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松重豊、映画『孤独のグルメ』主演&監督で苦労も「大きな財産に」 ポン・ジュノに依頼も断られる

ORICON NEWS / 2024年7月10日 17時23分

映画『孤独のグルメ』主演&監督で苦労したことを明かした松重豊 (C)ORICON NewS inc.

 俳優・松重豊(61)が10日、都内で行われたテレビ東京開局60周年特別企画『劇映画 孤独のグルメ』プロジェクト発表会見に登壇した。松重が2012年1月から主演を務めてきた人気シリーズが映画化され、来年1月10日公開決定。さらに、松重自身が監督・脚本・主演のすべてを務めることも発表された。

【画像】松重豊の顔が汚れている…!?『劇映画 孤独のグルメ』ティザービジュアル

 シーズンの長寿化によりスタッフも入れ替わり「やっぱり節目としてこのままシーズン11、12とするにはスタッフの成長が間に合わない。小さなユニットで作っていますがお店も実際にありますし食べ物も扱っているので神経を使わないとできない作品。このまま続けてくより風呂敷を広げたほうがいい」と映画化の経緯を報告。



 その上で、松重は「風呂敷を広げたついでだから」といい、自身も出演歴のあるポン・ジュノ監督に自らオファー。「韓国でもこの番組は人気があるし、ポン・ジュノさんが『孤独のグルメ』を料理したら面白いのでは…と手紙書いてわたしてもらって。残念ながらスケジュールの都合で無理だと、でも心から完成を楽しみにしているよ、と」と返信を明かした。

 「さてどうしよう」と迷った松重は「日本の映画のシステムのなかでテレ東の深夜番組を作っているスタッフが飲み込まれてしまうのではという危惧があった。いっそ、僕が統括として、演者も1人でやっているし、その全体を束ねていく上でも、一応頭について監督という形でやったらどうかな?」と監督就任の経緯を振り返った。

 今回の経験を経て「監督と言っても現場で、監督みたいな格好ではなく井之頭五郎がモニターの前で確認してOK、チェック、良し悪しを決めていく。俳優の前に、監督になりたかったと40年ぶりに思い出した。僕のなかで、人前でなにかするより演者を支えていく方がメンタルも安定していて楽しかった」と満喫した様子。

 「スタッフと一緒にいろんなところでロケに行きましたし、プロデューサーと予算のことでいろいろとやりとりもありましたし…やっぱりモノをつくることは面白い。俳優だけだと当事者になれない寂しさも感じていたので、この映画に最初から最後まで関わったのは大きな財産になりました」と胸を張っていた。

 このほか、多彩なキャストを主人公に迎え、シリーズ初の試みとなるオムニバス形式のテレビ東京ドラマ24『それぞれの孤独のグルメ』(10月4日スタート、毎週金曜 深0:12)制作も解禁。今作にも松重演じる井之頭五郎は登場する。

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