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小学館『日本国語大辞典』30年ぶり大改訂へ 2032年完成予定

ORICON NEWS / 2024年7月25日 18時7分

小学館『日本国語大辞典』30年ぶり大改訂へ

 小学館は25日、刊行する『日本国語大辞典』を30年ぶりに大改訂することを発表した。『日本国語大辞典 第三版』として、2032年に完成予定となっている。

【画像】歴史がヤバすぎる…『日本国語大辞典』年表

 長きにわたって文化は言葉で記され、国語辞典はそれを読み解く鍵。明治・大正時代に、古典世界を見通せる堅牢で信頼できる鍵を求めて松井簡治が日本初の大型国語辞典『大日本国語辞典』を編み、小学館は、戦後、孫の松井栄一とともに新しい日本語を考えるよすがとして『日本国語大辞典』(1972年)『同 第二版』(2000年)を作り上げてきた。

 そして今回、情報技術と通信手段の高度化は未曾有のテキストコミュニケーション時代をもたらしつつあるとし、国語辞典は言語の変化・研究の進展に合わせて進化し続けることが大切なことから、 初版刊行から60年・小学館110周年となる2032 年公開を目指して、改訂をスタートさせた。



 『日本国語大辞典 第二版』は日本最大にして唯一の大型国語辞典。よく使われる『新選国語辞典』『現代国語例解辞典』など小型辞典の収録語数は5~10 万語、『大辞泉』などの中型辞典はおおむね25~30 万語が収録されており、一方で本辞書の収録語数は50万を誇る。

■第三版の三つの改訂軸
・デジタル版での公開/DX 推進
編集作業や辞書の利用において、かつてないDX に挑み、第三版でも同じく数多くの専門家の協力を得て、基礎語、漢籍、方言、中世、近世、近現代、アクセントなど、さまざまな分野の編集部会を設置。日本中の研究者をつなぎ、各分野の情報を刷新させる。また、クラウド上でのデータ共有や、編集支援システムの活用、自動
組版の仕組みの構築など、新しい技術によって辞書の作り方を大きく変える。そうして得られた成果は、インターネット(JapanKnowledge)を通じて段階的に公開していく予定。

・より古く、より新しく
より多くの用例を採集し、より新しい研究結果を反映。第二版の刊行以降、多数の言語資料がデータ化され、さらに多くの用例を採集できるようになり、日本国内のみならず、世界中の資料とつながることができるようにもなった。また、研究がすすみ、いままで信じられていた説がくつがえることもあり、さまざまな分野の知見を集約し、適宜最新で確かな研究成果を反映していく。

・新項目を追加 3~5 万語の新項目立項を予定
第二版刊行後の言葉の変化を検証し、新たな項目を増補。古い言葉でも用例の見つかった場合は立項を検討。さらに、既存の項目も丹念に意味・用法の変遷を追い、必要に応じてその説明を書き換える。5万語というのは成人の語彙量に相当し、小型辞典一冊にも匹敵しうる項目数。「30 年ぶり」にふさわしい大改訂を目指す。

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