前原滉&小西桜子が共演、テレビ朝日映像初の長編オリジナル映画『ありきたりな言葉じゃなくて』公開決定
ORICON NEWS / 2024年7月15日 8時0分
テレビ朝日のグループ会社として、報道情報番組やバラエティ番組など数多くの番組制作を手がけてきた「テレビ朝日映像」が、65年の歴史の中で初めて長編オリジナル映画を制作。俳優の前原滉が主演、ヒロインを小西桜子が演じる『ありきたりな言葉じゃなくて』が、12月20日より劇場公開されることが決定した(製作:テレビ朝日映像/配給:ラビットハウス)。
【動画】映画『ありきたりな言葉じゃなくて』特報
同社では、代表取締役社長兼エグゼクティブプロデューサー・若林邦彦氏の「テレビ朝日映像社員をオスカー監督に」という言葉をきっかけに、2021年に【映画プロジェクト】が発足。リスクをとってでも挑戦するという決意のもと、「この会社を使ってみんなの夢をかなえてほしい」という呼びかけに対し、これまで見たことのない、海外でも楽しめる作品作りを目指し、45の企画が集まり、その中から“映像業界で起きた実際の出来事”を基にした本作の企画が選ばれた。
主演の前原は、映画『沈黙の艦隊』(23年、吉野耕平監督)、『笑いのカイブツ』(24年、滝本憲吾監督)や連続テレビ小説『らんまん』(NHK)、『クラスメイトの女子、全員好きでした』(読売テレビ)、『スカイキャッスル』(テレビ朝日)など、ドラマや映画のオファーが引きも切らない。
本作で演じるのは、脚本家デビューが決まった構成作家の主人公・藤田拓也役。
拓也が出会った“彼女”鈴木りえ役を小西が演じる。小西もまた、映画『初恋』(20年、三池崇史監督)、『佐々木、イン、マイマイン』(20年、内山拓也監督)で「第42回ヨコハマ映画祭」最優秀新人賞を受賞し、その後もドラマ『スイートモラトリアム』(TBS)や『必殺仕事人』(ABCテレビ)など、ドラマ・映画でも幅広く活躍中。
シナリオ段階からキャストもアイデアを持ち寄り、テレビ朝日映像と一丸となって制作された本作は、脚本家と“彼女”が出会い、とある出来事をきっかけに物語が進む、青春から遠くも近くもない、つまずきやすい場所にいる“私たち”の物語。
あわせて解禁となった特報映像では、脚本家としてのデビューが決まった拓也がキャバクラらしきところで隣の女性に「脚本家です!」と満面の笑みでアピールしてしまう浮かれた様子のシーンから始まる。そんな幸せ絶頂の拓也と“彼女”の楽しそうなデートシーンの連続と彼女のかわいさが引き立つ中、うれしそうに手を振る拓也にどこか虚ろな表情を浮かべ、去っていってしまう“彼女”。さらに「考えて、考えて、脳みそねじきれるくらい」という拓也の台詞と「つまずきやすい場所にいる 私たちの物語」のテロップに隠された本当の意味とは…。そして“彼女”は一体何者なのか。
監督・脚本を務めるのは、渡邉崇。テレビ朝日映像に入社後、『ワイド!スクランブル』のディレクターを12年間務めたのち、『人生の楽園』などのドキュメンタリー番組やwebムービーの演出を手がけ、ドラマ『レンタルなんもしない人』(テレビ東京)のプロデューサーとしても活躍。19年には世界的ショコラティエ・辻口博啓を追ったドキュメンタリー映画『ル・ショコラ・ドゥ・アッシュ』で監督デビューを果たし、サン・セバスティアン国際映画祭やシアトル国際映画祭など、これまでに世界5ヶ国、10の映画祭で正式上映を果たしてきた。本作で満を持してオリジナル映画を手がけた。
■若林邦彦氏(テレビ朝日映像 代表取締役社長兼エグゼクティブプロデューサー)のコメント
3年前の4月の終わり、私は日比谷の映画館で『ノマドランド』を見ていました。数日前にアカデミー賞作品賞、監督賞、主演女優賞をとった映画でした。いい映画でした。そしてその時私は同時に「そうか、私たちも映画を作ろう」と思いつきました。『ノマドランド』のように、半ドキュメンタリー的なタッチはテレビ朝日映像のディレクターたちが最も得意とするところだと思ったからです。だとするならテレビ朝日映像の社員がオスカーをもらったっていいじゃないか、と妄想しました。自前の企画で、自前の脚本で、自前の監督で、そしてなにより自前の製作費でこの映画はスタートしました。
あれから3年半。『ノマドランド』とは似ても似つかない自前の映画がようやく出来上がりました。「テレビ朝日映像社員からオスカー監督を!」。
それが私たちの合言葉でした。そんな前代未聞の試みのささやかな第一歩が私たちのこの映画『ありきたりな言葉じゃなくて』です。
■脚本・監督:渡邉崇氏(テレビ朝日映像社員)のコメント
高校生のころ、映画監督になりたいという夢を持ち、それから27年も経って、やっとオリジナルの映画を監督する機会が巡ってきた。まさか、自社出資によるプロジェクトで夢がかなうとは…!
手探り状態からスタートした映画作り。「ないものねだり」ではなく、「あるもの探し」をテーマに、チームで脚本に取り組みました。演出部も新人だらけ…。でも、出演者のみなさんにも助けられて、この映画は完成を迎えました。
何度か、脳みそねじ切れるんじゃないかというぐらい、考えて悩んだこともありました。でもそういう状態が好きです。きっと主人公の拓也も。人の気持ちを捉えて、ありきたりじゃない言葉で表現しようともがく拓也とりえ。2人の姿から、他人を分かろうとするのを諦めない気持ちを、観客のみなさんに受け取ってほしいです。
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