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流行りの“水切りヨーグルト”「うまく水が切れない…」「水は捨ててよい?」の疑問に回答、ヨーグルトの特徴を生かした秘策とは?

ORICON NEWS / 2024年7月3日 16時30分

SNSでは「水切りヨーグルト」のレシピが話題に

 アサイーボウルの次に来ているトレンドスイーツとして、今、SNSを中心に反響を集めている「水切りヨーグルト(グリークヨーグルト)」。市販のプレーンヨーグルトの水分を切ってクリーム状にしたもので、自分で作る楽しさとアレンジのしやすさから、SNSには様々な動画が上がっています。いろいろな方法を試している人がいるなか、実際はどうやって作るのが正解なのか? ギリシャ伝統の「水切り製法」で作った日本初のギリシャヨーグルト「パルテノ」を2011年から発売している森永乳業に、上手に水切りするコツや食感や物性を壊さないコツ、さらにひと工夫レシピや余ったホエイの活用法などを聞きました。

【写真レシピ】これは時短になる秘技…! 上手に水も切れる「水切りヨーグルト」の作り方



■容器を逆さに傾ける斬新なレシピ、“水切り”を上手く進める秘技も

 濃厚な質感の真っ白なヨーグルトに、色とりどりのフルーツやシリアルをトッピングしたボウルが、「映える」「美容によさそう」として韓国で話題となり、日本にも今、その波が押し寄せている「水切りヨーグルト」。ヨーグルトはヨーグルトはおなかの健康や肌状態に影響を及ぼすとされていますが、水分を抜いた「水切りヨーグルト」はそれに加えて、クリームチーズのような濃厚な食感と、クリーム状の形態を利用してさまざまな盛り付けが楽しめることから、自宅で作る人が続出。SNSには様々な作り方動画が上がっています。中には、「大容量のヨーグルト容器にキッチンペーパーをかぶせて輪ゴムでとめ、深めの皿の上に逆さに傾けて冷蔵庫に放置」という簡単かつ大胆な作り方をする人も。しかし時間をかけて容器を放置しても、意外に水が切れていなかった…という事態が起こることもあります。完璧に水切りするためにはどのように作るのが正解なのでしょう。

 「上手に水切りできない時に有効な方法を教えます。実は、ヨーグルトの特徴を生かしたコツがあるんです」と同社ヨーグルト・デザート事業のマーケティング担当者である岡田祐美子さんは次のように説明します。

【方法その1】
「水を切る前に、容器に入った状態で、清潔なスプーンでヨーグルトに『サクッサクッ』っと切れ目を入れておきます。ヨーグルトを食べる時、スプーンですくって器によそうと、切れ目を入れた所から水(ホエイ)が湧き出てくると思うんです。その原理で、あらかじめヨーグルトに切れ目を入れた上で容器をひっくり返すと、そのぶん水が出やすくなります」

【方法その2】
同社が推奨しているのは、「ザル」「キッチンペーパー」「重し」を使って時短する方法です。「ザルの下にひと回り小さい器を置き、ザルの上にキッチンペーパーを広げて、ヨーグルトを入れて包みます。その上にラップをかけ、重し(500ccくらいの水をポリ袋に入れたもの)をのせます。水が抜け出すとヨーグルトの形状は崩れていきますが、この方法だと、ヨーグルトの形状に応じて重しも変化し、まんべんなく水分を切ることができます。重しを入れたぶんだけ水を早く切ることができます。ヨーグルトが約半量になるまで冷蔵庫に入れておくだけです」

■冷蔵庫で保存も、避けたほうがベターな保管場所

 冷蔵庫に入れる際も、どこに置くかで仕上がりが変わってくる可能性があるので、注意が必要です。

「冷気の吹き出し口に近い場所と扉に保管するのは避けてください。吹き出し口の近くなど、置く場所によっては冷気が強くあたることで凍ってしまったり、溶けたときに、せっかく水を切って作り上げたもっちりした物性が崩れてしまう可能性があります。扉の部分も開閉の際に振動が伝わってしまい、物性が崩れてしまう場合があります。」

さらに水切りヨーグルトにしても、賞味期限は変わらないと言いますが、「開封後なるべく早く食べきること」が原則で、「できあがった水切りヨーグルトは2日以内を目安にお召し上がりいただきたい」とのこと。その場合も、保存方法を守っていただいた上で、冷蔵庫の中で、冷気が直接かからない、余分な衝撃が加わらない平らなところに保存するのがポイントです。

 水切りヨーグルトは、ブームの火付け役となった韓国では、フルーツやシリアルをトッピングし、はちみつをかけてスイーツとして楽しまれています。日本ではもともと“朝”にヨーグルトを食べる習慣があり、このレシピを真似る人が多いですが、「それ以外も、昼食や夕食の一品として、また、お酒のおつまみに活用できる」といいます。

■ホエイは「捨ててしまうのはもったいない」“料理の水分”としての使い方

 「水切りヨーグルト」を作る際、もうひとつよく分からないことが「水切りして出た水分=ホエイ」は捨ててしまってよいのか問題。ホエイとは「たんぱく質やカルシウムが含まれていて、捨ててしまうのはもったいない成分」。ですが、酸味など独特の味わいがあるために、そのまま飲んでも正直、美味しいものではないかもしれません。どんな活用方法があるのでしょうか。

「いつも飲むスムージーに入れたり、オイルと混ぜてドレッシングにしたりするのが簡単です。基本的には“料理の水分”として使うことができて、パンケーキやホットケーキを作るときの水分として入れたり、カレーや酸辣湯を作る際にも入れると使いやすいと思います。爽やかな酸味があるので、野菜の浅漬けに使うのもオススメです」

 同社では、日本国内で水切りヨーグルトの元祖ともいえるギリシャヨーグルトの「パルテノ」を販売していますが、水切りヨーグルトを食べるなら、わざわざ自分で作らないで、「パルテノ」を食べてほしいのでは? 最後にそんな疑問を率直に岡田さんに投げかけてみると、「楽しみ方が異なる」と、両者それぞれの異なる魅力について語ってくれました。

「一般的なヨーグルトで作る水切りヨーグルトは、自分で作る楽しさやアレンジする楽しさがありますから、おうちカフェのような感覚でカジュアルに楽しんでいただけるのが魅力だと思います。一方、『パルテノ』は、特別な製法で水切りしていますので、ご家庭では作れない味わいや、一般的なヨーグルトとは違い、たんぱく質が豊富に含まれています。そこは我々にしか提供できないものとして自信を持っておりますので、その部分を楽しんでいただけたらと思います」

 美味しくて、体にも良い水切りヨーグルト。上手に活用して、友達よりも“映える”オシャレな食卓を作ってみては?

取材・文/河上いつ子

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