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汚職する知事が主人公の舞台が開幕 脚本・冨坂友氏は偶然を強調「どんな時代も不正はやっちゃダメ」

ORICON NEWS / 2024年7月5日 4時0分

舞台『逃奔政走-嘘つきは政治家のはじまり?-』プレスコール&取材会に出席した(左から)佐藤B作、相島一之、鈴木保奈美、寺西拓人、冨坂友 (C)ORICON NewS inc.

 俳優の鈴木保奈美、寺西拓人、脚本・演出の冨坂友氏が4日、東京・三越前の三越劇場で舞台『逃奔政走-嘘つきは政治家のはじまり?-』のプレスコール&取材会に参加した。

【写真】かっこいい!凛々しい姿で演じる寺西拓人

 鈴木演じる理想に燃え、弱者の味方になるべく政治の世界に身を投じた清廉潔白な女性知事・小川すみれが、過去に仕方なく手を染めた悪事を隠すべく、無茶苦茶な案やどうかしている屁理屈で切り抜けようと七転八倒。しかし、それが裏目に出てどんどんピンチになっていく様を、スリリングに、スピード感あふれるコメディとして描く。

 脚本・演出は、ち密な構成と特異なシチュエーションで観客を笑わせるアガリスクエンターテイメントの新進気鋭のコメディ作家・冨坂友氏。冨坂氏とタッグを組むという7年越しの夢を実現させた鈴木が、異色の政治コメディを作り上げる。



 いよいよ幕が開くが、鈴木は「今、この時間も裏に帰って練習したいです」と苦笑い。寺西も「緊張感のある初日を迎えるんじゃないか」とし、相島一之も「ドキドキしてますね~。大変です」と笑う。佐藤B作は「新作なんで。お客さんが入ってどういう反応があるのか楽しみ」としつつ、プレスコールでは入るタイミングを若干間違えたこともあり「せりふを間違えないようにしないといかんなと思います」と話していた。一方の冨坂氏は「逆に僕は皆さんを信じる。自信を持っている。劇場に入ったら皆さんが頑張ってくれる」と自信満々に話し、相島から「肩の荷降りたよね~」とイジられていた。

 念願かなっての冨坂氏の脚本・演出の本作でコメディー初主演の鈴木だが「見るのとやるのは大違いですね」とぽつりとこぼし「後悔にならないように全力でやります(笑)。でも、非常に劇団の皆さんが活発に意見を出し合う、アクティブなけいこ場でした。いい意味でリラックスして汗をかいた。いい経験ができました」とした。

 舞台期間中の7月7日は、東京都知事選の投開票日。「知事」「汚職」「スキャンダル」という題材だが、冨坂氏は「このタイミングになったのは偶然。狙ったのではない。『そういえば、この時期だった』と近くなってから気がついた」と説明。しかし「タイミングだから何かを言うのはやめよう、このタイミングだから何かを言おう、というのはない。どんな時代も不正はやっちゃダメなことなので。言うべきことは言いつつ、あとはコメディとして不正をやってしまった知事を困らせるかを追求して作った」としていた。

 東京公演は、5日から16日まで同所で。京都公演は20日、21日に京都劇場で上演される。

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