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『光る君へ』一条天皇が“母を拒絶” 吉田羊「初めて台本を読んだときに…」【君かたり】

ORICON NEWS / 2024年7月14日 21時0分

大河ドラマ『光る君へ』の場面カット(C)NHK

 大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜 後8:00 NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、藤原詮子を演じる吉田羊の声を紹介する。

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――息子・一条天皇について
彼はまだ若いので経験値が足りないゆえに影響を受けやすいところもあって、帝としてはまだまだ心もとないですけれどもよくやっていると母としては思っているところです。特に伊周らの処遇を下すあたりは、帝としては内裏の安寧をはかるために正しい判断を下されて、母としても女院としても安堵しております。

ただ一つ心配事があるとすれば、愛する者への一途な思いといいますか、それは皮肉にも母の詮子譲りなところもあって、そういう愛情におかされて判断を誤るのではと、母としてまた女院として、さらには姑として心配しているところではあります。



――「母上の操り人形でした」と言われるシーン
思ってもいない言葉で、初めて台本を読んだときに「え?」って声が出てしまいました。これまで彼女は藤原のために、そして息子のために弟のために我が身を捧げてきましたし、誰にも愛されない彼女の人生において、それが彼女なりの愛の形であり、生きる意味だったと思うんですよね。なのでそれは息子にも伝わっていると思っていたんですけど、彼の完全なる拒絶によって、これまでの人生をすべて否定されたようなそんな気持ちになりました。と同時に自分と同じ思いを彼にさせてきたのかもしれないという後悔もありますし、動揺もしましたし、失いつくしてきたこの彼女の人生の中でなおも失うのかという絶望感にさいなまれた、そういう瞬間でもありました。

ただこのシーンの後を想像したときにまた一つ家族の愛を失った彼女はいよいよ残されている守るべきものは家だと藤原家だと、というふうにシフトチェンジして心を立て直していく、そういうきっかけにもなったシーンなのかなと思っています。

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