1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 音楽

Official髭男dism、1年5ヶ月ぶりのライブで念願の声出し解禁「俺のたちの人生が、生きがいが帰ってきた」

ORICON NEWS / 2024年7月25日 12時50分

『Official髭男dism one-man live 2024 -UNOFFICIAL-』photo by ”TAKAHIRO TAKINAMI”

 4人組ロックバンド・Official髭男dismが23日、東京・Zepp Hanedaでファンクラブ限定ライブ『Official髭男dism one-man live 2024 -UNOFFICIAL-』を開催。ライブ活動休止期間を経た約1年5ヶ月ぶりのステージで、完全復活を告げる全17曲を届けた。

【写真】待ってました!圧巻のパフォーマンスで会場をわかせたOfficial髭男dism

 本公演は、今月31日にリリースを控えるメジャー3rdアルバム『Rejoice』と、9月からスタートする全国アリーナツアー『Official髭男dism Arena Tour 2024 - Rejoice -』の前哨戦にあたるもので、昨年3月から藤原聡(Vo&Pf)の声帯ポリープ療養のためにライブ活動を休止していた同バンドにとって、23年2月の『Official髭男dism SHOCKING NUTS TOUR』日本武道館公演以来、約1年5ヶ月ぶりのライブステージとなった。



■4年ぶりの声出し解禁公演で巻き起こった合唱の嵐

 「長い間ライブを待っていてくださり、ありがとうございます」と感謝を伝える影ナレをキッカケに、会場SEとして流れていたマイ・ケミカル・ロマンスの「Welcome To The Black Parade」に合わせて手拍子が起きるなど、開演前から熱気が高まっていく場内。

 そんな中、ライブはテレビアニメ『SPY×FAMILY』オープニング主題歌の「ミックスナッツ」で開幕。藤原がピンスポットの中でピアノの弾き語りスタイルでサビを歌い出し、<ここに僕が居て あなたが居る>の言葉に一層力を込めると、割れんばかりの大歓声と拍手が沸き起こる。そこから「1年半ぶりのライブ、そして4年ぶりの声出しライブ!」とファンの歌声をあおり、コロナ禍以降実現していなかった「ノーダウト」の大合唱で喜びを分かち合った。

 そんな合唱も実現させた後のMCでは「みんなの声が想像を超えとる(笑)」とうれしそうに笑い、「9月からのツアーを復帰ライブにしようと思ったんですけど、もう待てんと。早く出させてくれとムチャを言いました」と、この日のライブが『UNOFFICIAL』と名づけられた真意を明かしつつ「本当に急だったので、真っ白な顔でスタッフが動いてくれた(笑)」と感謝。

 続けて「僕のノドのことでライブができない日が続きましたし、コロナで声が出せない期間も続いて、きょうが(声出し)解禁ライブとなっています」と噛み締め、「ここには苦しいときに支えてくれた人たちが集まっている。みなさんのおかげで戻って来られました。ありがとう」と伝えながら「俺たちの人生が、俺たちの生きがいが帰ってきた!!」と喜びを爆発させていた。

■休止前よりもパワーアップしたアンサンブルとファンの声援

 そこから「Choral A」「フィラメント」「日常」といった、どっしりとしたビートのミドルナンバーを立て続け、藤原はミックスボイスでのロングトーンや巧みなダイナミクスで全快…よりもむしろパワーアップした歌声を響かせる。それと呼応するように、小笹大輔(Gt)・楢崎誠(Ba&Sax/※崎はたつさき)・松浦匡希(Dr)が紡ぐアンサンブルも、より重厚でかつきらびやかな情景を描き出した。

 より強固になったそのバンドサウンドは、ブルースやジャズの雰囲気を香らせるベースラインやハイハットワーク、ボーカルエフェクトが絶妙な色気を醸し出す「Rowan」、ホーンサウンドとカッティングギターが聞き手の心と体を躍らせる「たかがアイラブユー」、そして代表曲「Pretender」のイントロフレーズなどをセルフサンプリングしたインプロビゼーションから「FIRE GROUND」へつなぐシーンなど、随所で絶大な存在感を示した。

 中盤のMCでは、楢崎が「みなさんが力をくれて、このライブが開催されることになってうれしい」と感謝し、松浦は「うれしいなぁ!オールスタンディングの光景を見るのも久しぶり。うれしいなぁ!」と素直な気持ちを言葉に。小笹は「久しぶりの声出し、久しぶりのみんなの前でのライブってことでイメトレもしてきた」と言いながら、「だけど、俺の知っているヒゲダンのお客さんよりパワーアップしてる。こんなんじゃなかったよね?(笑)」と驚きを伝え、ファンも「イメトレしてきた!」と返すなど、コミュニケーションを楽しむ。

 そして、楢崎のアジテートによる“やや難易度の高い”コール&レスポンスからなだれ込んだ「ESCAPADE」、高速ハンドクラップも恒例となっているライブ定番曲「Stand By You」など、ファンの声を“もう1人のメンバー”として採り入れる合唱曲を重ね、藤原は「生きててよかった!」と雄叫びを上げた。

■“絶望味のスープ”を口にしたからこそ「この曲をみなさんとのオープニングテーマに」

 終盤のMCでは、藤原が今回のライブタイトルに改めて触れ、急きょ会場を提供したZepp Hanedaのスタッフにも感謝を伝えた後、「武道館で声が出なくなっちゃって。またステージに立てるのかと、苦しい時期もあった」と吐露。

 しかし「待ってくれているみんながいるなら何が何でも治すぞという気持ちになった」と奮起したと言い、「今回のことで、一度転んだら強くなって戻ってこられることを知った。常にベストで届けるつもりだけど、もし至らなさを感じることがあってもそれを悔しさに変えて次にもっといいものを見せようという気持ちになれました」と前を向く。

 この日のライブについては「チームから大丈夫かと聞かれてちょっと日和ったので(笑)、いつものライブよりも短め」と、復帰戦のため曲数を抑えていることを明かし、「もう自分の体の状態なんて冷静に見られないんだけど、ここで1回締めよう」と興奮度も伝えながら「ラストソング」を披露。

 しかし、演奏直後に「1回締めたんだけど、終わる前にもう1曲聞いてほしい曲がある」と切り出し、「みんなに会えなくて悔しかったときに作った曲です。映画(『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』)のエンドロールでも流れました。でも、この曲をみなさんとのオープニングテーマにさせてくれませんか?」と呼びかけ、最新曲「SOULSOUP」を炸裂させた。

 ファンのヒゲダンコールに呼ばれてステージに戻ると、「Anarchy」「TATOO」とニューアルバム『Rejoice』に収録される楽曲群を連続で投下し、メンバーは改めてファンとの再会の喜びを噛み締める。メンバー紹介で「ボーカル、藤原聡」と呼ばれた藤原は、「ライブの喜びを再確認させてもらえました」と再び感謝。

 そして「アルバムの新しい曲はあえてやらず、音源を楽しんでもらおうと思っていました」とファンの期待感をしっかりと高めながら、「これからアリーナをまわりますし、アリーナツアーの後もどんどんバンドを続けていきます。みなさんのもとへ音楽を届けに行けるようなバンド人生を歩んでいきたいと思っています」と決意の言葉でライブを締めくくった。

■『Official髭男dism one-man live 2024 -UNOFFICIAL-』セットリスト
01. ミックスナッツ
02. ノーダウト
03. ホワイトノイズ
04. Choral A
05. フィラメント
06. 日常
07. Rowan
08. たかがアイラブユー
09. FIRE GROUND
10. Laughter
11. ESCAPADE
12. Stand By You
13. I LOVE...
14. ラストソング
15. SOULSOUP
<アンコール>
16. Anarchy
17. TATOO

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください