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有田哲平、芸人・演出家として実感するプロレスラーのすごさ “聖地”後楽園ホールでいざ『プロレス噺』

ORICON NEWS / 2024年7月7日 7時0分

有田哲平 (C)ORICON NewS inc.

 時は来た、それだけだ。くりぃむしちゅー・有田哲平の公式YouTubeチャンネル『有田哲平のプロレス噺【オマエ有田だろ!!】』と“格闘技の聖地”後楽園ホールが奇跡のタッグを結成し、8日にスペシャルイベント『有田哲平の後楽園ホールプロレス噺』を開催する。聖地に立つ直前の有田に、ORICON NEWSでは独占インタビューを直談判した。

【動画】名シーン再現も!有田哲平&チュート福田が後楽園ホールの選手控室へ

 同チャンネルは、2022年2月に開設した有田の公式YouTubeチャンネル。伝説のプロレスバラエティー番組『有田と週刊プロレスと』と『有田プロレスインターナショナル』のスタッフと再びタッグを結成し、視聴者から届くプロレスに関するあらゆる質問・相談をもとに、現在進行形で続いている今のプロレスや、過去にプロレス界で起きた出来事など、有田が熱くプロレスを語っていく。現在までに23万人以上のチャンネル登録者数を誇り、プロレスを最近好きになった人から上級者ファンまで幅広く支持を集めている。



 YouTubeチャンネルの前身となる『有田と週刊プロレスと』の開始から数えて約7年半。ついに格闘技の聖地・後楽園ホールでイベントを開催。もちろんイベントには、YouTubeで有田とタッグを組む“プロの聞き手”の福田充徳(チュートリアル)も出演する。

■ついに聖地進出に「楽しみであると同時に恐ろしい」 “おしゃべりプロレス”の使命も

――ついにプロレスの聖地・後楽園ホールに立ちますが、今の心境は?

大変うれしいことですよね。武者震いするというか、楽しみであると同時に恐ろしいですよ。後楽園ホールって、本当にファンとして見に行っている場所なので、まさかです(笑)。イベントをやることが決まってからも、何回か後楽園ホールには見に行ったんですけど、楽しめないです(苦笑)。会場が盛り上がれば盛り上がったで「オレたちは大丈夫だろうか」って思いますし、少し盛り上がり方がおとなしかったら「オレたちだってありえるぞ」って(笑)。

――昨年11月に行われた「第1回プロレスオフ飲み会」では、チュートリアル福田さんと、番組ディレクター・前川コーファンさんによる、プロレスクイズ対決もサプライズで実現しました。その因縁はまだ生きている?

もちろん、そのマッチメイクも頭の中にはありますけど、後楽園ホールで、それをやるのはもったいないでしょ(笑)?借りられる時間も限られてるわけですし。前回も結局1時間ぐらい対決しているんですよ。最初の1時間は、ここだけの話みたいなのをして、その後の1時間は福田対コーファンでしたから。今回は、後楽園ホールにかなりのお客さんが集まってくれるので、ちょっとやるんでしょうかね、やらないんでしょうか、わからないですね。ただ、プロレスの聖地ということもあり、もったいないなという気はしています(笑)。

――YouTubeを始めてから約2年半ですが、YouTubeと“おしゃべりプロレス”の相性は?

とにかく楽しいですし、プロレスでいいものを見たり、考えさせられることがあったら、やっぱりおしゃべりで伝えなきゃいけないという使命もちょっと出てきています。プロレス記者ではないので、あくまでもファン代表としての気持ちですけれども。YouTubeをやっていてつくづく思うのは、昔僕らが見ていた昭和のプロレスの時って、本当に見るものの選択肢が少なかったんです。だから、プロレスファンが話すことってひとつだったんですけど、これだけ団体が広がって、今日だって明日だってどこかしらで必ずプロレスの大会をやっているんですよね。

だから、プロレスファンで集まろうよって言っても、「これは見てない」「これは知らない」というのが当然ありますし、僕も「この団体のこの事件は知らない」とかもありますし。それぐらい今は広がっているので「この話、みんな知っているからいいか」みたいなことがもうないんですよね。これは話すまでもないだろうなと思っていても、実際にYouTubeで話してみると、「初めて知りました」という声がたくさん届くので。「この話はみんな知ってるか」なんてことを思わずに、いつまでも新鮮味を持って、堂々とやっぱり話し続けなきゃいけないなと思うようになりました。番組ファンの安田顕さんからも「何回でもいいから、有田さんに話していただきたいんですよ」みたいな、うれしいことを言っていただいたので(笑)。

――このYouTubeが始まった時のインタビューでは「最初のひとつの目標は、いつかアメリカに行って、世界最大のプロレス大会である『レッスルマニア』の会場の前でこれを撮る」と話されておりましたが、その実現に向けて近づいていますか?

そうでしたね(笑)。スタッフ全員とレッスルマニアを見に行って、その会場の前でオープニングとエンディングを撮りたいなと。それはひとつの夢ですね。YouTubeを始める上で3つのマニフェストを掲げたんですけど、そのうちのひとつであるプロレス大賞の授賞式に参加するっていうのもまだないですし。あとは、プロレスの観客動員というかプロレスの底上げをする。それを掲げさせていただいたんですけど、まだ今のところ実現してないので、コツコツやっていきます(笑)。

■『THE SECOND』名言の裏に天龍源一郎? 『脱力タイムズ』演出から感じた“マッチメイク”の大切さ

――有田さんが、フジテレビ系のお笑い賞レース『THE SECOND』“ハイパーゼネラルマネージャー”に就任された際に「緊張感と楽しみの両面でワクワク」とのコメントを残されていましたが、前田日明さんが新生UWFで発された「選ばれし者の恍惚と不安、我二つあり」の文言がよぎりました。ご本人の中で、少し意識などはありましたか?

たしかに近いものがありますね。ついつい出ていたのかもしれないですね(笑)。実際、生放送中にも出てしまった一言があるんですが、「ガクテンソクには漫才師のすごみ、ザ・パンチにはお笑い芸人のすごみを見させていただきました」と言ったんですよ。「有田いいこと言うな」ということで、テレビ局の人や、フジテレビの港浩一社長からもお褒めをいただいたんですけど、やっぱり一部の人にはバレていましたね(笑)。「あれは天龍源一郎の一言じゃないか」と。「ハンセンにはプロレスラーのすごさを、ブロディにはプロレスのすごさを教えられました」という言葉があるのですが、生放送中にブロディとハンセンが頭の中に浮かんでいたわけではないんですけど、気づいたらその時にぴったり合う言葉がやっぱりプロレスから出てくるんだなと(笑)。

昔からのレジェンドファンはすぐに見破ってました。どこかで聞いたことあると思ったら、天龍だったと(笑)。でも、本当にガクテンソクとザ・パンチを現すのにぴったりの言葉だったんです。それが、たまたま天龍さんと一致したのでしょう(笑)。

それと同時に、プロレスラーのみなさんって、すごくタフな試合をした後に、コメントを求められて、そういう言葉が出てくるっていうのは、そこのエネルギーも使ってたんだなと思いますよね。これだけしゃべりの仕事をしていて、いろんなところで一言お願いしますって言われた時に、やっぱり頭を振り絞って、何か言葉を出していくわけですよね。大変なんですよ。こんなおしゃべりの仕事をしていても。だけど、あの人たちって戦った後にそれやってたわけですから。だから、さすがプロレスラーですよね。改めてリスペクトします。

――有田さんが総合演出をされているフジテレビ系『全力!脱力タイムズ』では、直近の事例ですと、アンジャッシュの渡部建さん、木下優樹菜さんなどの“地上波復帰”を演出しております。いろんな過去を踏まえて、復帰の舞台を作るというのは、プロレスにも近いものがあるのかと思うのですが、その辺りはいかがでしょう?

『脱力タイムズ』はプロレスとは違いますが、毎週やっているうちに、気づいたら流れていってるものっていうのがあるんですよね。『脱力タイムズ』を見たことがある人や見ている人には、こういうものがスタンダードになっていってるなとか、気づいたらこういう流れができているなとか、こういうものをお客さんに植え付けているなというものがあり。

例えばブルーザー・ブロディが、全日本プロレスから新日本プロレスに移籍したことがありましたが、あれは5年前から計画していたことではないと思うんです。数ヶ月前とかに決まって、どこのタイミングでどういう形で出そうかみたいなことを、フロントの方も考えていたんじゃないかと思うんですけど、それと似たような感じで、『脱力タイムズ』では、渡部でもユッキーナでもアンタッチャブルの復活でも、半年や1年前から計画してやっているわけではないんですよね。

プロレスで例えると、AとBの因縁があって、その大きな流れに新しい選手が入ってくる時に、どこにどう持っていくのか、いっそのこと全部壊して世代闘争にするかとか、たぶんそんなことをマッチメーカーは考えてらっしゃったんでしょう。プロレスも毎日やっているので、突然「よし、これでいこう!」なんて言って、全部壊してこれでいこうなんてできないわけですから。

『脱力タイムズ』でも、この人が今出てくれたら楽しいなと思っていても、スケジュールの都合で難しいこともありますし。だから、プロレスもきっと、いろんなものが重なって、こういうアイデアでいこうってなっているんだなと。昔ゾクゾクして見ていた新日本プロレス・全日本プロレスには、優秀なマッチメーカーとプロレスラーがガッツリとタッグを組んで、その都度臨機応変にやって楽しませてたんだなって。プロレスの答え合わせはしていないのでわからないですけど、『脱力タイムズ』を通して、それをちょっと味わえている気持ちにはなっています。

もちろんコケる時もあるじゃないですか。「よし、これはいい流れだから、たけしプロレス軍団が入ってきたら面白いぞ」ってやってみたら、ファンが納得しなくて暴動になっちゃうとか(笑)。『脱力タイムズ』だって、毎回「感動しました」「涙流しました」「爆笑でした」だけじゃないのもありますし。うまくいかなかったなとか、もちろん現場レベルではもっとありますから(笑)。

■チュート福田の“受け身”に期待 ゆくゆくはプロレス新団体立ち上げも?

――今回のイベントについて、福田さんとは打ち合わせはしていますか?

福田はやっぱり、概ねいつも受け身でいてくれているので、今回もそういう感じで臨んでもらおうかなと思っています。前回のイベントでは、それが生きてコーファンとの対決もサプライズで決まったわけですから。考えてみると、これもプロレス団体とテレビ局の実況アナウンサーとかの関係なのかもしれないなと。「あえてこれは言わないでおこう」みたいなことがあるんだろうなと。

――お話聞いていると、もう団体を立ち上げそうなくらい、いろんな角度から考えられていますね(笑)。

良くないですけどね、なんかそういう目で見ちゃいますよね(笑)。本当に良くない。普通に見て楽しんでいるっていうよりも「こうだったら面白いなぁ」とか「ここをこうしていたら、お客さんはどう思っただろう」とか、そんなことを、いつからか考えるようになりましたね。

子どもの頃はプロレスラーになったら…みたいな妄想はしていました。「蔵前国技館で長州と戦ったらどうなんだろう」とか、いろいろ考えてましたけど、とうとうマッチメーカーというか(笑)、団体の首脳部みたいなところにもしオレがいたら…みたいな。プロレスラーになることを諦めちゃったのかもしれませんけど、変な妄想し始めるようになりました。プロレス仲間と話していても、そういう視点から話ができるのは楽しいですね。

――最後に、改めてイベントへの意気込みを聞かせてください。

僕自身もプロレスのお客さんとして、お客さんが客席にいて盛り上がるっていうのはこういうことなんじゃないかなっていう、僕なりのひとつの提案というか、それをやってみようかなと思っています。後楽園ホールを使わせていただくのであれば…というのと、今回ありがたいことに、チケットが完売したので、見たい人たちが集まるっていうのは決定しているから、お客さんの顔色をうかがうというよりは、もうやりたいことやっちゃおうかなと(笑)。いちプロレスファンに戻って…みたいな気持ちも今、ものすごく大きいです。

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