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「薄毛治療をとるか?男性機能をとるか?」AGA薬の副作用“噂の真相”を医師解説…「女性向け薬を使うと胸が膨らむ恐れも」

ORICON NEWS / 2024年7月29日 12時10分

薄毛治療、正しい知識で判断してる!?

 薄毛や抜け毛など、AGAの症状が薬で治療できることが知られるようになったが、一方で副作用にも注目が集まるようになった。とくに言われるのが、「男性の性機能の低下」だ。どちらを取るか悩む男性は多いが、実際のところはどこまで影響があるのだろうか? また、女性AGA治療でも同様のことはあるのか? 気になる薬の副作用について、クリニックフォア監修医でAGA治療にあたる圓山尚先生に聞いた。

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■「薬の副作用で性欲が減退する」ってホント? 女性は薬の取り扱い注意

――AGA治療もずいぶん一般化しましたが、まだ不安に思う人も多いようです。なかでも「薬の副作用で性欲が減退する」と噂され、治療に踏み出せない男性もいるようですね。



 「AGA治療では主に、発毛を促進するミノキシジルと、抜け毛を防ぐ予防の薬・フィナステリド(プロペシア)という薬を使います。このフィナステリドが性欲減退や勃起障害などの性機能の低下を引き起こすと言われているのですが、割合としては約1%とかなり低い。実際に診療をしていても、全員が性機能低下を感じているわけではありません」

――世間に言われているほど、割合が高いわけではないんですね。

 「そうですね。ただ、精子の運動低下やその数自体が減ることは言われています。不妊の原因になるほどではないので心配することはないのですが、妊活中の方は念のため避けるようにご案内しています。また、バイアグラなどのED治療薬と併用することも可能です。あと、フィナステリドに関しては、妊婦さんは取り扱いに注意してください」

――なにか影響があるのでしょうか?

 「妊婦さんの場合、服用するのはもちろん、素手で触っても皮膚から成分が吸収され、お腹の子どもの性器に奇形が起こる可能性があるのです。メーカーからは正式に注意書きが記されています。フィナステリドを使用する場合には、妊婦、妊娠する可能性のある女性、授乳中の女性の手の届かないところに保管してください」

――では、女性向けのAGA治療薬は別のものになるのですか?

 「女性向けには、ミノキシジルのほかに、予防薬としてスピロノラクトンという薬を出します。これは血圧を下げる利尿薬の仲間なのですが、女性ホルモンを優位にするという副作用を逆に利用したお薬。これを服用すると生理不順が起こることもありますが、その場合は規則正しい生理周期に戻すために低用量ピルの併用を案内することがあります。ほかの副作用としては、利尿薬なのでトイレが近くなる、また血圧を下げる薬の仲間なので、もともと低血圧の方はさらに血圧が下がり、ふらつきが起きる可能性があります」

――男性にはスピロノラクトンは使わないんですか?

 「男性がスピロノラクトンを服用すると女性ホルモンが増えることから、女性化乳房といって胸が膨らんでくるなど、副作用で体が女性化してしまうので男性には使いません。いずれにしても、医療機関で医師に正しいお薬を処方してもらうのが一番だと考えています」

【監修】
圓山 尚(えんやまたかし)
クリニックフォア監修医。金沢医科大学医学部卒業後、日本医科大学附属病院皮膚科に入局し皮膚科・皮膚外科・レーザーを中心とした診療を行う。その後、湘南美容クリニックでの勤務を経て、2019年にクリニックフォア新橋院を開院。

(文:衣輪晋一)

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