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AKB48卒業後、新たな夢への一歩を踏み出した濱咲友菜「目標でもある朝ドラ出演に向けて必死に頑張っていきたい」

ORICON NEWS / 2024年7月11日 12時0分

スペースクラフト・エージェンシー所属・濱咲友菜

 AKB48チーム8(滋賀県代表)として約9年間活動、2023年4月にグループを卒業し、次なる目標に向かって歩み始めた濱咲友菜(「濱」は「眉はま」が正式表記)。卒業発表後、俳優という新たな夢に挑戦すべく、数々のオーディションを受け続け、昨年の夏に『デビュー』主催の『リモート&ドラフトオーディション』において、スペースクラフト・エージェンシーに合格。心機一転、俳優としての新たな一歩を踏み出した濱に、AKB48の活動を経て俳優を志したきっかけや、卒業後に挑戦したオーディションでなかなかチャンスを掴めずに葛藤してきた日々のこと、そしてそれを打破するために努力したこと、さらには今後の目標について語ってもらった。



【写真】濱咲友菜の全身ショット、ほか撮り下ろしカット

■「AKB48卒業を発表してからの約1年間、オーディションに落ち続けて落ち込むこともたくさんありました」

――昨年『リモート&ドラフトオーディション』(以下『リモドラ』)でスペースクラフト・エージェンシーに合格し、芸能活動を再開させた濱さん。そもそも最初に芸能界に憧れたきっかけは何だったんですか?
「芸能界というものに憧れがあったというよりは、小さい頃からテレビが大好きで、ドラマやバラエティとか、とにかくずっとテレビを観て育ってきたので、『自分はいつかテレビに出る人になるんだ』って勝手に思っていました。そんな中で、父と一緒に外食している時に、ニュースでAKB48チーム8オーディションのことを取り上げていて、酔っぱらった父が『面白そうなオーディションやってるから、受けてみるか!』みたいな感じで言ってきて。私も調子に乗って、『じゃあ、受けたい!』って言ったんです。ただ、父は酔っぱらったノリで言っただけだったから、私が本当に受けるとは思っていなかったみたいで…。でも、私としては受けるって決めたらどうしても挑戦してみたくなって、応募締切ギリギリのタイミングで応募しました」

――親御さんは『いつかテレビに出る人になりたい』という、濱さんの想いを察していたのかもしれませんね。
「私自身は全く記憶がないのですが、実は保育園児の頃に『私はアイドルになりたいです』って言っていたらしくて。当時『プリキュア』が大好きで、“プリキュア=アイドル”みたいなイメージで、アイドルになりたいって思っていたみたいです。それと、年長くらいの時からずっとダンスを習っていたので、家でも学校から帰ってきたら音楽を流してずっと踊ったりしていたので、潜在的にアイドルとかパフォーマンスすることへの憧れはあったのかもしれないです」

――AKB48チーム8のオーディションに合格した後、生活はガラっと変わったのでは?
「そうですね。なにもかもが衝撃的でした。入ってすぐに合宿があってホテル暮らしだったので、3ヵ月くらい親にも会えず、みんなとの共同生活が始まって…。人生が180度変わるってこういうことだなっていうくらい取り巻く環境が変わりました。とにかく忙しかったですし、最初の頃はついていくのに必死で、毎日いろんな仕事があったし、覚えることもたくさんあって、記憶がないくらい本当にがむしゃらにやっていました」

――アイドルとして活動してきた中、俳優業への憧れを抱いたきっかけは何かあったんですか?
「高校生くらいの時、思春期っていうこともあって、“こんなに忙しくて頑張っているのに、誰も認めてくれない”みたいな気持ちになって、けっこうツラかった時期があったんです。ちょうどその頃にコロナ禍でお仕事が全部ストップして、リセットできたタイミングがあったんです。お仕事もずっと休みで、自分の時間がたっぷりある中で、“私は何が好きなんだろう”とか、自分を分析することが増えていって、“私はやっぱり人前でパフォーマンスをすることが一番楽しいんだ”って改めて気づいて、そこから心に余裕が出てきて、仕事を楽しめるようになったんです。そうしたら大好きなバスケの仕事が入ってきたり、演技のお仕事でも自分がやってみたかった役で出演することができたり、自分のやりたいことや趣味が仕事に変わっていった感覚があったんです」

■「お芝居ができる嬉しさと同時に悔しさを感じて、もっと演技の仕事がしたいと思うように」

――コロナ禍で時間ができて、自分を見つめ直すきっかけになった。
「そうですね。それまでは、自分は何が好きなのか、何をやっているときが楽しいのか…とか、そういうことを考える余裕もなくて、今目の前にあるものをやらなきゃ!と、振り返ることもなく突っ走ってきたので。でも、コロナ禍で自分を見つめる時間ができて、楽しめるようになっていったんだと思います。その後から、舞台でお芝居をさせていただく機会も増えて、お芝居ができる嬉しさと同時に悔しさを感じるようになって、もっと演技の仕事がしたいと思うようになりました」

――その悔しさというのは?
「やっぱり、AKB48だからっていうのもあると思うのですが、演技経験もそんなになく、上手でもない私がヒロインをやらせてもらって、自分では納得できない実力なのに、目立つポジションにいるというプレッシャーがすごくありました。私は根がネガティブなので、周りのキャストの方々のほうがお芝居上手なのに、私がヒロインだなんて、どう思っているんだろうとか、そういうことを考えてしまって。自分の実力のなさや不甲斐なさを抱えながらも、でも周りにはそれを見せちゃいけないし、舞台に立ったら堂々としていなきゃいけない。それなのに上手くできない自分に腹が立つし、すごく悔しくて。稽古終わった後、仲の良い友達の家に行って夜通し演技指導してもらって、朝家に帰って稽古に行くっていうことをしていました」

――そういった経験を経て、AKB48卒業後は演技をやりたいと思うようになっていったんですね。
「そうですね。もともとテレビっ子でドラマも大好きでしたし、お芝居を通して自分が経験してこなかったことや普通に生きていたら知らなかった人生を疑似体験できることがすごく楽しくて。上手くできない悔しさも大きかったのですが、どのお仕事よりも一番楽しかったんですよね。なので、自分に向いている・向いていないは関係なく、1回本気で頑張ってみたいと思って女優を目指しました」

――AKB48で活動していたら、卒業後に声をかけていただける事務所もあったと思うのですが、あえてオーディションを受けるという選択したのはどんな想いがあって?
「確かに、ありがたいことに、いろんな事務所さんから声をかけていただきました。これまで築き上げてきたAKB48での経験というのは、もちろんこれからも大切にしていきたいという想いはあったのですが、演技に関しては未熟でしたし、卒業発表をしたときに『ゼロからスタートする気持ちで頑張ります』って宣言したので、自分でいろいろ探してオーディションを受けるという選択をしました」

■「周りの環境や人もすごく変わって、人生で一番の挫折を味わった時期でした」

――スペースクラフト・エージェンシーに所属するきかっけとなった、『リモドラ』の前にもいろいろとオーディションは受けていたんですか?
「めっちゃいっぱい応募しました。書類審査は通過しても面接審査で落ちる…みたいな状態がけっこうたくさんあって、1年くらい受け続けたのですがぜんぜん受からなくて。“もう無理なのかな”って思っていたときに、『リモドラ』で合格することができて。もう、その1年はめっちゃツラかったです。途中で、“あの時に誘ってくれた事務所さんの好意を素直に受け取っておけば良かったな”とか思ったりもしました。卒業して仕事もない中、事務所にも受からないしどうしようっていう時に、周りの友達も離れていくこともあったり、私の中で生活する環境も人もすごく変わった節目だったというか、人生で一番の挫折を味わった時期でした。それくらいキツい想いをした中で合格できたので、本当に『デビュー』さんには感謝してます!」

――当時はまだコロナ禍だったので、3次審査や合同面接会もリモートで実施しました。どんなことを心がけて審査に臨みましたか?
「自分の武器は明るいところや笑顔、親しみやすさだと思うので、緊張したとしてもそういう自分の良さを出せるように意識していました。面接に臨む前に、自分のことを徹底的に分析して、“私はいま何歳だから、何歳までこれをしたい。そのために今の自分に足りないこと、それを補うためにどんな努力しているか…”とか、“自分は何が好きで、何が苦手なのか”など、とにかく事細かにノートに書きだしました。それに加えて、自分のことを相手に伝える練習もすごくやりました。私は喋ること自体は得意なんですが、読解力や語彙力がないので、自分の想いを簡潔に人に伝えることが苦手なんです。なので、面接で聞かれそうな質問とそれに対してどう答えるかみたいなことを、ノートに書いて自分の考えをまとめて。それを暗記するというよりはフワっと覚えつつ、どれだけナチュラルにしゃべれるかということに対してもこだわって、“ここは堅いからもう少し柔らかく言ってみよう”とか、“目標を語るときは笑顔じゃなくて真面目な顔で言ったほうが伝わりやすいかな”とか、いろいろと研究して臨みました」

――事前準備をしっかりして臨まれたんですね。
「そうですね。でも、面接のときって考えてもいなかった質問をされることがあるじゃないですか。そういうときに語彙力のなさが出ると思ったので、『デビュー』に掲載してある特集記事やインタビュー記事を読みまくったり、インターネットでいろいろ調べてまくって。『最近読んだ本は?』とか、『好きな映画は』って聞かれたら、作品名となぜそれが好きなのか、どこが面白かったのかみたいなことを即座に答えられるように準備していました」

――その努力の甲斐もあって、スペースクラフト・エージェンシーに合格。所属が決まった際はどんな想いがありました?
「実は、卒業してから次の事務所が決まるまで、オファーをいただいてもお仕事を受けないようにしていたんです。私自身、お金の管理とかも苦手だし、いろいろとご迷惑をかけてしまうのも嫌だったので。それまでレギュラーでやらせてもらっていたお仕事とかもなくなったりしたけど、でもゼロからのスタートだししょうがない、またお仕事させてもらえるように頑張ろうって思ってやっていて。そんな中で、ファンの方からは“なんで表舞台に出てこないのか?”みたいな不満の声をいただいたりすることもあって、私だって早くオーディション受かってみんなに報告したいのに…みたいな焦りもあって。なので、スペースクラフト・エージェンシーに所属が決まった時は嬉しかったですし、ファンの皆さんに報告したときに、祝福もいただけたので、本当にホッとしました」

■「目標でもある朝ドラ出演に向けて、今は勉強の時期だと思って必死に頑張っていきたい」

――所属して約半年が経過しましたが、いかがですか?
「今はお仕事をいただけるよう、いろんなオーディションを受けさせていただいています。AKB48時代はそういうお仕事のオーディションって受ける機会がぜんぜんなかったので、22歳にして初めての経験をしている感じです。もうすぐ23歳なので、自分の中では焦りもあったり、演技に関してはまだまだ実力不足を痛感したりしていますが、映像のお仕事がやりたくて、今の事務所に入らせていただいたので、今はオーディションを受けつつ頑張ろうと思ってやっています。ありがたいことに、ORICON NEWSのYouTube生配信番組『はまゆりAIランド』のアシスタントMCをレギュラーでやらせていただいたり、お芝居のお仕事をやらせていただいたり、今はすごく楽しくお仕事させていただけています」

――今後、どんなふうに活躍していきたいですか?
「もっともっと自分の実力を上げていって、自分の目標でもある朝ドラ出演に向けて、とにかく今は勉強の時期だと思って必死に頑張っていきたいなと思っています。私は祖母のことが大好きなので、祖母が元気なうちに私が朝ドラに出ている姿を見せたいっていう想いがあって。それにファンの方々に“応援していて良かった”と思ってもらえたり、自慢できるような存在になりたいなと思っています。そのために、今は一生懸命頑張って、1日1日を大事に、そして出会う人たちを大切に、とにかく自分が楽しく過ごせるよう頑張っています!」

――では最後に、芸能界デビューを目指して頑張っているみなさんへの応援メッセージをお願いします。
「AKB48卒業を発表してからの約1年間、オーディションを受け続けては落ちての繰り返しで“もう無理なのかな”、“芸能界辞めたほうがいいのかな”って落ち込むこともたくさんありました。私よりももっとたくさんオーディション受けている人たちもいると思いますが、“なかなかオーディションに受からない”という気持ち、痛いほどにわかります。でもきっと、今の自分にできることを一生懸命やっていたら、いつか道が開けてくるし、どこかで縁がつながるのかなって思います。私は受からなかったとき、一度立ち止まって自分を見つめ直したり、今できることは何だろうって考えてトライしてみたり、いろんな人のインタビューを読んで、“こういう方法があるんだ”って、いろんな可能性を増やしたり、本をたくさん読んだり、今自分ができることをとにかくやりました。そういったいろんなことをインプットするっていうのは、私にとってはすごく大事なことだったなって思います。私もまだまだ自分の夢に向かって頑張っている最中なので、みなさんも一緒に頑張りましょう!」

【プロフィール】
濱咲友菜(はま・さゆな)●2001年8月20日生まれ、滋賀県出身。
2014年4月にAKB48チーム8のメンバーとしてお披露目され、グループ活動を開始。その後、2023年4月にAKB48を卒業し、オーディションを経て、スペースクラフト・エージェンシーに所属。
▼主な出演作
【舞台】
2018年劇団れなっち「ロミオ&ジュリエット」ロザンナ役
2018年「三代目湯之介」久美子役
2020年「レジスタンスイレブン」
2020年「ぼくらの七日間戦争」ヒロイン:中山ひとみ役
2021年「マジムリ学園蕾-RAI-」鷹野芳子(ファルケ)役
2022年「KISS8」
2022年「ココロ、踊る」リアノ役
2022年「2番目でもいいの」主演:西待子役
2024年「麗和落語 ~二〇二四 夏の陣~」
【TV】
テレビ和歌山「みんなで作る和歌山情報わくわく編集部」
YouTube配信番組「eファンタジーTV」
びわ湖放送「金曜オモロしが」
【ラジオ】
FM滋賀「ネッツ滋賀presents AKB48 チーム8 咲友菜のnano濱」
ラジオ日本特別番組「#ひろろいろ年忘れバースデーライブ」
FM滋賀「キャッチ!」
など

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