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松本幸四郎、京極夏彦書き下ろしの新作歌舞伎で主演「新たに『京極歌舞伎』を作るという姿勢で」

ORICON NEWS / 2024年7月9日 12時56分

新作歌舞伎で主演を務める松本幸四郎 (C)ORICON NewS inc.

 歌舞伎俳優の松本幸四郎、小説家の京極夏彦氏が9日、都内で行われた歌舞伎座『八月納涼歌舞伎』第三部『狐花 葉不見冥府路行(きつねばな はもみずにあのよのみちゆき)』の取材会に参加した。

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 本作は、京極氏が今回の舞台化のために執筆した完全新作で、「姑獲鳥の夏」「魍魎の匣」で知られる『百鬼夜行』シリーズや『巷説百物語』シリーズなどに連なる物語。7月26日に小説版として刊行し、その後8月4日から歌舞伎座で上演されるという新たな試みが採られる。

 幸四郎は開口一番、京極氏との初タッグについて「京極先生の作品を歌舞伎でできるというのは夢の夢の夢…ぐらいのことだと思っていましたけども、それがやっと実現する時が来たということで、本当に興奮しています」と喜びを伝える。



 続けて京極作品のファンであると言い、「独特な世界観ですし、小説でありながら優しいというか、怪しいというか、艶っぽい音楽が聞こえてくるような感じがする。それに、いわゆる歌舞伎の絢爛(けんらん)豪華なものとは違う美しい色彩も感じていた」と語り、「歌舞伎作品もやはりそういった絵的な美しさは、どの作品、どういう表現の仕方でも大事になってくる。そういう意味で、京極先生の世界観が歌舞伎の作品に落とし込まれるのは必然ではないかと思っていました。今回が初めてですけれども、やっとこの日が来たという思いです」と言葉に力を込めた。

 作中では、『百鬼夜行』シリーズの主人公・“京極堂”こと中禅寺秋彦の曾祖父・中禅寺州齋が生きる時代を舞台に、美しい青年の幽霊騒動と作事奉行らの悪事の真相に州齋が迫る様が描かれる。歌舞伎版では、州齋役を幸四郎、萩之介とお葉の2役を中村七之助、上月監物役を中村勘九郎が勤める。

 州齋については「陰陽師のような存在に通じるところはあると思いますが、対等にいる人間のような感じもある。何かを成し遂げる使命感というより、起こる出来事の中に冷静に存在しているような人」と分析しつつ、「セリフでドラマが進んでいくものではありますが、最初に思ったのはシェイクスピアの劇などともまた違う世界観だなと。ですので、『京極歌舞伎』という今までこの世に存在しなかったものを新たに作るという姿勢で取り組もうと思っております」と意気込んだ。

 さらに「真正面からこの作品を歌舞伎の演目にするんだという気持ちですが、歌舞伎の型にはめ込んでいくということではなく、京極さんの新作を歌舞伎としてみていただきたい。歌舞伎ならではの表現方法を汲んで、どれだけ自分が頭の中で自由に発想していけるか。そこにこだわって作っていきたいですね」と気炎を上げた。

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