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中村芝翫、息子3人と同じ舞台に感慨 7年ぶりで「久しぶりの感覚ですね」

ORICON NEWS / 2024年7月8日 14時52分

『国立劇場 令和6年7月歌舞伎鑑賞教室』取材会に出席した(左から)中村歌之助、坂東新悟、中村橋之助、中村芝翫、中村福之助 (C)ORICON NewS inc.

 歌舞伎俳優の中村芝翫(58)、坂東新悟(33)、中村橋之助(28)、中村福之助(26)、中村歌之助(22)が8日、東京・住吉のティアラこうとうで『国立劇場 令和6年7月歌舞伎鑑賞教室』の取材会を開いた。

【写真】似てる?中村芝翫の長男・橋之助

 令和6年7月の歌舞伎鑑賞教室では、「三大名作」1つとして名高い『義経千本桜』から「川連法眼館の場」(通称「四の切」)を上演。源義経の家臣の佐藤忠信と、ある鼓をめぐる謎とファンタジーが魅力の場面で、106回を数える歌舞伎鑑賞教室で最多の9回目の上演となる。

 時代物に定評のある中村芝翫が初役で佐藤忠信/源九郎狐に挑む(Bプロ)。父・芝翫とダブルキャストで中村橋之助も佐藤忠信/源九郎狐に(Aプロ)。静御前を坂東新悟、源義経を中村福之助(Bプロ)、中村歌之助(Aプロ)がダブルキャストで務める。



 芝翫は「去年、国立劇場が閉場いたしまして、それで初の国立劇場以外の劇場でティアラこうとうと、調布の方でやらせていただいております。皆さんよくご存知の通り、この『義経千本桜』は歌舞伎の三大狂言のうちの1つでございまして。立役である以上、この3役(渡海屋銀平実は新中納言知盛、いがみの権太、佐藤忠信/源九郎狐)を務められると大変に光栄なことであるということで。私も初めて20歳で国立劇場で知盛を、亡くなった先代の松緑のおじさまに『お前、これから立役で行けよ』という言葉をちょうだいいたしまして」とする。続けて「知盛にはご縁があったんですけど、いがみの権太と狐忠信にはご縁がございませんでした。ところが、今年2月の歌舞伎座で、勘三郎の兄の追善興行で、権太をやらせていただいた。ちょうど、その時に国立劇場さんからこの鑑賞教室のお話をちょうだいいたしまして。この狐忠信は大変に体力のいるものでございますので、やはり今が1番のリミットかなと思いつつ。1日2回というのもあれなので、昼の部は倅の橋之助と、夜の部は私でダブルキャストでさせていただきまして。3人の息子をはじめ、坂東新悟ちゃんたちみんなは、勘三郎の兄貴のとこのチームで一丸でおりまして。4人とも小さかったのが、肩を並べてこうやって一緒に舞台にできるということは大変にうれしゅうございます」としみじみと口にした。

 橋之助は「国立劇場からこうしてティアラこうとう、そして調布市グリーンホールと会場を移して、先月に引き続き、今回が初めての国立劇場以外での鑑賞教室になります。手探りな部分も多いんですけども、今月は、新悟兄、うちの弟2人と父と、同じとこで育った仲間で、お客様に『四の切』という、このわかりやすく面白く、かつ古典というものをお届けできるのが、すごくうれしく思っております」と話す。福之助は「この歌舞伎鑑賞教室は3度目の出演になるんですけれども、実は僕も学生の時に父の歌舞伎鑑賞教室を見に来ていた。歌舞伎は敷居が高くて年配の方たちでやってる演劇というイメージがあったんですけど、今回は若いメンバーですし、歳が近い人がやってると、学生の方だったり、初めての方もみんな見やすいというか、とっつきやすくエンタメとして楽しんでいただけると思います」とする。歌之助も「僕は鑑賞教室に出さえていただくのは初めてで。福之助も言っていましたが、僕も鑑賞教室が父ので。その時は『魚屋宗五郎』で、父のお芝居を初めて5列目で見るという貴重な経験をしたのを覚えています」と明かしていた。

 毎月バラバラの劇場に出ることも多い。芝翫は「親子4人がそろって同じ絵面に出るが7年ぶりなんですよ。久しぶりの感覚ですね」と目尻を細めていた。

 歌舞伎鑑賞教室は、中・高校生を中心とした初めて歌舞伎に触れる人向けの歌舞伎の代表的な演目と、歌舞伎俳優による実演を交えた解説で構成される。国立劇場の建て替えに伴い、今回は「ティアラこうとう」と「調布市グリーンホール」で開催される。

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