パンクバンドが田舎に移住して覚醒!?宇賀那健一監督の音楽映画『ザ・ゲスイドウズ』トロント出品
ORICON NEWS / 2024年7月26日 8時49分
『みーんな、宇宙人。』や『悪魔がはらわたでいけにえで私』などの宇賀那健一監督による新作映画『ザ・ゲスイドウズ』(2025年春公開)が、カナダ最大の都市・トロントで毎年9月に行われる北米最大かつ最多のプレミア数を誇る国際映画祭「トロント国際映画祭」のミッドナイト・マッドネス部門で上映されることが決定した。
【画像】映画『ザ・ゲスイドウズ』場面写真
宇賀那監督は「トロントで、日本で、世界中で、一人でも多くの方にこの映画が届くことを祈っています。まずはトロント!!待ってろトロント!!」と、気合十分。主演を務めた夏子も「みんなで作った『ザ・ゲスイドウズ』がトロントへ、そして世界へ旅立っていくのを心からうれしく思います」と喜びのコメントを寄せた。
同映画の主人公・ハナコは、「あとちょっとで27歳。どうせもうすぐ、ワタシ死ぬんで。」と、伝説のロックスター、ジミ・ヘンドリックスやブライアン・ジョーンズ、ジャニス・ジョップリン、ジム・モリソン、カート・コバーン、そしてエイミー・ワインハウスらが27歳でこの世を去るというジンクスを信じて疑わない。
そんな彼女がボーカルを務めるパンクバンド“ザ・ゲスイドウズ”は、アルバムが一切売れないことを理由にマネージャーから「会社に必要ない」と、田舎へ移住して曲を作れと命じられる。
電波も通じない田舎に移住することになった4人のバンドメンバーたち。住民たちから土地の野菜や果物などのおすそ分けをもらいながら奇妙な生活が始まっていき、昼間は田舎の畑仕事などを手伝うが、誰にでもできるような簡単な仕事もゲスイドウズには全くできない。くたくたになりながら、作曲に苦悩するハナコに、ある日突然、転機が訪れ、徐々にハナコの作る楽曲の毛色が変わってきい人生最大の曲を作ることになっていく。
監督・脚本を務めた宇賀那は、短編映画『往訪』が世界三大ファンタスティック映画祭の1つである「ポルト国際映画祭」、「リーズ国際映画祭」、「モントリオール・ヌーヴォー・シネマ映画祭」、「スラムダンス映画祭」、「プチョン国際ファンタスティック映画祭」、「トロントアフターダーク映画祭」、「タンペレ映画祭」、「LA国際短編映画祭」、「NY国際短編映画祭」など33の映画祭に入選し、3つのグランプリを獲得。さらに、「モントリオール・ヌーヴォー・映画祭」にて宇賀那監督特集の上映が組まれるなど注目を集める。
印象的な顔立ちとファッションセンスの高さから、多くの雑誌やWEBのスナップに登場して注目を集め、映画『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』(23年)やドラマ『366日』などに出演する夏子がバンドのボーカル・ハナコを演じる。
劇中のバンドメンバーには、アニメ『ゴールデンカムイ』第4期のオープニングテーマや『呪術廻戦』1期のエンディング曲を担当した多国籍バンド・ALIのボーカルを務める今村怜央がギター。ゴールデンボンバーでギターを担当し、「日本統一」シリーズにレギュラー出演するほか、映画『静かなるドン』(23年)や『氷室蓮司』(24年)、舞台などで俳優としても活躍する喜矢武豊がベース。アメリカで映画監督としても活躍するRocko Zevenbergenがドラムを務め、異色の組み合わせによって4人の売れないバンド“ザ・ゲスイドウズ”を演じる。
その“ザ・ゲスイドウズ”に田舎への移住を命じるマネージャーの高村を、『ONODA 一万夜を越えて』(21年)や『辰巳』(24年)で主演を務めた遠藤雄弥が演じている。
劇中で“ザ・ゲスイドウズ”が歌う楽曲は作品オリジナルで、本作の主題歌にも起用。楽曲のプロデュースは、人気脚本家・宮藤官九郎の監督作『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(16年)の主題歌「TOO YOUNG TO DIE!」を作曲するなど、個人としても幅広く活動を続けているKYONOが務めた。劇伴は、“ザ・ゲスイドウズ”のギター・マサオを演じたALIの今村が担当し、本編のみならず、その楽曲にも期待が高まる一作となっている。
■監督・脚本:宇賀那健一のコメント(全文)
ずっと目標にしていたトロント国際映画祭にて、とても大切な仲間たちと作った『ザ・ゲスイドウズ』のワールドプレミアが決定しました!!『ザ・ゲスイドウズ』は僕の今までと、今の全てを込めて作ったパンクでファンタジーな愛すべき音楽映画です。トロントで、日本で、世界中で、一人でも多くの方にこの映画が届くことを祈っています。まずはトロント!!待ってろトロント!!
■主演:夏子のコメント(全文)
『ザ・ゲスイドウズ』という映画ができました。この先、仕事や人生でどんなに腐りそうになっても、この撮影期間を思い出せば100%ピュアで生きていけると思います。そう、クランクアップの時に言った自分の言葉を忘れません。そんな言葉を心の底から言わせてくれる作品に出会えたことは本当に幸運です。みんなで作った『ザ・ゲスイドウズ』がトロントへ、そして世界へ旅立っていくのを心からうれしく思います。楽しんでもらえますように。
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