシャンティエン シャンズー(こんにちは、山田尚子です)」とあいさつをすると、大きな歓声があがった。司会者から、本作でのチャレンジについて聞かれると、川村プロデューサーは「繊細な音をどのように映画で表現するのか、映画館で観てほしい映画を創りたいと一緒に取り組んできました」と回答。さらに「ちなみに、『水金土火木土天アーメン』(※)って、皆さん言えますか?」と観客に問いかけると、会場からは日本語で『水金土火木土天アーメン』とコール&レスポンスが起こる盛り上がりをみせた(※劇中歌の歌詞の一部)。

 山田監督は、本作にとっての音楽について聞かれると、少し考えながら「かっこいいことをいうと、音楽は心臓の鼓動だと思っているので、作品を通して鼓動を表現していきたい」と真摯(しんし)にコメント。まるでライブ会場のような熱気を帯びた舞台あいさつだった。

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