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清野菜名×岡山天音×三浦貴大、出演者も観客にさせられる『キングダム 大将軍の帰還』の魅力

ORICON NEWS / 2024年7月26日 18時0分

(左から)岡山天音、清野菜名、三浦貴大(撮影:松尾夏樹) (C)ORICON NewS inc.

 原泰久氏の同名漫画を、佐藤信介監督のもと山崎賢人(※崎=たつさき)主演で実写映画化した第4弾『キングダム 大将軍の帰還』(公開中)。実写化が難しいと思われたいくつもの壁を乗り越え、原作ファンにも受け入れられ、4作目にして邦画実写歴代最高のオープニング記録を打ち立てた。今回、主人公・信(山崎)が率いる飛信隊のメンバー、羌(きょう)カイ(※やまいだれに鬼)役の清野菜名、信と同郷の兄弟、尾平役の岡山天音、尾到役の三浦貴大にインタビューを行った。

【画像】メインキャラクターたちの場面写真

――大ヒットスタート!サブタイトルについて聞いてもいいですか?

【三浦】すごいと思うこのサブタイトル。

【清野】考えた人天才だと思う。観た人には100%わかっていただける納得のいくサブタイトルだと思います。



――お互いの顔を見て、思い出すことは?

【清野】前夜祭イベントで飛信隊メンバー(山崎、清野、岡山、三浦、濱津隆之、田中美央、真壁刀義)がそろった時に思ったのですが、撮影で長時間ともに過ごしてきたからか、久しぶりに会っても皆さんの空気感といいますか、仲の良さは変わらないな、と思えてうれしかったです。飛信隊は本当に優しい方たちばかりだな、と改めて思いました。

【岡山】美央さんが仰っていたのは撮影現場では朝から汚しのメイクをするところから始まるじゃないですか、だからイベントで綺麗な格好でみんなと対面すると、独特の緊張感があるって(笑)。山の中でドロドロになりながら撮影していたので、すごくギャップがあって、不思議な感覚になるのは、『キングダム』ならではの感じがします。

【三浦】そうですね。撮影はずいぶん前になりますけど、天音くんとは本当は年齢的には10個ぐらい違うんですけど(岡山は30歳、三浦は38歳)、やっぱり会うと兄貴に見えるんですよね。清野さんもこの人めちゃくちゃ強いんだよな、という感覚がずっとあるというか、会うとその感覚が戻ってきますね。

――撮影時は、汚しメイクから1日が始まっていたんですね。

【岡山】そうですね。戦闘シーンが進んでいくと、傷メイクも増えていくので。キャストもスタッフも大所帯なので、山のふもとの広い場所で支度して、撮影するのは山の中なので、現場に行くにも時間がかかる。それで1日1シーンとか、数日かけて1シーンとか、丁寧に撮っていきました。それぐらい時間をかけないとあのスケール感は出せなかったと思いますし、それが実現できた、本当に豊かな現場だったと思います。

――感染症の流行もあって、予定していた中国ロケができなかったと聞き、それならどこで撮っていたの?って不思議に思うほど、映画に没入できたのは皆さんのリアルなお芝居があってのことですね。

【清野】中国で撮りたかった部分も日本で撮影することになって、私たち飛信隊は広大な土地にグリーンバックを張り巡らせて撮影することが多かったんです。すごい数の敵兵を自分たちの頭の中でイメージしながらお芝居をするのは、やっぱり難しかったですね。

【岡山】難しかった。出来上がった映画を見るとものすごい群衆の中で戦っているから、不思議な気持ちになりますよね。自分が出ているんだけど、知らない場所っていうか、世界というか、「これ、いつ撮っていたんだろう?」みたいな(笑)。

――三浦さん演じる尾到が気絶した信を背負って逃げるシーンは本作のハイライトの一つ。振り返っていかがですか?

【三浦】信を担いで山道を歩いていったわけですが、飛信隊全員の気持ちを背負っているような感覚があったことを鮮明に覚えていますね。信と尾到は幼なじみで、飛信隊のどのメンバーよりも付き合いが長い。いろんな気持ちを込めて演じました。あのシーンは山崎くんともいろいろ話しながら、いいシーンになるといいなと思いながら撮っていました。とにかくあの坂が急で、めちゃくちゃ大変だった覚えがありますね。その後、2人で横になって寝ているシーンがあるんですけど、上り坂の途中で撮っていたので、自然と滑り落ちていってしまって(笑)。

【清野】平らじゃなかったの?

【三浦】ずっと滑っている(笑)。下に重りを置いてもらって、2人でずっと足を踏ん張りながら撮っていたシーンなんです。

【清野】知らなかった。笑っちゃいそうだね。

【三浦】足をプルプルさせていました。

――尾平はその場にいなかったわけですが…

【岡山】『キングダム』はお客さんにさせられちゃうと言いますか、自分の出演作はあまり距離を置いて見ることができないのですが、特に今回は上映が始まったら、終わりまで息つく暇もなく、アトラクションを楽しんだ、という感じで。自分のことより、自分がいないところで撮影していた貴大さんと賢人のシーンにグッときたというか。それは、尾平を演じていたからというのもあって、強く印象に残ってますね。

■心に響いたエピソードや台詞は?

――「キングダム」シリーズに参加できてよかったと思うことは?

【清野】羌カイのアクションは、今まで自分が経験してきたアクションとは本当に全く別物で、全く新しいジャンルに挑戦できて、アクションと言ってもこんなに幅があるんだ、と気づけたことですね。本当にスケールの大きな撮影で、ぐるぐると360度回転するワイヤーをはじめ、アクションで使う機材も見たことがないようなものばかりでした。アクションの可能性ってまだまだあるんだな、と実感しました。羌カイらしい人間離れしたアクションをつくることを目標に、アクション部の方たちと4、5ヶ月、まさに修行のように練習して習得した経験は、自分にとっての宝物です。自分が動けるうちはもっともっとアクションをやっていきたい、と自分の中で覚悟が決まりました。

【岡山】同業者を含め、いろんな人から「キングダム見たよ」と言っていただいたり、「キングダム」について話している人たちと遭遇したり、本当に老若男女問わず、幅広い方々に楽しんでいただけているな、と実感できる作品はなかなかないと思います。映画を見終わった後、一言目に「面白かった」と言えるようなエンタメ作品を目指していても、なかなかうまくいかないこともある中で、「キングダム」はそれを結実させている作品。出ている人でさえお客さんにさせられちゃう、そんなエンタメの極みみたいな作品に参加できて、本当に光栄といいますか、恐縮といいますか…。

【三浦】日本ではなかなかない大規模な作品に出会えて、すごくいい経験になりました。非常に勉強になることが多かったです。こういう大作に呼ばれるようにこれからも精進したいと思いましたし、規模の大きな現場でも、小さな現場でも、役者自身がやることは変わらないんだ、ということに気づかされました。

――「キングダム」シリーズにはたくさんのキャラクターが登場してきましたが、会いたいキャラクター、絡んでみたいキャラクターは?

【清野】信ですね。戦場がどういうものなのか、怖さも何もわかっていない時から、なぜかわからないけど自信が強くて、何者にも屈せずに前に進む力がある、信の姿に自分自身、すごく勇気づけられました。人を引っ張り上げる力が信にはあるような気がするんです。「キングダム」を見終わった後、「また明日から頑張ろう」と思えるのも、きっと信から力をもらっているんだと思います。

【岡山】僕は小栗旬さんが演じられている李牧ですね。会っていないんですよね、現場で。原作漫画でもかなりキーマンですし、「キングダム」の世界の中でもスターというか、カリスマというか、そういう存在のキャラクターですし、小栗さんにぴったりの役だと思っています。わからないですけどね(笑)。李牧と尾平が絡むシーンが存在しうるのかわからないですけど、現場で見てみたいですね。

【三浦】僕は秦国王(エイ政)と漂に会ってみたかったです。王宮に行ったこがないし、漂はいまだに信を支え続けている存在だと思うので。(どちらも吉沢亮が演じているが)現場ではお会いしたことがないので。

――「キングダム」には、すごく普遍的で人生にとって役立ちそうなエピソードや台詞が詰め込まれていますが、皆さんの心に響いたエピソードや台詞を教えてください。

【清野】羌カイの台詞で、尾平に「だってお前はまだ生きてるじゃないか!」と叫ぶシーン(『キングダム2 遥かなる大地へ』)があったんですけど、羌カイの過去と尾平のその時の状況を考えた時に、生きているだけでいろいろなチャンスがあるはずなのに、なんで自分からあきらめてしまうのか、という思いが爆発したシーンで、今でも撮影した日のことを覚えています。監督にお願いして何回かリテイクさせていただいて、最終的に自分でも納得できるカットを撮っていただいたので、すごく思い出に残っています。

【岡山】僕もその台詞が印象深いです。自分が実際に体験したというか、演じている中で言われた台詞というのもあるのですが、現代を生きる僕らにも当てはまる言葉だと思いました。まだ奪われていないのに、奪われたってことにしてしまって、いろんな道を自分から断ってしまうことってあるなって。自分で決め付けて、選択肢を狭める必要はないんだなって、感じました。

【三浦】「キングダム」は主人公・信を中心に、当時の人間たちの生き様を描いている作品。見ているだけで熱くなるような、勇気をもらえるような作品だと思うのですが、僕が好きなところは、戦によって失われるものもちゃんと描いているところ。戦が生む悲しみや恨みといった負の部分も描いている。武功をあげる信の生き様はとてもかっこいいのですが、同時に戦争は戦争なので、そういうものが持つ負の面を感じることができるところもこの作品のとても素敵なところだと思います。

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