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尾崎世界観、『転の声』芥川賞逃す 『母影』以来自身2度目のノミネートも

ORICON NEWS / 2024年7月17日 18時30分

尾崎世界観 (C)ORICON NewS inc.

 「第171回芥川龍之介賞・直木三十五賞」の選考会が17日、都内で行われ、「芥川賞」に朝比奈秋『サンショウウオの四十九日』、松永K三蔵『バリ山行』が選ばれた。『第164回芥川賞』候補作となった『母影』以来となる2度目のノミネートとなったロックバンド・クリープハイプの尾崎世界観の『転の声』(文學界6月号)は受賞を逃した。

【写真】バンドメンバーとの写真とともに思いを明かした尾崎世界観

 『転の声』は、ライブチケットの転売が今よりも市民権を得ている社会を舞台に、ロックバンドのフロントマン・以内右手が長引く喉の不調が招く不安に追い詰められ、カリスマ「転売ヤー」にすがりついてしまう姿を描く。

 発表を受けてSNS上では「芥川は2作品かー!尾崎世界観残念」との声のほか「ロックバンドのファン達が小説を読む。という機会を与えてくれた尾崎世界観の功績は偉大」といった意見も上がった。



 尾崎は1984年11月9日、東京都生まれ。2001年結成のロックバンド「クリープハイプ」のボーカル・ギター。12年、アルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』でメジャーデビュー。16年、初の小説『祐介』を書き下ろしで刊行し、20年には『母影』で初の芥川賞候補入りを果たした。

 両賞は1935(昭和10)年に制定。芥川賞は新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌(同)・単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品の中から優れた作品に贈られる。前者は主に無名・新進作家、後者は無名・新進・中堅作家が対象となる。

■第171回芥川龍之介賞 候補作(掲載誌)※作者五十音順・敬称略
朝比奈秋『サンショウウオの四十九日』(『新潮』5月号)
尾崎世界観『転の声』(『文學界』6月号)
坂崎かおる『海岸通り』(『文學界』2月号)
向坂くじら『いなくなくならなくならないで』(『文藝』夏季号)
松永K三蔵『バリ山行』(『群像』3月号)

■第171回直木三十五賞 候補作(出版社)
青崎有吾『地雷グリコ』(KADOKAWA)
麻布競馬場『令和元年の人生ゲーム』(文藝春秋)
一穂ミチ『ツミデミック』(光文社)
岩井圭也『われは熊楠』(文藝春秋)
柚木麻子『あいにくあんたのためじゃない』(新潮社)

■選考委員
【芥川賞】
小川洋子、奥泉光、川上弘美、川上未映子(新任)、島田雅彦、平野啓一郎、松浦寿輝、山田詠美、吉田修一

【直木賞】
浅田次郎、角田光代、京極夏彦、桐野夏生、高村薫(高=はしごだか)、林真理子、三浦しをん、宮部みゆき

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