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『光る君へ』高畑充希、激動の定子役を全う「ゴールテープを切った感覚です」

ORICON NEWS / 2024年7月21日 20時45分

大河ドラマ『光る君へ』の場面カット(C)NHK

 大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜 後8:00 NHK総合ほか)に出演した高畑充希がインタビューに応じ、悲劇的な生涯を全うした藤原定子役を振り返りながら、ききょう/清少納言(ファーストサマーウイカ)とともに描いた『枕草子』誕生シーンについても語ってくれた。

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 主人公・紫式部/まひろは、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書きあげた女性。「光源氏」の恋愛ストーリーの原動力は秘めた情熱と想像力、そしてひとりの男性への想い。その男性の名は藤原道長。変わりゆく世を自らの才能と努力で生き抜いた女性の愛の物語だ。脚本は大石静氏が務める。

 高畑が演じる藤原定子は、道隆の長女。一家の繁栄を願う父の思いを一身に負い、年下の一条天皇に入内する。清少納言らが集う、才気にあふれたサロンを作り上げ、一条天皇の最愛の妃となるが、悲運に見舞われる…という役どころだった。



 撮影当初は「定子という人物像は『枕草子』の中の明るかったり、ユーモアがあったり、すごく魅力的な人物であったという情報が強かったです」といい「どちらかというと強くてハンサムな部分のある人だなという印象があったので、実際に演じるにあたってプレッシャーもありました」と回想した。

 中盤までは、その第一印象が強かったというが「実際に演じていくなかで次から次へと辛い出来事が起こっていく役柄でした。紙の上には残っていない、明るかったり、サロンをやっていた頃とは異なる“華やかじゃない定子”を演じる時間が長くなり、最初に想定していた感覚とはどんどん変わってきました」と、激動だった定子の生涯に身を任せるように演じきった。

 そんな定子も第28回で逝去し、視聴者に惜しまれつつ退場した。高畑は「シリアスだったり、大変なシーンも多かったですが、とても穏やかでとても楽しい現場でした」と振り返りながら「作中の時間だと、10年あるかないかですが、これだけ生き抜かせてもらうような役柄って多くないと思います。短いながらドラマティックな人生を歩んだ方だと思うので、(クランクアップ後は)私自身も作品の中で生き切ったというか、ゴールテープを切ったという感覚で現場を後にしました」と確かな充実感をにじませた。

 共演の多かった清少納言役のウイカについて話題が及ぶと「撮影の中でも外でもすごく私を推してくださって、憧れの存在であるという風に扱ってくれました。救われた部分が大きかったです。本当にウイカちゃんと一緒にソウルメイトな役柄をやれて楽しかったです」と笑顔を浮かべ、感謝の思いを口にした。

 第21回「旅立ち」では、歴史的名随筆『枕草子』の誕生秘話が描かれ、悲運に沈む定子のために「枕草子」を書き始める清少納言の姿と、それを「春はあけぼの…」と定子が読み上げるシーンを重ねた演出も話題となった。

 「台本読んだ時、一番好きなシーンでした」と振り返った高畑は「セリフ量ではなく、情景で『枕草子』の誕生という大きな出来事を描く。撮影では定子や少納言の気持ちはもちろん、その情景に馴染めるように…というのを一番に考えて演じました。あの一連のシーンは少納言の気持ちに胸を打たれるものが多いので、私はできるだけ感情的にならず、ありのままの姿でいることを心がけました」と語る。

 格式高い美しさが際立つ名シーンに仕上がり、視聴者からも反響が寄せられた。高畑は「『春はあけぼの…』と学生時代にも習っていましたが、その意味は感覚として受け取ってこなかったんです。それを学んだ時間から何年も経って、自分がこの役を演じることで『本当に日本文学って素晴らしいな』と身にしみて感じられたのは、すごく良い経験になりました」とほほ笑みながら話してくれた。

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