1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

「和歌山毒物カレー事件」検証の『マミー』 登場人物親族への誹謗中傷に警告「法的措置を含め、厳正に対処」 本編映像は一部加工へ

ORICON NEWS / 2024年7月11日 17時36分

和歌山毒物カレー事件から26年、ドキュメンタリー映画『マミー』 (C)2024digTV

 「和歌山毒物カレー事件」を多角的に検証したドキュメンタリー映画『マミー』の公式Xが11日に更新され、同作に登場している人物の親族への誹謗中傷や嫌がらせが寄せられていることを報告。その上で「製作者、配給会社、ご親族の三者で協議した結果、善後策として本編の映像の一部に加工を施したものを上映することにいたしました」と伝えた。

【動画】和歌山毒物カレー事件を検証「長男から見たカレー事件」

 Xでは「8月3日(土)から予定しているドキュメンタリー映画『マミー』の公開について、配給会社の東風より以下のとおりお知らせいたします。このたび、本映画に登場する林眞須美さんのご親族から、本映画の公開に関連する誹謗中傷や嫌がらせを予想以上に受けており、日常生活が脅かされる不安が日に日に増しているとのご相談がありました」と現状について伝えた。



 続けて「そのため、本映画の製作者、配給会社、ご親族の三者で協議した結果、善後策として本編の映像の一部に加工を施したものを上映することにいたしました。公開の中止や延期はいたしませんので、ぜひ映画館のスクリーンでご覧ください。なお、本映画に関連する誹謗中傷や嫌がらせに対しては、法的措置を含め、厳正に対処します」と記している。

 1998年7月、夏祭りで提供されたカレーに猛毒のヒ素が混入。67人がヒ素中毒を発症し、小学生を含む4人が死亡した「和歌山毒物カレー事件」。犯人と目されたのは近くに住む林眞須美。凄惨な事件にメディア・スクラムは過熱を極めた。自宅に押し寄せるマスコミに眞須美がホースで水を撒く映像はあまりにも鮮烈だった。彼女は容疑を否認したが、2009年に最高裁で死刑が確定。今も獄中から無実を訴え続けている。

 事件発生から四半世紀、本作は最高裁判決に異議を唱える。「目撃証言」「科学鑑定」の反証を試み、「保険金詐欺事件との関係」を読み解いていく。さらに眞須美の夫・林健治が自ら働いた保険金詐欺の実態を赤裸々に語り、確定死刑囚の息子として生きてきた林浩次(仮名)が、なぜ母の無実を信じるようになったのか、その胸のうちを明かす。

 林眞須美が犯人でないのなら、誰が彼女を殺すのか?真相に近づこうと焦る監督自身が事件に飲み込まれていく姿も本作の一部となっていく。

 監督を務めたのは、日本映画学校(現・日本映画大学)で学び、2001年よりドキュメンタリージャパンに参加、11年からフリーランスとしてテレビ番組の制作を手がけてきた二村真弘。本作が映画初監督作品となる。二村監督は、捜査や裁判、報道に関わった者たちを訪ね歩き、なんとか突破口を探ろうとするのだが、焦りと慢心から取材中に一線を越え…。映画は、この社会のでたらめさを暴露しながら、合わせ鏡のようにして、私たち自身の業や欲望を映し出す。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください