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『笑うマトリョーシカ』水川あさみ、共演・玉山鉄二&櫻井翔について語る

ORICON NEWS / 2024年6月23日 19時15分

金曜ドラマ『笑うマトリョーシカ』の場面カット (C)TBS

 俳優の水川あさみが主演、玉山鉄二、櫻井翔が共演する、TBS系連続ドラマ『笑うマトリョーシカ』(28日スタート 毎週金曜 後10:00)。このほど道上香苗役の水川あさみがインタビューに応じ、作品の魅力を語ってくれた。

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 早見和真氏の同名小説を実写化。真実を追う新聞記者・道上香苗を水川あさみ、謎多き秘書・鈴木俊哉を玉山鉄二、さらに物語をつかさどる若き政治家・清家一郎を櫻井翔が演じる。若き政治家と有能な秘書の奇妙な関係、栄光の裏で起きた数々の不審死…。そしてそれを追う新聞記者の強い執念。一瞬たりとも見逃せない“人間という迷宮”。誰もが持つ欲や野望に迫ったヒューマン政治サスペンスを描く。



――本作は近年数々の作品が映像化されている注目の作家・早見和真氏の原作を映像化しています。原作や脚本を読まれた際の印象を教えてください。
この作品にはたくさんの人物が出てきますが、それぞれキャラクターが立っていて、そんな彼らがどんなことを考えているのか、探りながら読み進めていくうちに物語にどんどん深くハマっていったというのが原作の印象です。原作では清家と鈴木の話の中に道上という記者がいますが、ドラマは道上の視点で2人の謎を追っていくので、道上の視点が視聴者の視点になっていく。原作の面白さをまた違った形で伝えていくドラマならではの試みをとても面白そうだと思いましたし、興味が湧きました。

――早見先生曰く、映像化は難しいと思っていたし、挑戦的な作品になるのではないかと。
白目を剥きそうなくらい難しいですよね(笑)。人物もたくさん出てきますし、現在と過去を行き来もする。展開が進むごとに関係図が複雑になっていくので、私も台本を読みながら整理して読み進めています。でもその複雑さを理解する過程も、きっと道上が興味を惹かれていく過程と同じだと思うので。道上の目線、感じていることだと思って、その興味とリンクさせながら演じていこうと思っています。

――これまで道上を演じてきた中で、役をつかめてきた実感はありますか?
演じれば演じるほど、彼女の純粋で真剣な思いに触れることが増えてきました。さまざまな思惑が渦巻く中で、父の死の真相と清家たちの関係を絶対に暴くんだという思いを純粋に強く持ち続けるところが彼女の一番の魅力だと思います。道上には原作には描かれていないドラマオリジナルの部分もたくさんあって。離婚していて子供がいるという設定もそうです。筒井真理子さん演じる母や息子とのシーンは、緊張感のあるシーンが多い中でリラックスした道上が描かれていて好きなシーンです。普段は張り詰めている道上が母に怒られたりする場面を見て、くすっと笑っていただいて、見ている人の心に残ればいいなと思いますね。

――櫻井さん、玉山さんとの撮影はいかがですか。
今日ちょうど第1話の山場の3人のシーンを撮ったんです。清家が表に見せている顔と、鈴木の思惑と、道上の思いが交差しているのをどう見せるのが一番効果的で、シーンとして素晴らしいものになるかというのをすごくディスカッションして進めました。状況の説明をするセリフや相手に詰め寄るセリフの中に、道上の感情や鈴木の思いなど、それぞれの感情をちゃんと載せて話す難しさを痛感しました。私は現場では、どれだけみんなとコミュニケーションを取れるかが大事だと思っていて。時に緊張感を保てるような関係性を作るためにも、キャストに限らず現場のスタッフさんとも、「今日元気なのかどうか」ということも分かるような距離感でいたいと思っています。

――玉山さん演じる鈴木という人物についてはどう捉えてらっしゃいますか。
なかなか手強そうですよね。清家とはまた違う腹の内が分からない感じがとても怖くもあるしそそられるというか。玉山くんはお芝居に対して実直で真面目な方です。こうした方がいいということがあれば隠さずにみんなに話してくれますし、私や櫻井くんにもアドバイスをくれたりして。お芝居を本当に好きな人と一緒にできている喜びを実感しています。久しぶりの共演ですが、すごく心強く思っています。

――続いて、櫻井さんが演じる清家に関してはいかがでしょう。
清家もまた違った怖さがありますが、清家には“不思議さ”があると思います。清家は腹の内が分からないというより、何を考えているのか、そもそもの素性が分からない感じ。“宙に浮いている”ような人物だなと。以前玉山くんが取材で櫻井くんご本人のことを、「一般的なイメージとして、プライベートの素性が分からない」という話をしていたことがあったんですが、そういう部分が清家の異様さというか「本当は何をしてるんだろう」というところにつながっているように思います。櫻井くんとは、約10年前に今回とは正反対の役柄で共演して以来ですが、今回の役柄はぴったりの役柄だと思います。櫻井くん自身、お芝居はもちろんキャスターやバラエティー番組など、いろんな側面の顔を持っている。そういうところが清家と似た状況だったり、雰囲気だったりするのかなと思いますね。

――まもなく初回放送です。改めて、視聴者の方にメッセージをお願いします。
たくさんの人物がいろんな交わり方をしながら話が展開していくところがこの作品の一番の面白みだと思います。道上が信念を持って、事件のこと、清家と鈴木のことを追っていく姿を私自身も楽しみながら、緊張感を持ってやっていきたいです。政治をテーマにしたドラマですが、固くて見づらいことはなく、きっと女性の皆さんにも道上の目線と同じように楽しんでいただけるドラマになっていると思いますので、是非よろしくお願いします。

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