萩原利久、吉川愛ら共演者と「技のかけ合い」 『降り積もれ孤独な死よ』撮影で“独特な刺激”「演者としての緊張感も」【インタビュー】

読売テレビ・日本テレビ系日曜ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』に出演する萩原利久 （C）ORICON NewS inc.

　俳優の萩原利久（25）が、現在放送中の読売テレビ・日本テレビ系日曜ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』（毎週日曜　後10：30）に主人公・冴木仁（成田凌）の腹違いの弟で灰川邸事件から生き残った子どものひとりである瀧本蒼佑役で出演中。灰川邸でかつてともに暮らしていた子どもを演じる共演者との撮影の様子を聞いた。

【場面写真】うつろな瞳で…壮絶な過去を背負った蒼佑（萩原利久）

　原作は、講談社「マガジンポケット」で連載中の漫画『降り積もれ孤独な死よ』（原作・井龍一氏、漫画・伊藤翔太氏）。13人の子どもの白骨死体が、一軒の人気のない屋敷から見つかった通称・灰川邸事件から、物語は動き出す。刑事・冴木は、事件の真相を追う。かつてこの屋敷に住んでいたという謎の美女・蓮水花音（吉川）は、屋敷の持ち主で事件の容疑者・灰川十三（小日向文世）を“父”と呼び、「灰川は犯人ではない」と主張する。

　謎多き灰川邸事件発生から7年。1人の少女の失踪事件をきっかけに灰川邸事件の現場に残されていた謎のマークが再び浮かび上がる。過去と現在、2つの事件の真相が毎回衝撃の展開とともにひも解かれるスリリングなヒューマンサスペンスドラマとなっている。

　萩原は、吉川愛、仲万美、松本怜生、カカロニ・栗谷ら（※取材時には、杢代和人との共演シーンは未放送）との撮影の様子について「わちゃわちゃしています。個性豊かで、ずっと話しているイメージがあります」と柔らかい笑顔で紹介。緊張感ただようシーンが多い今作だが、「合間はその要素を全然感じないです。演じるときに一気にバチっと切り替わっていると思います。僕もどちらかと言うと、切り替えタイプなので」と息ぴったりのようだ。

　「（ほか作品の撮影では）年下であることが多かったので、ムードメーカー的存在になろうという意識を持って話したりもするのですが、今回は良い意味で楽です。肩に力が入りすぎず、皆さん楽しい人だなって」とリラックスして撮影に臨んでいる。「本当に皆さん、何を話しても盛り上がるし、会話のテンポも瞬発的です。ついこの間は、月曜日だったので『ONE PIECE』の話をしました。『ONE PIECE』に限らず、目に映ったものを何でも話しているような印象です」と、本当の家族のようだと明かした。

　一方、演技を通しての刺激は一層大きいそう。「僕もですが、皆さんきっと思惑があるんです。先々を考えて『今はこうしておこう』『ここはこうしよう』という考えがあり、技のかけ合いがあります。シーンの緊張感とは別に演者としての緊張感も同時にあり、独特な刺激かなと思います」とグッと前のめりになった。「感覚も大事ですが、それと同じぐらい考えながらやらなきゃなって」と刺激を受け、互いを高め合っていると熱を込めた。

　そして「この作品は、集中して見ていただくのが最も楽しめる方法かなと思います」と提案。「それぞれのキャラクターにバックグラウンドがあって、物語が進むにつれて、今まで見えていなかった部分が急に見えてきたり、要素をいろいろなところに小出しにしていたりしますので、ぜひすみずみまで見ていただけたらなと思います。2度3度、注目するポイントを変えて見ると、違う見え方がする部分もあったりするんじゃないかなと思うので、それぞれの楽しみ方で考えながら見ていただけたら、このドラマを100パーセント楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。ぜひ毎週見ていただけたらうれしいです」と呼びかけた。

スタイリスト：Shinya Tokita
ヘアメイク：Emiy（Three Gateee LLG）