令和ロマン、M‐1→ABCの“異例2冠”達成で本音「プレッシャー」「緊張」【高比良くるま&松井ケムリのコメント全文】
ORICON NEWS / 2024年7月8日 12時25分
『第45回ABCお笑いグランプリ2024』決勝戦が7日、ABCテレビ(関西)で生放送(ABEMAで全国ライブ配信)され、『M-1グランプリ2023』王者のコンビ・令和ロマン(高比良くるま=29 ※高=はしごだか、松井ケムリ=31)が貫禄の漫才を披露し、異例の“2冠”を成し遂げた。
【場面カット】ABCお笑いグランプリ優勝!飛び上がって喜ぶ令和ロマン
M‐1王者として史上初めて『ABCお笑いグランプリ』に参戦した令和ロマンが、過去2年準優勝の雪辱を果たした。昨年は、ダブルヒガシと番組史上初となる同点となる激戦の末、破れていただけに、優勝決定の瞬間飛び上がって喜んだ。松井は、待望のチャンピオンベルトを肩にかけ、誇らしげ。高比良は「『M-1グランプリ』でお会いしましょう」と不敵な笑みを浮かべた。
今年で45回目となる伝統の『ABCお笑いグランプリ』は、これまでダウンタウン、ナインティナイン、中川家、ますだおかだ、フットボールアワー、千鳥、かまいたち、霜降り明星など、レジェンドたちが参戦・優勝してきた伝統の若手賞レース。
出場資格はデビュー10年以内の若手芸人。大阪・東京など地域を問わず、漫才、コント、ピン芸となんでもありで、今年は568組が全国からエントリー。決勝戦には、『M‐1』王者の令和ロマンら12組が激突した。Aブロックはダウ90000、Bブロックは青色1号、Cブロックは令和ロマンが勝ち上がった。
審査員は、リンゴ(ハイヒール)、兵動大樹(矢野・兵動)、陣内智則、岩崎う大(かもめんたる)、山内健司(かまいたち)、ユースケ(ダイアン)、立川志らくが務めた。
■優勝会見 コメント
――3回目の挑戦で悲願の優勝を果たした現在の心境は?
高比良くるま「ホッとしました。もう僕らが『ABCお笑いグランプリ(※以下ABC)』に出なくて済むということで、全スタッフ、全芸人もホッとしたと思います」
松井ケムリ「我々がもう出なくて済むと考えたら、周りの方も安心されたかもしれないですね(笑)」
――賞金100万円の使い道は?
高比良くるま「『M-1』の賞金に関しては、僕が全額いただくと事前のラジオ番組で約束していたので、その通りに僕がいただきました。今回は『全額ケムリくんに』という約束だったので、すべてケムリくんに渡します」
松井ケムリ「よっしゃ~!取り戻しました!」
高比良くるま「彼はまだ気づいていないんです。数字のトリックに(笑)」
松井ケムリ「いただけるのはありがたいんで、100万円はいただこうと思います」
――M-1者ということで、「優勝間違いなし」との声も大きかったと思います。プレッシャーはありましたか?
高比良くるま「正直、プレッシャーはありましたね。『M-1』は初出場でしたし芸歴も一番後輩で、下から下克上を狙うときは無鉄砲に挑戦できることもあって獲れたと思うんです。でも『ABC』のような芸歴10年以内の大会だと7年目の僕らはもう上の方。そういう戦いはあまりやったことがなかったのもあって責任重大だと感じていました。なので、これまで賞レースで感じたことがないような緊張がありましたね」
松井ケムリ「僕も負けられないという緊張感はあったんですが、ファイナルステージで3組が出そろったとき、ちょっとだけ安心したんです。ほかの2組はコントだったので、もしここで負けても『M-1チャンピオン』の座は汚れないなと思ってました。漫才ではなくコントに負けるなら、ありだなと(笑)」
高比良くるま「頭の良さをなんて情けない方向に使ってるのか。頭は良いけど心が弱いわ(笑)」
――今回の出場を決めた経緯は?
高比良くるま「『M-1』はもう去年のオンエア中から出るとずっと決めてたんですけど、実は『ABCお笑いグランプリ』も出られるんだなと気づいたときに『どうしよう?』という葛藤はありました。でも、2年連続準優勝でこのまま優勝せずに終わるのかと思ったし、漫才がコントやピン芸と戦えるのはこの大会しかないので、どうしても戦いたいという気持ちがあって出場させていただきました」
松井ケムリ「僕も『ABC』は優勝してないから出たかったですね。あと、ヒカリモノが好きなんで、いっぱいトロフィーとか欲しいなと思って」
高比良くるま「寿司みてぇにヒカリモノって言うな(笑)」
――今後の目標は?
高比良くるま「『M-1』と『ABC』、『第7回NHK新人お笑い大賞』(2022年)と賞レースを3つ獲らせていただいたので、もう賞レースの求道者を目指したいですね。お笑いの戦いを常にし続ける存在というか。勝負するのがどうしても好きなんですよ。今朝、この会場に来るときもめちゃめちゃテンションが上がってしまって。ラグビー部だったのでスポーツのノリというか、やっぱりどうしても戦いたいんですよね。戦わなくなるとつまらなくなっちゃうんじゃないかと思うと怖い。だから、戦える大会がある限りは出たいですね」
松井ケムリ「僕はそこまで闘争本能はない方なんで(笑)、ものすごく大変なことではあるんですけど、NGKのトリがとれるような伝説の漫才師を目指したいです」
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