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27時間テレビ100kmマラソン出演のアスリート俳優・森渉、いじめ経験を経て得た強い心「いまは人生に未練を残したくない」

ORICON NEWS / 2024年7月19日 8時40分

アスリート俳優の森渉、妻は人気声優の金田朋子

 アスリート俳優・森渉が、10歳年上の妻・金田朋子と共に7月20日・21日に放送される『FNS 27時間テレビ』の「100kmサバイバルマラソン」企画に出演する。数々のスポーツバラエティ番組で活躍する森だが、「運動能力は決して高くない」を自認する。それでも夢中でスポーツにいそしみ、努力を続ける背景には、子ども時代のいじめからの克服経験があった。自身の知見を活かしたオンラインサロン「森渉のわくわく親子運動部」や室内アスレチック施設「フォレスチックパーク」運営などの活動を通して、未来を生きる子どもたちに伝えたいことを聞いた。

【写真】『SASUKE』に出られそうな大ジャンプ!脅威の運動能力を持つ娘さん!運動や旅行を楽しむ森渉&金田朋子夫妻



◆人生で起きるトラブルは「成長の種」…いじめを乗り越えたからこそ得た気付きがある

──子ども目線で存分に楽しむ子育てをYouTubeで発信されている森さん・金田朋子さんご夫妻ですが、娘さんも今年小学生。いわゆる“小1の壁”に当たることはありますか?

【森渉】 僕たち夫婦はこれまでも仕事や生活サイクルがまちまちな中で子育てしてきたので、特に困ったことはありません。小学校入学にあたって「朝はちゃんと起きれるかな」「偏食もあるし給食は大丈夫かな」といった心配はありましたが、「人生で起きるトラブルは、自分を成長させるスパイス」というのが僕の考え方なので、その度にクリアしていけば良いと思っています。

──トラブルはなるべく避けたいものですが、それを「成長の種」と捉える考え方はどのように養われたのでしょうか。

【森渉】 実は、小学6年生から中学2年生までいじめられていたことがありました。僕は先生から気に入られるタイプでした。自分で言うのもなんですが、真面目で頑張り屋だったので、学級委員長や生徒会長、部活のキャプテンを任されていたんです。それがいわゆる“真面目の枠”に収められたくない子にとっては、煙たかったんでしょうね。いじめの内容は詳しくは言いませんが、当時は「生きるのをやめたい」と思うところまで追い込まれました。

──その辛い時期をどのように乗り越えたのでしょうか。

【森渉】 周りの大人たちがものすごく頑張ってくれました。当時、僕自身は自分のことで精一杯だったので、周りはぜんぜん見えてなかったのですが、特に先生は学校だけでなく、僕の両親も丁寧にケアしてくれていたようです。そうやって環境が徐々に改善されていく中で、僕自身も「自分の価値観を押し付けていたのではないのか?」と考えるようになりました。不真面目だって、人に迷惑さえかけなければ、それはそれで1つの生き方。その子たちにも「良いところがあるんじゃないのか?」という視点で接するようになったら、高校3年生の頃には、誰とでも仲良くなれるようになりました。

◆いじめは決して肯定できないが、いまでこそ僕にとっては必要な経験で隠したい過去でもない

──いじめが人生に暗い影を落とすこともありますが、森さんの場合はご自身を成長させる経験になったと。

【森渉】 いまでこそ僕にとっては必要な経験だったんだと思えるし、隠したい過去でもありません。もちろんいじめは決して肯定できないですし、僕の場合は、あくまで周囲の大人たちに本当に恵まれたんだなと感謝しています。娘が生まれてから教育や育児について勉強するようになりましたが、子どもが未来に希望を持つためには、親はもちろん、周囲の大人たちとの良い触れ合いがたくさんあることが、とても大切なんです。

──俳優デビューは日本体育大学在学中のこと。“アスリート俳優”という肩書きを名乗り始めた経緯を教えてください。

【森渉】 もともと僕はケイン・コスギさんなどが活躍されていた『最強の男は誰だ!壮絶筋肉バトル!!スポーツマンNo.1決定戦』(TBS系)という番組に出たかったんです。ただ何の実績もなくスポーツタレントになるのは難しい。僕は高校や大学に推薦入学ができるほど、スポーツに優れていたわけでもないし、大学時代のトライアスロンも個人では、それほど好成績は出していません。それでもなんとか足掛かりをつかむために受けた事務所から「俳優をやってみないか?」と言われたのが、芸能界入りのきっかけでした。やがて念願だった『SASUKE』などのスポーツバラエティ番組に呼ばれるようになり、インパクトのある肩書きがほしくてギャップのある2つの用語を組み合わせた「アスリート俳優」を自称するようになったんです。

──現在、“俳優”よりも“アスリート”の比重が大きくなっているのは、当初の目標通りだったわけですね。

【森渉】 芝居もやってみたらとても面白かったんです。ただスポーツバラエティで良い成績を残すためには、日頃のトレーニングに割く時間が必要で、トレーニングに打ち込んでいたら役作りのクオリティが落ちる。それは見てくれた方にも失礼だというジレンマに一時期苦しんで、考え抜いた結果、事務所に「俳優業は基本的にお断りしてください」とお願いしました。

──世間に認知された職業である俳優という退路を断ち、“アスリート”に専念されるのはなかなか“茨の道”ではないですか?

【森渉】 いつかタイミングが来て、その時も俳優・森渉を見たいと言ってくださる方がいたら芝居もやりたいです。ただ僕には「スポーツで世界に挑戦する」という大きな夢があります。詳しいことは近々公表できると思うのですが、とにかく僕は人生に未練を残したくないんです。最期の最期に「最高に楽しかった。じゃあ次の世界に行ってきます!」と思えるのが、一時は自ら生きるのをやめようと思った僕の理想のこの世の去り方です。

──大きな夢に向かって邁進するパパの姿は、娘さんにもいい影響を与えそうですね。

【森渉】 娘にも大きな夢があります。ただ結果がすべてではなく、夢に向かって努力するプロセスこそが素晴らしいということを娘には知ってほしい。僕はスポーツバラエティなどで負けた姿を何度も娘に見せています。だけどそれ以上に日頃からトレーニングを積む姿を見せているつもりです。さっきも言ったように学生時代の僕は、トップを目指せるほどスポーツに優れている方ではありませんでした。だけど努力すると周りの大人がとても褒めてくれた。その経験があるから努力することはぜんぜん苦ではないし、むしろ楽しいんです。だから娘のことも、夢を抱いたことそのものを思いっきり褒めています。

◆運動能力の高さがすべてではない…体を動かす楽しさを子どもたちに伝えたい

──ご夫婦での活躍の一方で、森さん個人もオンラインサロン「森渉のわくわく親子運動部」主宰や室内アスレチック施設「フォレスチックパーク」運営をされています。ご自身の活動を通して子どもたちにどんなことを伝えたいですか?

【森渉】 僕は運動能力が優れていることがすべてだとは思っていません。スポーツ選手だってある年齢になれば引退するわけで、その先の長い人生を豊かに過ごす力を身につけた方がいいですよね。その土台を作るのが子どもの時期で、運動神経は20歳を100%とすると、3~4歳までに80%、6歳までに90%が養われると言われています。また脳と体は繋がっていますので、手や足を動かせば動かすほど脳は活性されます。

 何より運動は小さなピンチの連続です。そのピンチを切り抜ける力は、未来を生きる大切なベースになるはずです。生まれたばかりの赤ちゃんはみんな体を動かすのが大好きです。何かをきっかけに運動嫌いになる前に、「体を動かすって楽しい」という経験をたくさんの子どもたちにさせてあげたいです。


──7月20日・21日に放送される『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)の「100kmサバイバルマラソン」企画に夫婦で出場されます。娘さんからはどんなエールがありましたか?

【森渉】 僕はスポーツに打ち込むことが日常なので「頑張ってね」くらいですが、妻は時々「しんどい、もうやめたい」と弱音を吐くんです。だけど娘に「頑張ってるママが好き」と言われるとやる気になるみたいで、またトレーニングに打ち込み出すんですね。でも妻はすごいですよ。マラソンを始めて10年ほどなのですが、51歳にしてこの5月だけで通算300キロを走破していますから。妻はああいうキャラですのでイジられることはあっても、めったに褒められなかったらしいんです。マラソンで褒められたのがとてもうれしかったみたいで、だから続けられるんだと言っていました。大人でもやっぱり褒められることが大事なんですね。

(文/児玉澄子)

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