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映画『ぼくのお日さま』、撮影当日まで脚本は渡さず 主演・越山敬達&中西希亜良「やりやすかった」

ORICON NEWS / 2024年7月1日 20時31分

映画『ぼくのお日さま』の上映会に登壇した(左から)奥山大史監督、中西希亜良、越山敬達、池松壮亮 (C)ORICON NewS inc.

 俳優の越山敬達(15)、中西希亜良(13)、池松壮亮(33)が1日、東京・丸の内の日本外国特派員協会で行われた映画『ぼくのお日さま』の上映会に登壇した。

【写真】凛々しい表情!ブラックスーツでビシッと登場した池松壮亮

 会見では、撮影時に脚本を事前に渡さなかったという事実も明かされ、報道陣を驚かせた。しかし、越山は「今思うと…」とイタズラっぽい笑顔でやや含みを持たせながら、「自分の自然体を引き出してもらえる一番いいやり方なんじゃないかと思いますし、一番やりやすかったとも思います」と充実した表情を浮かべた。

 続けて、中西も「もちろん自分とは違うものを演じるわけですが、脚本がなかったことで、固められたキャラクターを演じているというよりも自分自身の姿もそこに感じることができた」と振り返り、「未経験者である私にとってはすごくやりやすいアプローチでした」と感謝した。



 貫禄すらも感じさせる回答を返していた越山と中西だが、未成年の就労時間制限で記者会見は途中退出。2人が退席した後、池松は「本当は2人がいる場で言いたかったんですが…」と悔やみつつ、「本当に2人は役を演じる以上のこと、これまでたどってきた人生を役にのせていて魅力的だったんです」と称賛。

 自身は「どうやって2人に演技を、映画を楽しんでもらうか、役に没頭してもらうかということだけを考えていて、スケートのコーチという役を越えてサポートさせていただきました」としみじみ語っていた。

 上映会にはこのほか、奥山大史監督(28)も登壇した。

 本作では、田舎町のスケートリンクを舞台に、吃音のあるアイスホッケーが苦手な少年・タクヤ(越山)と、選手の夢をあきらめたスケートのコーチ・荒川(池松)、コーチに憧れるスケート少女・さくら(中西)の3人の視点で、淡くて切ない小さな恋の物語が描かれる。今作で商業映画デビューとなった奥山監督は、自ら撮影、脚本、編集も手がけた。

 今年5月にフランスで行われた『第77回カンヌ国際映画祭』では、日本作品で唯一オフィシャルセレクションの「ある視点」部門に選出。ドビュッシー劇場での公式上映後には、約8分におよぶスタンディングオベーションで称えられた。

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